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千葉大学/2000年度

千葉大学 2000年 数学 第8問解答・解説

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1問題

千葉大学2000年度第8問

- [ア] t は 0≦t≦10 \leq t \leq 1 を満たす実数とし, α=ti,β=1\alpha = ti, \beta = 1 とおく。ここで, i は虚数単位である。複素数 γ\gamma はその実部と虚部が正であるものとし, 複素数平面上で, α,β,γ\alpha, \beta, \gamma は正三角形をなすとする。

(1) γ−αβ−α\displaystyle \frac{\gamma-\alpha}{\beta-\alpha} を求めよ。

(2) t が 0 から 1 まで変わるとき, γ が描く図形を図示せよ。

8 - [イ] 下の流れ図に対応するプログラムについて, 終了したときの k, x, s の値を自然数 n を用いて表せ。ただし, 一つの長方形で囲まれた複数の処理は上から順に行われるものとする。

流れ図はSTARTから下向き矢印で、k←1、x←1、s←1を上から並べた長方形に進み、次に菱形の判定6s−x²<9nへ進む。判定のNoは右向き矢印でSTOPへ、Yesは下向き矢印でk←k+1、x←x+3、s←s+xを上から並べた長方形へ進む。更新後は下・左・上へ折れた線を通り、右向き矢印で判定前に戻る。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正三角形を表す複素数比の2候補から符号条件で一方を選ぶ。プログラムは逐次代入を反映して状態の一般項と停止判定を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • [ア](1)γ−αβ−α=12+32i;\displaystyle \quad \frac{\gamma-\alpha}{\beta-\alpha}=\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i;\quad [ア](2)y=x+13, 12≦x≦1+32;\displaystyle \quad y=\frac{x+1}{\sqrt3},\space{}\frac12\le x\le\frac{1+\sqrt3}{2};\quad [イ](k,x,s)=(n+1,3n+1,3n2+5n+22)\displaystyle \quad (k,x,s)=\left(n+1,3n+1,\frac{3n^2+5n+2}{2}\right)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

[ア](1) w=(γ−α)/(β−α)w=(\gamma-\alpha)/(\beta-\alpha) とおく。正三角形の条件から ∣w∣=∣w−1∣=1|w|=|w-1|=1 であり、w=u+ivw=u+iv とすれば u2+v2=(u−1)2+v2=1u^2+v^2=(u-1)^2+v^2=1 より u=1/2u=1/2、v=±3/2v=\pm\sqrt3/2。したがって w=1/2±(3/2)iw=1/2\pm(\sqrt3/2)i。

γ=α+w(β−α)=ti+w(1−ti)\gamma=\alpha+w(\beta-\alpha)=ti+w(1-ti) である。正符号の場合 γ=(12+32t)+i(32+t2),\displaystyle \gamma=\left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}t\right)+i\left(\frac{\sqrt3}{2}+\frac t2\right), となり実部・虚部はともに正である。負符号の場合の虚部は (t−3)/2<0(t-\sqrt3)/2<0(0≦t≦1<30\le t\le1<\sqrt3)となる。よって γ−αβ−α=12+32i.\displaystyle \frac{\gamma-\alpha}{\beta-\alpha}=\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i.

[ア](2) 上の式で tt が0から1まで動くと、γ\gamma は (x,y)=(12+32t,32+t2)\displaystyle (x,y)=\left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}t,\frac{\sqrt3}{2}+\frac t2\right) を動く。したがって y=(x+1)/3y=(x+1)/\sqrt3 上の、端点 (1/2,3/2)(1/2,\sqrt3/2) と ((1+3)/2,(1+3)/2)((1+\sqrt3)/2,(1+\sqrt3)/2) を結ぶ線分である。

[イ] 長方形内の処理は上から順に行われるので、1回の繰返しで更新後の xx が ss に加えられる。繰返し回数を jj としたときの状態を (kj,xj,sj)(k_j,x_j,s_j) とすると kj=1+j,xj=1+3j,k_j=1+j,\qquad x_j=1+3j, sj=1+∑r=1j(1+3r)=3j2+5j+22.\displaystyle s_j=1+\sum\limits _{r=1}^j(1+3r)=\frac{3j^2+5j+2}{2}. 判定式の左辺は 6sj−xj2=3(3j2+5j+2)−(1+3j)2=9j+5.6s_j-x_j^2=3(3j^2+5j+2)-(1+3j)^2=9j+5. よって j<nj<n では 9j+5<9n9j+5<9n で繰返し、j=nj=n では 9n+5<9n9n+5<9n が成り立たず終了する。したがって終了時は k=n+1,x=3n+1,s=3n2+5n+22.\displaystyle k=n+1,\qquad x=3n+1,\qquad s=\frac{3n^2+5n+2}{2}.

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • 複素数の四則演算
  • 等差数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和

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