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京都大学/2002年度

京都大学 2002年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都大学2002年度第3問配点 30点

f(x) = x⁴ + ax³ + bx² + cx + 1 は整数を係数とするxの4次式とする。4次方程式 f(x) = 0 の重複も込めた4つの解のうち,2つは整数で残りの2つは虚数であるという。このときa, b, cの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (a,b,c)=(−3,4,−3),(−2,2,−2),(−1,0,−1),(1,0,1),(2,2,2),(3,4,3)(a,b,c)=(-3,4,-3), (-2,2,-2), (-1,0,-1), (1,0,1), (2,2,2), (3,4,3)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

整数根を r,sr,s とする。根は重複度を含めて数えるので、二つの整数根が等しい場合も含め、整数根で二度因数分解できる。したがって f(x)=(x−r)(x−s)(x2+px+q),p,q は整数.f(x)=(x-r)(x-s)(x^2+px+q),\qquad p,q\text{ は整数}. 残る二根は非実数で、実係数二次式の共役な組だから q>0q>0。定数項を比較すると rsq=1.rsq=1. qq は正整数、r,sr,s は整数なので q=1, rs=1q=1,\ rs=1。よって (r,s)=(1,1)(r,s)=(1,1) または (−1,−1)(-1,-1)。また二次式の判別式は負であるから p2−4<0,p は整数,p^2-4<0,\qquad p\text{ は整数}, すなわち p=−1,0,1p=-1,0,1。

r=s=1r=s=1 の場合、 (x−1)2(x2+px+1)=x4+(p−2)x3+(2−2p)x2+(p−2)x+1,(x-1)^2(x^2+px+1) =x^4+(p-2)x^3+(2-2p)x^2+(p-2)x+1, したがって (a,b,c)=(p−2,2−2p,p−2)(a,b,c)=(p-2,2-2p,p-2)。p=−1,0,1p=-1,0,1 を代入すると (−3,4,−3),(−2,2,−2),(−1,0,−1)(-3,4,-3),\quad(-2,2,-2),\quad(-1,0,-1) を得る。

r=s=−1r=s=-1 の場合、 (x+1)2(x2+px+1)=x4+(p+2)x3+(2+2p)x2+(p+2)x+1,(x+1)^2(x^2+px+1) =x^4+(p+2)x^3+(2+2p)x^2+(p+2)x+1, したがって (a,b,c)=(p+2,2+2p,p+2)(a,b,c)=(p+2,2+2p,p+2)。同じ三つの pp から (1,0,1),(2,2,2),(3,4,3)(1,0,1),\quad(2,2,2),\quad(3,4,3) を得る。いずれの pp でも二次式の判別式 p2−4p^2-4 は −3-3 または −4-4 なので、残り二根は非実数である。よって以上の六組は全て条件を満たし、他にない。

整数根を二つ因数として取り出し、残る二根が非実数共役対となる二次式を考える。定数項で整数根と二次式を限定し、判別式から二次式係数を絞り、展開して全候補を得た。最後に判別式で各候補が条件を満たすことを確かめる。

この問題で使う考え方

  • 整数根による多項式の因数分解
  • 定数項の比較
  • 共役な非実根と判別式
  • 係数の展開と全候補の検証

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