本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

千葉大学/2000年度

千葉大学 2000年 数学 第6問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

千葉大学2000年度第6問

行列 (21−4−2)\begin{pmatrix}2&1\\-4&-2\end{pmatrix} を X とし, (2.11−4−1.9)\begin{pmatrix}2.1&1\\-4&-1.9\end{pmatrix} の逆行列を A とする。

(1) X2X^{2} を計算せよ。

(2) A を pE+qXpE + qX の形で表せ。ただし, E は単位行列とし, p, q は実数とする。

(3) AnA^{n} の 4 つの成分のうちの最大のものが 101010^{10} を超える最小の自然数 n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)X2=O(1) X^2=O。 (2)A=10E−100X(2) A=10E−100X(p=10,q=−100p=10, q=−100)。 (3) 最小の自然数 n=8n=8。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 行列積を成分ごとに計算すると X2=(2⋅2+1⋅(−4)2⋅1+1⋅(−2)(−4)⋅2+(−2)⋅(−4)(−4)⋅1+(−2)⋅(−2))=(0000).X^2= \begin{pmatrix} 2\cdot2+1\cdot(-4)&2\cdot1+1\cdot(-2)\\ (-4)\cdot2+(-2)\cdot(-4)&(-4)\cdot1+(-2)\cdot(-2) \end{pmatrix} =\begin{pmatrix}0&0\\0&0\end{pmatrix}.

(2) 逆行列を求める行列を M=(21101−4−1910)\displaystyle M=\begin{pmatrix}\frac{21}{10}&1\\-4&-\frac{19}{10}\end{pmatrix} とし、A=(rstu)A=\begin{pmatrix}r&s\\t&u\end{pmatrix} とおく。MA=EMA=E の成分を比較すると 2110r+t=1,2110s+u=0,−4r−1910t=0,−4s−1910u=1.\displaystyle \frac{21}{10}r+t=1,\quad \frac{21}{10}s+u=0,\quad -4r-\frac{19}{10}t=0,\quad -4s-\frac{19}{10}u=1. これらを解いて r=−190,s=−100,t=400,u=210,A=(−190−100400210).r=-190,\quad s=-100,\quad t=400,\quad u=210, \qquad A=\begin{pmatrix}-190&-100\\400&210\end{pmatrix}. この行列を右側からも掛けると AM=EAM=E となる。さらに pE+qX=(p+2qq−4qp−2q).pE+qX=\begin{pmatrix}p+2q&q\\-4q&p-2q\end{pmatrix}. 成分を比較して q=−100, p=10q=-100,\ p=10 を得るから、 A=10E−100X.A=10E-100X.

(3) (1) の X2=OX^2=O と (2) の式から、n≧1n\ge1 について An=10nE−n10n+1XA^n=10^nE-n10^{n+1}X を帰納法で示す。n=1n=1 では成立する。nn で成立すると仮定すると An+1=(10nE−n10n+1X)(10E−100X)=10n+1E−(n+1)10n+2X+100n10n+1X2=10n+1E−(n+1)10n+2X,\begin{aligned} A^{n+1} &=(10^nE-n10^{n+1}X)(10E-100X)\\ &=10^{n+1}E-(n+1)10^{n+2}X+100n10^{n+1}X^2\\ &=10^{n+1}E-(n+1)10^{n+2}X, \end{aligned} となり、次の指数でも成立する。したがって An=10n(1−20n−10n40n1+20n).A^n=10^n\begin{pmatrix}1-20n&-10n\\40n&1+20n\end{pmatrix}. n≧1n\ge1 では上段の2成分は負、下段の2成分は正である。また 40n−(1+20n)=20n−1>040n-(1+20n)=20n-1>0 より、4成分の最大値は左下の 40n10n40n10^n である。この値は 40(n+1)10n+140n10n=10(n+1)n>1\displaystyle \frac{40(n+1)10^{n+1}}{40n10^n}=\frac{10(n+1)}n>1 から n≧1n\ge1 で増加する。さらに 40⋅7⋅107=2.8×109<1010,40⋅8⋅108=3.2×1010>1010.40\cdot7\cdot10^7=2.8\times10^9<10^{10},\qquad 40\cdot8\cdot10^8=3.2\times10^{10}>10^{10}. よって条件を初めて満たす最小の自然数は n=8n=8 である。各行列積・逆行列の成分は、この問題の具体的な2次行列について直接計算している。

この問題で使う考え方

  • 2×2行列の成分計算
  • 成分方程式による逆行列の決定
  • 行列のべきの帰納法
  • 成分の符号・大小と単調性の比較

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。