c=a2+b2 とおく。a,b>0 より c>a である。また、H 上で x>0 ならば x≧a であり、 y2=a2b2(x2−a2) となる。円 C では y2=r2−(x−s)2 だから、共通点の x 座標は F(x):=c2x2−2a2sx+a2(s2−r2−b2)=0 を満たす。
(1) s=c のとき、x2>x1≧a に対して F(x2)−F(x1)=(x2−x1){c2(x1+x2)−2a2c}≧(x2−x1)2ac(c−a)>0. したがって F(x)=0 を満たす x≧a は高々1つである。その x に対して、双曲線上の点は高々2点なので、共有点は高々2点である。
(2) u=x−a とおくと、x>a は u>0 に対応し、 F(a+u)=c2u2+2a(c2−as)u+a2{(s−a)2−r2}. x>a の各解に対して y は正負2つの値をとる。よって共有点が4点あるための必要十分条件は、この二次方程式が異なる2つの正の解 u1,u2 をもつことである。解と係数の関係から u1+u2=c22a(as−c2)>0,u1u2=c2a2{(s−a)2−r2}>0. 従って s>c2/a であり、さらに s−a>0 なので r<s−a である。異なる2解である条件は判別式 Δ>0 であり、 4Δ=a2{(as−c2)2−c2((s−a)2−r2)}>0すなわちc2r2>b2(s2−c2). ここで s>c2/a>c より、これは r>cbs2−c2 と同値である。したがって求める範囲は s>ac2,cbs2−c2<r<s−a. 実際、上下限の差について (s−a)2−c2b2(s2−c2)=c2(as−c2)2>0 だから、この範囲は空でない。
横軸を r、縦軸を s として図示するには、同じ領域を r>ab2,a+r<s<c2+b2c2r2 と表せばよい。すなわち、直線 s=a+r と曲線 s=c2+c2r2/b2 は (r,s)=(b2/a,c2/a) で交わり、r>b2/a で両曲線の間にある領域をとる。4点となるには境界上であってはならないので、境界は含まない。
図は境界の位置関係を示す模式図で、両境界は含まない。塗った領域は交点の右側で上記2曲線に挟まれた部分である。
(3) x>0 における接点が2点あるとき、それらは (x0,y0)、(x0,−y0)(y0>0)である。接点では円と双曲線の接線が一致するため、両者の y2 の差はその点で値と微分係数がともに0となり、上の二次方程式は正の重解をもつ。よって判別式は0であり、重解は u0=c2a(as−c2)>0 だから s>c2/a である。判別式を0とすると r2=c2b2(s2−c2). この関係で r→∞ ならば s→∞ である。したがって r→∞limrs=s→∞limbcs2−c2s=bc=ba2+b2.