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琉球大学/2026年度/前期

琉球大学 2026年 数学 第3問解答・解説

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1問題

琉球大学2026年度第3問

複素数 α=cos⁡2π5+isin⁡2π5\displaystyle \alpha=\cos\frac{2\pi}{5}+i\sin\frac{2\pi}{5} について、次の問いに答えよ。ただし、ii は虚数単位を表す。(50点)

問1 1+α+α2+α3+α41+\alpha+\alpha^{2}+\alpha^{3}+\alpha^{4} の値を求めよ。

問2 cos⁡2π5\displaystyle \cos\frac{2\pi}{5} の値を求めよ。

問3 tt を実数とするとき、極限値 lim⁡t→1∣t4+t3α+t2α2+tα3+α4∣2(t−1)2\displaystyle \lim\limits _{t\to 1}\frac{\left|t^{4}+t^{3}\alpha+t^{2}\alpha^{2}+t\alpha^{3}+\alpha^{4}\right|^{2}}{(t-1)^{2}} を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0 / (2) (sqrt(5)-1)/4 / (3) (25+5sqrt(5))/2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

PDF p1全4問必答、p8問3の複素数と実変数極限を確認。医学科対応は固定書誌による。

問1では、α=cos⁡2π5+isin⁡2π5\displaystyle \alpha=\cos\frac{2\pi}{5}+i\sin\frac{2\pi}{5} とおく。ド・モアブルの定理より α5=cos⁡2π+isin⁡2π=1\alpha^5=\cos 2\pi+i\sin 2\pi=1 である。また 0<2π5<π\displaystyle 0<\frac{2\pi}{5}<\pi より sin⁡2π5>0\displaystyle \sin\frac{2\pi}{5}>0 なので α≠1\alpha\ne1。したがって (α−1)(1+α+α2+α3+α4)=α5−1=0(\alpha-1)(1+\alpha+\alpha^2+\alpha^3+\alpha^4)=\alpha^5-1=0 から、1+α+α2+α3+α4=01+\alpha+\alpha^2+\alpha^3+\alpha^4=0。

問2では θ=2π5\displaystyle \theta=\frac{2\pi}{5}、c=cos⁡θc=\cos\theta とおく。ド・モアブルの定理より αk=cos⁡(kθ)+isin⁡(kθ)\alpha^k=\cos(k\theta)+i\sin(k\theta) である。問1の等式の実部をとると 1+2cos⁡θ+2cos⁡2θ=0.1+2\cos\theta+2\cos2\theta=0. 二倍角の公式 cos⁡2θ=2cos⁡2θ−1\cos2\theta=2\cos^2\theta-1 を用いて整理すると 4c2+2c−1=0,4c^2+2c-1=0, したがって c=−1±54\displaystyle c=\frac{-1\pm\sqrt5}{4}。ここで 0<θ<π2\displaystyle 0<\theta<\frac{\pi}{2} なので c>0c>0 であり、cos⁡2π5=5−14\displaystyle \cos\frac{2\pi}{5}=\frac{\sqrt5-1}{4}。

問3では分子内の複素数を S(t)S(t) とおく。α\alpha は非実数であるから、実数 tt に対して t−α≠0t-\alpha\ne0。差の5乗の因数分解を用いると S(t)=t4+t3α+t2α2+tα3+α4=t5−α5t−α=t5−1t−α.\displaystyle \begin{aligned} S(t)&=t^4+t^3\alpha+t^2\alpha^2+t\alpha^3+\alpha^4\\ &=\frac{t^5-\alpha^5}{t-\alpha} =\frac{t^5-1}{t-\alpha}. \end{aligned} t≠1t\ne1 のとき t5−1=(t−1)(t4+t3+t2+t+1)t^5-1=(t-1)(t^4+t^3+t^2+t+1) だから ∣S(t)∣2(t−1)2=(t4+t3+t2+t+1)2∣t−α∣2.\displaystyle \frac{|S(t)|^2}{(t-1)^2} =\frac{(t^4+t^3+t^2+t+1)^2}{|t-\alpha|^2}. 右辺の分母は t→1t\to1 で ∣1−α∣2≠0|1-\alpha|^2\ne0 となるので、連続性により極限は 25∣1−α∣2\displaystyle \frac{25}{|1-\alpha|^2}。さらに θ=2π5\displaystyle \theta=\frac{2\pi}{5} とおけば ∣1−α∣2=(1−cos⁡θ)2+sin⁡2θ=2(1−cos⁡θ)=5−52.\displaystyle |1-\alpha|^2=(1-\cos\theta)^2+\sin^2\theta=2(1-\cos\theta)=\frac{5-\sqrt5}{2}. よって求める極限値は 25(5−5)/2=25+552.\displaystyle \frac{25}{(5-\sqrt5)/2}=\frac{25+5\sqrt5}{2}.

この問題で使う考え方

  • 等比数列の和
  • 因数分解

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