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札幌医科大学/2021年度/前期

札幌医科大学 2021年 数学 第4問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2021年度第4問

a>0a>0 に対して f(x)=a2(exa+e−xa)\displaystyle f(x)=\frac{a}{2}\left(e^{\frac{x}{a}}+e^{-\frac{x}{a}}\right) とする。曲線 y=f(x)y=f(x) 上の点 P(a,f(a))P(a,f(a)) における接線を ℓ\ell とし、直線 ℓ\ell、直線 x=0x=0、曲線 y=f(x)y=f(x) で囲まれる領域を DD とする。

(1) 直線 ℓ\ell の yy 切片を aa を用いて表せ。

(2) 曲線 y=f(x)y=f(x) と直線 ℓ\ell は、点 PP 以外に共有点を持たないことを示せ。

(3) 領域 DD の面積を aa を用いて表せ。

(4) 領域 DD を xx 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を aa を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓ:y=ae+e−e−12x\displaystyle \ell:y=\frac{a}{e}+\frac{e-e^{-1}}2x、切片 ae\displaystyle \frac{a}{e}。(2) PP以外で共有点なし。(3) a24(e−5e)\displaystyle \frac{a^2}{4}(e-\frac5e)。(4) πa324(e2+4−17e2)\displaystyle \frac{\pi a^3}{24}(e^2+4-\frac{17}{e^2})。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f′(x)=12(ex/a−e−x/a)\displaystyle f'(x)=\frac12(e^{x/a}-e^{-x/a}) なので、PP における傾きは 12(e−e−1)\displaystyle \frac12(e-e^{-1})。また f(a)=a2(e+e−1)\displaystyle f(a)=\frac a2(e+e^{-1}) だから接線は ℓ: y=a2(e+e−1)+12(e−e−1)(x−a)=ae+12(e−e−1)x.\displaystyle \ell:\ y=\frac a2(e+e^{-1})+\frac12(e-e^{-1})(x-a) =\frac ae+\frac12(e-e^{-1})x. よって yy 切片は a/ea/e。

(2) u=x/au=x/a と置き、接線と曲線の差を h(u)=f(au)−ℓ(au)a=eu+e−u2−e+e−12−e−e−12(u−1)\displaystyle h(u)=\frac{f(au)-\ell(au)}a=\frac{e^u+e^{-u}}2-\frac{e+e^{-1}}2-\frac{e-e^{-1}}2(u-1) とする。h(1)=0h(1)=0 かつ h′(u)=eu−e−u2−e−e−12\displaystyle h'(u)=\frac{e^u-e^{-u}}2-\frac{e-e^{-1}}2 である。関数 (eu−e−u)/2(e^u-e^{-u})/2 は導関数 (eu+e−u)/2>0(e^u+e^{-u})/2>0 を持つため増加する。従って u<1u<1 では h′(u)<0h'(u)<0、u>1u>1 では h′(u)>0h'(u)>0。ゆえに hh は u=1u=1 でただ一度最小値0を取り、曲線と接線は PP 以外で交わらない。特に 0≦x<a0\le x<a では f(x)>ℓ(x)f(x)>\ell(x)。

(3) 領域は 0≦x≦a0\le x\le a で曲線が上、接線が下なので、s=(e−e−1)/2s=(e-e^{-1})/2 とおけば S=∫0a(f(x)−ℓ(x)) dx=a2s−(a2e+a2s2)=a24(e−5e).\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_0^a(f(x)-\ell(x))\,dx\\ &=a^2s-\left(\frac{a^2}{e}+\frac{a^2s}{2}\right) =\boxed{\frac{a^2}{4}\left(e-\frac5e\right)}. \end{aligned}

(4) 0≦x≦a0\le x\le a では両曲線は xx 軸より上にあるため、回転断面は外半径 f(x)f(x)、内半径 ℓ(x)\ell(x) の円環となる。t=x/at=x/a と置換すると V=πa3∫01{(et+e−t)24−(e−1+st)2}dt.\displaystyle V=\pi a^3\int_0^1\left\{\frac{(e^t+e^{-t})^2}{4}-(e^{-1}+st)^2\right\}dt. ここでそれぞれを展開し積分すると ∫01(et+e−t)24dt=14∫01(e2t+2+e−2t)dt=12+e2−e−28,∫01(e−1+st)2dt=e−2+se+s23.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^1\frac{(e^t+e^{-t})^2}{4}dt &=\frac14\int_0^1(e^{2t}+2+e^{-2t})dt\\ &=\frac12+\frac{e^2-e^{-2}}8,\\ \int_0^1(e^{-1}+st)^2dt&=e^{-2}+\frac{s}{e}+\frac{s^2}{3}. \end{aligned} したがって s=(e−e−1)/2s=(e-e^{-1})/2 を戻して整理すると V=πa324(e2+4−17e2).\displaystyle V=\boxed{\frac{\pi a^3}{24}\left(e^2+4-\frac{17}{e^2}\right)}.

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 導関数の符号
  • 円環法
  • 置換積分

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