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京都大学/2002年度

京都大学 2002年 数学 第6問解答・解説

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1問題

京都大学2002年度第6問配点 35点

0 < θ < 90 とし,aは正の数とする。複素数平面上の点 z₀, z₁, z₂, … をつぎの条件(i), (ii)を満たすように定める。

(i) z₀ = 0, z₁ = a

(ii) n ≧ 1 のとき,点 zₙ - zₙ₋₁ を原点のまわりに θ°回転すると点 zₙ₊₁ - zₙ に一致する。 このとき点 zₙ (n ≧ 1) が点 z₀ と一致するようなnが存在するための必要十分条件は,θが有理数であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • hetaheta\quad が度数として有理数であること。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

w=cos⁡θ∘+isin⁡θ∘w=\cos\theta^\circ+i\sin\theta^\circ とおき、dn=zn−zn−1d_n=z_n-z_{n-1} とする。条件(ii)は dn+1=wdnd_{n+1}=wd_n を表す。d1=ad_1=a だから dn=awn−1,zn=∑j=1ndj=a∑k=0n−1wk=a1−wn1−w.\displaystyle d_n=aw^{n-1},\qquad z_n=\sum\limits _{j=1}^{n}d_j=a\sum\limits _{k=0}^{n-1}w^k=a\frac{1-w^n}{1-w}. 0<θ<900<\theta<90 より w≠1w\ne1 である。a>0a>0 なので zn=0、すなわち wn=1、すなわち nθ=360∘m(m は整数).z_n=0\text{、すなわち } w^n=1\text{、すなわち } n\theta=360^\circ m\quad(m\text{ は整数}). ある正整数 nn について zn=0z_n=0 となれば θ=360m/n\theta=360m/n は有理数である。逆に θ=p/q\theta=p/q を正の有理数(p,qp,q は正整数)とすれば、n=360qn=360q と選ぶと nθ=360pn\theta=360p なので wn=1w^n=1、従って zn=0z_n=0。よって ある n≧1 で zn=z0 となるための必要十分条件は θ が有理数であること.\boxed{\text{ある }n\ge1\text{ で }z_n=z_0\text{ となるための必要十分条件は }\theta\text{ が有理数であること}.}

隣り合う点の差を複素数列 dnd_n とおくと、公転条件から dnd_n は比 w=cos⁡θ∘+isin⁡θ∘w=\cos\theta^\circ+i\sin\theta^\circ の等比数列になる。位置 znz_n を有限等比級数で表し、zn=0z_n=0 を wn=1w^n=1、すなわち nθn\theta が360度の整数倍となる条件に直す。必要性と十分性をそれぞれ示す。

この問題で使う考え方

  • 複素数の極形式・回転
  • 等比数列の和
  • 必要十分条件の証明

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