点 Bn を表す複素数を wn とし、dn=wn−zn とおく。初期値は z1=0, w0=3, w1=3+i なので d1=3+i。中点条件から zn+1=2zn+wn=zn+2dn. 三角形 A1B0B1 は B0 を直角とする三角形で、A1B0=3, B0B1=1。相似条件より、Bn+1Bn は An+1Bn に垂直で、その長さは ∣dn∣/(23) である。よって Bn+1 の候補は wn+23idn,wn−23idn.
どちらが条件の「反対側」にあるかを符号で確かめる。複素数 u=x+iy, v=s+it に対し Im(uv)=xt−ys は、方向 u の直線に対する v の側を符号で表す(直線の方程式を座標で書いたもの)。初めの段階では Im(d1(w0−z1))=−3<0, 一方、w1+id1/(23) を次点として選ぶと Im(d1(w1+23id1−z1))=23∣d1∣2>0. したがって最初は正符号が反対側を与える。
帰納的に正符号を選ぶと dn+1=wn+1−zn+1=dn(21+23i)=qdn,q=233+i. また中点条件より wn−1−zn=dn−1/2 だから、次の段階で Bn−1 の側を表す符号は Im(dn2dn−1)=−43∣dn−1∣2<0, 正符号候補の側は Im(dn(dn+23idn))=23∣dn∣2>0. よって常に正符号候補が指定された反対側にある。したがって上の漸化式が成り立つ。
q=3−1/2eiπ/6, d1=2eiπ/6 なので dn=23−(n−1)/2einπ/6. また z1=0 と zk+1−zk=dk/2 から zn=21k=1∑n−1dk=23+3i(1−qn−1).
(1) d2=qd1=1/3+i より z3=2d1+d2=32+i.
(2) q5=−181+183i なので z6=23+3i(1−q5)=953+914i.
(3) q6=−1/27 および q−1=(3−i3)/2 より q6m−1=(−271)m23−i3. これを z6m=23+3i(1−q6m−1) に代入すると z6m=23+3i−233+3i(−271)m. したがって Re(z6m)=23(1−33m−1(−1)m),Im(z6m)=23(1−33m(−1)m).