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島根大学/2010年度/前期

島根大学 2010年 数学 第4問解答・解説

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1問題

島根大学2010年度第4問

次の問いに答えよ。

(1) lim⁡x→∞(x3x2−1−x)\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}\left(\dfrac{x^{3}}{x^{2}-1}-x\right) を求めよ。

(2) 関数 y=x3x2−1\displaystyle y=\dfrac{x^{3}}{x^{2}-1} の増減、極値、グラフの凹凸を調べ、そのグラフの概形をかけ。

(3) kk を定数とするとき、方程式 x3−kx2+k=0x^{3}-kx^{2}+k=0 の異なる実数解の個数を調べよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    0.
  • (2)
    増加: (−∞,−√3), (√3,∞); 減少: (−√3,−1), (−1,1), (1,√3). 極大値 −3√3/2 at x=−√3; 極小値 3√3/2 at x=√3. y''=2x(x²+3)/(x²−1)^3; concave down on (−∞,−1)∪(0,1), up on (−1,0)∪(1,∞); inflection (0,0).
  • (3)
    異なる実数解の個数は |k|>3√3/2 で3個、|k|=3√3/2 で2個、|k|<3√3/2 で1個。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 通分して x3x2−1−x=xx2−1\displaystyle \frac{x^3}{x^2-1}-x=\frac{x}{x^2-1} だから、x→∞x\to\infty での極限は 0\boxed{0}。

(2) y=x3/(x2−1)y=x^3/(x^2-1) とおく。定義域は x≠±1x\ne\pm1 であり、微分すると y′=x2(x2−3)(x2−1)2,y′′=2x(x2+3)(x2−1)3.\displaystyle y'=\frac{x^2(x^2-3)}{(x^2-1)^2},\qquad y''=\frac{2x(x^2+3)}{(x^2-1)^3}. 従って増減と凹凸は次の通り。

・ y′>0y'>0 は x<−3x<-\sqrt3 と x>3x>\sqrt3、y′<0y'<0 は −3<x<0-\sqrt3<x<0 または 0<x<30<x<\sqrt3(ただし定義域外の x=±1x=\pm1 を除く)。x=0x=0 では y′=0y'=0 だが、前後とも減少する。

・ x=−3x=-\sqrt3 で極大値 −33/2-3\sqrt3/2、x=3x=\sqrt3 で極小値 33/23\sqrt3/2 をとる。

・ y′′<0y''<0 は x<−1x<-1 または 0<x<10<x<1、y′′>0y''>0 は −1<x<0-1<x<0 または x>1x>1。従って変曲点は (0,0)(0,0)。

また y=x+xx2−1\displaystyle y=x+\frac{x}{x^2-1} なので、斜漸近線は y=xy=x、垂直漸近線は x=±1x=\pm1。片側極限は x→−1−,−1+,1−,1+x\to-1-,-1+,1-,1+ の順に −∞,+∞,−∞,+∞-\infty,+\infty,-\infty,+\infty である。関数は奇関数で原点を通り、以上の増減・凹凸から概形は次のようになる。

x軸・y軸の座標平面に、関数y=x³/(x²−1)のグラフを3つの枝で描き、垂直漸近線x=−1、x=1と斜漸近線y=xを破線で示している。右の枝はx=1の右側で+∞から下りて極小点(√3, 3√3/2)を通り、y=xの上側から近づく。中央の枝はx→−1+0で+∞、原点Oを水平な接線で通り(変曲点)、x→1−0で−∞となる減少曲線である。左の枝はx=−1の左側で−∞から上がって極大点(−√3, −3√3/2)を通り、y=xの下側から近づく。

(3) x=±1x=\pm1 は元の方程式の解ではない。また、x≠±1x\ne\pm1 では x3−kx2+k=0すなわちx3x2−1=k.\displaystyle x^3-kx^2+k=0\quad\text{すなわち}\quad \frac{x^3}{x^2-1}=k. 従って実数解の個数は、(2)のグラフと水平線 y=ky=k の交点数である。左の枝は x=−3x=-\sqrt3 で高さ −33/2-3\sqrt3/2 の極大値をもち、中央の枝はすべての実数値をただ一度とり、右の枝は x=3x=\sqrt3 で高さ 33/23\sqrt3/2 の極小値をもつ。よって異なる実数解の個数は {3,∣k∣>33/2,2,∣k∣=33/2,1,∣k∣<33/2.\boxed{\begin{cases} 3,& |k|>3\sqrt3/2,\\ 2,& |k|=3\sqrt3/2,\\ 1,& |k|<3\sqrt3/2. \end{cases}}

この問題で使う考え方

  • 通分
  • 商の微分
  • 二階微分の符号調査
  • 水平線と関数グラフの交点数

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