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千葉大学/2000年度

千葉大学 2000年 数学 第9問解答・解説

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1問題

千葉大学2000年度第9問

- [ア] t は 0≦t≦10 \leq t \leq 1 を満たす実数とし, α=ti,β=1\alpha = ti, \beta = 1 とおく。ここで, i は虚数単位である。複素数 γ\gamma はその実部と虚部が正であるものとし, 複素数平面上で, α,β,γ\alpha, \beta, \gamma は正三角形をなすとする。

(1) γ−αβ−α\displaystyle \frac{\gamma-\alpha}{\beta-\alpha} を求めよ。

(2) t が 0 から 1 まで変わるとき, γ が描く図形を図示せよ。

9 - [イ] 下の流れ図に対応するプログラムについて, 終了したときの k, x, s の値を自然数 n を用いて表せ。ただし, 一つの長方形で囲まれた複数の処理は上から順に行われるものとする。

流れ図はSTARTから下向き矢印で長方形の処理k←1、x←1、s←1へ進み、さらに下のひし形6s−x²<9nへ進む。判定の右側はNoの矢印でSTOPへ進み、下側はYesの矢印で長方形の処理k←k+1、x←x+3、s←s+xへ進む。この処理から下へ出た線が左へ回り、最初の処理の下と判定の上の間に右向き矢印で戻る。

9 - [ウ] X, Y はどちらも 1, -1 の値をとる確率変数で, それらは

P(X=1,Y=1)=P(X=−1,Y=−1)=aP (X = 1, Y = 1) = P (X = - 1, Y = - 1) = a

P(X=1,Y=−1)=P(X=−1,Y=1)=12−a\displaystyle P (X = 1, Y = - 1) = P (X = - 1, Y = 1) = \frac {1}{2} - a

を満たしているとする。ただし, aa は 0≦a≦12\displaystyle 0 \leq a \leq \frac{1}{2} を満たす定数とする。

(1) 確率 P(X=−1)P(X = -1) と P(X=1)P(X = 1) を求めよ。

(2) X の期待値 E(X)E(X) を求めよ。

(3) 2つの確率変数の和 X+YX + Y の確率分布を求めよ。

(4) X と Y が互いに独立であるための a の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • [ア](1) 1+i32\displaystyle \frac{1+i\sqrt3}{2}.  [ア](2) the segment from (12,32) to (1+32,1+32)\displaystyle \text{the segment from }(\frac12,\frac{\sqrt3}{2})\text{ to }(\frac{1+\sqrt3}{2},\frac{1+\sqrt3}{2}). [イ] (k,x,s)=(n+1,3n+1,3n2+5n+22)\displaystyle (k,x,s)=(n+1,3n+1,\frac{3n^2+5n+2}{2}). [ウ] (P(X=−1),P(X=1))=(12,12), E(X)=0, (PX+Y(−2),PX+Y(0),PX+Y(2))=(a,1−2a,a), a=14\displaystyle (P(X=-1),P(X=1))=(\frac12,\frac12),\ E(X)=0,\ (P_{X+Y}(-2),P_{X+Y}(0),P_{X+Y}(2))=(a,1-2a,a),\ a=\frac14.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

[ア](1) 正三角形の第3頂点は γ=α+(β−α)e±iπ/3\gamma=\alpha+(\beta-\alpha)e^{\pm i\pi/3} のどちらかである。正の向きでは γ=ti+(1−ti)(12+i32)=(12+32t)+i(32+12t).\displaystyle \gamma=ti+(1-ti)\left(\frac12+i\frac{\sqrt3}{2}\right) =\left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}t\right) +i\left(\frac{\sqrt3}{2}+\frac12t\right). 実部・虚部はともに正である。負の向きでは虚部が t/2−3/2<0t/2-\sqrt3/2<0(0≦t≦1<30\leq t\leq1<\sqrt3)となり条件に合わない。従って γ−αβ−α=12+i32.\displaystyle \boxed{\frac{\gamma-\alpha}{\beta-\alpha}=\frac12+i\frac{\sqrt3}{2}}.

[ア](2) x=12+32t,y=32+12t(0≦t≦1)\displaystyle x=\frac12+\frac{\sqrt3}{2}t,\qquad y=\frac{\sqrt3}{2}+\frac12t\quad(0\leq t\leq1) より x−3y=−1x-\sqrt3y=-1。端点は t=0:(12,32),t=1:(1+32,1+32).\displaystyle t=0:\left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right),\qquad t=1:\left(\frac{1+\sqrt3}{2},\frac{1+\sqrt3}{2}\right). したがってこの2点を結ぶ線分を描く。

[イ] Yes分岐を rr 回実行した後の値を kr,xr,srk_r,x_r,s_r とする。各回で xx は3ずつ増え、ss には更新後の xx が加わるので kr=1+r,xr=1+3r,sr=1+∑j=1r(1+3j)=1+r+3r(r+1)2.\displaystyle k_r=1+r,\quad x_r=1+3r,\quad s_r=1+\sum\limits _{j=1}^r(1+3j)=1+r+\frac{3r(r+1)}2. この状態で判定式左辺を整理すると 6sr−xr2=9r+5.6s_r-x_r^2=9r+5. よって 9r+5<9n9r+5<9n は整数 r=0,…,n−1r=0,\ldots,n-1 では真、r=nr=n では偽であり、ループはちょうど nn 回実行される。終了時は k=n+1,x=3n+1,s=3n2+5n+22.\displaystyle \boxed{k=n+1,\qquad x=3n+1,\qquad s=\frac{3n^2+5n+2}{2}}.

[ウ](1) P(X=−1)=(12−a)+a=12,P(X=1)=a+(12−a)=12.\displaystyle P(X=-1)=\left(\frac12-a\right)+a=\frac12,\qquad P(X=1)=a+\left(\frac12-a\right)=\frac12.

[ウ](2) E(X)=(−1)12+(1)12=0.\displaystyle \boxed{E(X)=(-1)\frac12+(1)\frac12=0}.

[ウ](3) X+Y=−2,0,2X+Y=-2,0,2 となる場合をそれぞれまとめると P(X+Y=−2)=a,P(X+Y=0)=1−2a,P(X+Y=2)=a.\boxed{P(X+Y=-2)=a,\quad P(X+Y=0)=1-2a,\quad P(X+Y=2)=a}.

[ウ](4) 周辺確率は P(X=1)=P(Y=1)=1/2P(X=1)=P(Y=1)=1/2。独立であるための必要条件は a=P(X=1,Y=1)=P(X=1)P(Y=1)=14.\displaystyle a=P(X=1,Y=1)=P(X=1)P(Y=1)=\frac14. a=1/4a=1/4 のとき他の3つの同時確率もすべて 1/41/4 なので、この条件は十分でもある。従って a=14.\displaystyle \boxed{a=\frac14}.

この問題で使う考え方

  • 複素数の極形式・回転
  • 媒介表示と線分の軌跡
  • 等差数列の和
  • 確率分布の周辺化
  • 期待値
  • 独立性

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