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佐賀大学/2013年度/前期

佐賀大学 2013年 数学 第4問解答・解説

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1問題

佐賀大学2013年度第4問

関数 f(x)=xe−2xf(x)=xe^{-2x} に関して次の問に答えよ。ただし,ee は自然対数の底である。

(1) 曲線 y=f(x)y=f(x) の概形をかけ。必要ならば,lim⁡x→∞xe−2x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to\infty}xe^{-2x}=0 を使ってよい。

(2) 曲線 y=f(x)y=f(x) の接線のうちで傾きが最小となるものを ℓ\ell とする。その接線 ℓ\ell の方程式と接点 (a,f(a))(a,f(a)) を求めよ。

(3) x<ax<a において,接線 ℓ\ell は曲線 y=f(x)y=f(x) より常に上側にあることを証明せよ。ただし,aa は (2) で求めたものとする。

(4) 曲線 y=f(x)y=f(x),接線 ℓ\ell,および yy 軸で囲まれた図形の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′(x)=(1−2x)e−2x\quad f'(x)=(1-2x)e^{-2x}\quad 、極大点 (1/2,1/(2e))\quad (1/2,1/(2e))\quad 、変曲点 (1,e−2)\quad (1,e^{-2})\quad 、x→+∞\quad x\to+\infty\quad で 0\quad 0\quad に上から近づく。(2) a=1\quad a=1\quad 、ℓ:y=e−2(2−x)\quad \ell:y=e^{-2}(2-x)\quad 。(3) x<1\quad x<1\quad で ℓ(x)>f(x)\quad \ell(x)>f(x)\quad 。(4) S=9/(4e2)−1/4=(9−e2)/(4e2)\quad S=9/(4e^2)-1/4=(9-e^2)/(4e^2)\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

関数 f(x)=xe−2xf(x)=xe^{-2x} とおく。微分すると f′(x)=(1−2x)e−2x,f′′(x)=4(x−1)e−2x.f'(x)=(1-2x)e^{-2x},\qquad f''(x)=4(x-1)e^{-2x}.

(1) 概形 e−2x>0e^{-2x}>0 だから、f′(x)f'(x) の符号は 1−2x1-2x の符号と一致する。したがって x<12\displaystyle x<\frac12 で増加し、x>12\displaystyle x>\frac12 で減少する。極大点は (12,f ⁣(12))=(12,12e).\displaystyle \left(\frac12,f\!\left(\frac12\right)\right)=\left(\frac12,\frac1{2e}\right). また f(0)=0f(0)=0 で、x<0x<0 では f(x)<0f(x)<0、x>0x>0 では f(x)>0f(x)>0。f′′(x)f''(x) の符号より x<1x<1 で上に凸、x>1x>1 で下に凸となり、変曲点は (1,e−2)(1,e^{-2})。問題文で許される極限から x→+∞x\to+\infty で f(x)→0f(x)\to0(正側から)であり、x→−∞x\to-\infty では xe−2x→−∞xe^{-2x}\to-\infty。これらから概形は次のようになる。

横軸x・縦軸yの座標平面に、青い曲線y=xe^(−2x)が左下から矢印付きで上がって原点Oを通り、極大点(1/2,1/(2e))を経て下がり、右へ行くほどx軸に上から近づく様子が描かれている。灰色の破線は接線ℓ: y=e^(−2)(2−x)で、y軸と2e^(−2)で、x軸とx=2で交わり、変曲点(1,e^(−2))で曲線に接し、x<1では曲線より上、x>1では下にある。極大点と変曲点(接点)は黒点で、ラベル「極大(1/2,1/(2e))」「変曲点・接点(1,e^(−2))」はそれぞれ引出線で点と結ばれている。x軸の目盛は1/2、1、2である。

(2) 傾きが最小の接線 点 x=tx=t における接線の傾きは g(t)=f′(t)g(t)=f'(t) であり、 g′(t)=f′′(t)=4(t−1)e−2t.g'(t)=f''(t)=4(t-1)e^{-2t}. よって gg は t<1t<1 で減少し、t>1t>1 で増加するので、最小値は t=1t=1 でとる。したがって a=1a=1、接点は (1,e−2)(1,e^{-2})、接線 ℓ\ell は y−e−2=−e−2(x−1),ℓ: y=e−2(2−x).y-e^{-2}=-e^{-2}(x-1), \qquad \boxed{\ell:\ y=e^{-2}(2-x)}.

(3) 接線が曲線より上にあること φ(x)=f(x)−e−2(2−x)\varphi(x)=f(x)-e^{-2}(2-x) とおくと φ(1)=0\varphi(1)=0。また φ′(x)=f′(x)−f′(1)=g(x)−g(1).\varphi'(x)=f'(x)-f'(1)=g(x)-g(1). (2)より gg は x<1x<1 で減少するので、x<1x<1 では φ′(x)>0\varphi'(x)>0。ゆえに φ\varphi は増加し、x<1x<1 なら φ(x)<φ(1)=0,\varphi(x)<\varphi(1)=0, すなわち ℓ(x)>f(x)\ell(x)>f(x) である。

(4) 面積 領域は 0≦x≦10\le x\le1 で上側が ℓ\ell、下側が ff となるので S=∫01{e−2(2−x)−xe−2x} dx=32e−2−(14−34e−2)=94e2−14=9−e24e2.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_0^1\{e^{-2}(2-x)-xe^{-2x}\}\,dx\\ &=\frac32e^{-2}-\left(\frac14-\frac34e^{-2}\right)\\ &=\boxed{\frac{9}{4e^2}-\frac14} =\boxed{\frac{9-e^2}{4e^2}}. \end{aligned} ここで ∫01xe−2x dx=[−(x2+14)e−2x]01=14−34e2\displaystyle \int_0^1xe^{-2x}\,dx=\left[-\left(\frac{x}{2}+\frac14\right)e^{-2x}\right]_0^1=\frac14-\frac{3}{4e^2} を用いた。

一階・二階導関数で増減と凹凸を調べる。傾き関数の最小点で接線を定め、導関数の比較で接線の位置を示し、その間の差を積分する。

この問題で使う考え方

  • 増減・凹凸と変曲点
  • 接線の傾きの最小化
  • 導関数比較による不等式証明
  • 部分積分と面積

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