(1) 行列積を成分ごとに計算すると X2=(2⋅2+1⋅(−4)(−4)⋅2+(−2)⋅(−4)2⋅1+1⋅(−2)(−4)⋅1+(−2)⋅(−2))=(0000).
(2) 逆行列を求める行列を M=(1021−41−1019) とし、A=(rtsu) とおく。MA=E の成分を比較すると 1021r+t=1,1021s+u=0,−4r−1019t=0,−4s−1019u=1. これらを解いて r=−190,s=−100,t=400,u=210,A=(−190400−100210). この行列を右側からも掛けると AM=E となる。さらに pE+qX=(p+2q−4qqp−2q). 成分を比較して q=−100, p=10 を得るから、 A=10E−100X.
(3) (1) の X2=O と (2) の式から、n≧1 について An=10nE−n10n+1X を帰納法で示す。n=1 では成立する。n で成立すると仮定すると An+1=(10nE−n10n+1X)(10E−100X)=10n+1E−(n+1)10n+2X+100n10n+1X2=10n+1E−(n+1)10n+2X, となり、次の指数でも成立する。したがって An=10n(1−20n40n−10n1+20n). n≧1 では上段の2成分は負、下段の2成分は正である。また 40n−(1+20n)=20n−1>0 より、4成分の最大値は左下の 40n10n である。この値は 40n10n40(n+1)10n+1=n10(n+1)>1 から n≧1 で増加する。さらに 40⋅7⋅107=2.8×109<1010,40⋅8⋅108=3.2×1010>1010. よって条件を初めて満たす最小の自然数は n=8 である。各行列積・逆行列の成分は、この問題の具体的な2次行列について直接計算している。