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琉球大学/2014年度/前期

琉球大学 2014年 数学 第4問解答・解説

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1問題

琉球大学2014年度第4問

1個のさいころを繰り返し投げて景品を当てるゲームを行う。景品はAとBの2種類あり,次の規則にしたがって景品をもらえるとする。

・出た目の数が6のときは,景品Aをもらえる。

・出た目の数が4,5のときは,景品Bをもらえる。

・出た目の数が1,2,3のときは,景品はもらえない。

・景品Aと景品Bの2種類とももらうことができたらゲームは終了する。

ちょうど nn 回さいころを投げ終わったところでゲームが終了する確率を pnp_n とする。次の問いに答えよ。(50点)

問1 p2p_2 の値を求めよ。

問2 nn を2以上の整数とする。pnp_n を nn を用いて表せ。

問3 nn を2以上の整数とする。不等式pn+1−pn<23(pn−pn−1)\displaystyle p_{n+1}-p_n<\frac{2}{3}(p_n-p_{n-1})を示せ。ただし,p1=0p_1=0 とする。

(解答は次のページの解答欄に記入すること。)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p2=19\displaystyle p_2=\frac19。 (2) n≧2n\ge2 で pn=16{(56)n−1−(12)n−1}+13{(23)n−1−(12)n−1}\displaystyle p_n=\frac16\left\{\left(\frac56\right)^{n-1}-\left(\frac12\right)^{n-1}\right\}+\frac13\left\{\left(\frac23\right)^{n-1}-\left(\frac12\right)^{n-1}\right\}。 (3) n≧2n\ge2 で pn+1−pn<23(pn−pn−1)\displaystyle p_{n+1}-p_n<\frac23(p_n-p_{n-1})。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

1回のさいころで景品Aをもらう確率は16\displaystyle \frac{1}{6}、景品Bをもらう確率は13\displaystyle \frac{1}{3}、景品をもらわない確率は12\displaystyle \frac{1}{2}である。

問1・問2

ちょうどnn回目でゲームが終了する場合を、最後にAをもらう場合と最後にBをもらう場合に分ける。最後にAをもらうには、前のn−1n-1回ではAをもらわず、Bを少なくとも1回もらっている必要がある。前の各回がBまたは景品なしである確率は56\displaystyle \frac{5}{6}なので、前のn−1n-1回がすべてBまたは景品なしである確率から、すべて景品なしである確率を引けばよい。したがって、この場合の確率は 16{(56)n−1−(12)n−1}.\displaystyle \frac{1}{6}\left\{\left(\frac{5}{6}\right)^{n-1}-\left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}\right\}. 同様に、最後にBをもらう場合、前のn−1n-1回はAまたは景品なしで、Aを少なくとも1回もらっている。よって、その確率は 13{(23)n−1−(12)n−1}.\displaystyle \frac{1}{3}\left\{\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}-\left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}\right\}. この二つの場合は互いに重ならないから、n≧2n\ge2に対して pn=16{(56)n−1−(12)n−1}+13{(23)n−1−(12)n−1}.\displaystyle p_n=\frac{1}{6}\left\{\left(\frac{5}{6}\right)^{n-1}-\left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}\right\}+\frac{1}{3}\left\{\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}-\left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}\right\}. これより p2=16(56−12)+13(23−12)=118+118=19.\displaystyle p_2=\frac{1}{6}\left(\frac{5}{6}-\frac{1}{2}\right)+\frac{1}{3}\left(\frac{2}{3}-\frac{1}{2}\right)=\frac{1}{18}+\frac{1}{18}=\frac{1}{9}. 問3

上の式はn=1n=1でもp1=0p_1=0を与える。n≧1n\ge1に対し、差を計算すると pn+1−pn=−136(56)n−1−19(23)n−1+14(12)n−1.\displaystyle p_{n+1}-p_n=-\frac{1}{36}\left(\frac{5}{6}\right)^{n-1}-\frac{1}{9}\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}+\frac{1}{4}\left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}. したがって、n≧2n\ge2では (pn+1−pn)−23(pn−pn−1)=−1216(56)n−2−124(12)n−2<0.\displaystyle \begin{aligned} &(p_{n+1}-p_n)-\frac{2}{3}(p_n-p_{n-1})\\ &=-\frac{1}{216}\left(\frac{5}{6}\right)^{n-2}-\frac{1}{24}\left(\frac{1}{2}\right)^{n-2}<0. \end{aligned} ここで(56)n−2>0\displaystyle \left(\frac{5}{6}\right)^{n-2}>0、(12)n−2>0\displaystyle \left(\frac{1}{2}\right)^{n-2}>0であるから、最後の不等号は厳密に成り立つ。よって pn+1−pn<23(pn−pn−1)\displaystyle p_{n+1}-p_n<\frac{2}{3}(p_n-p_{n-1}) が示された。

この問題で使う考え方

  • 余事象
  • 独立試行の積
  • 隣接差の比較

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