島根大学/2014年度/前期
島根大学 2014年 数学 第4問解答・解説
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1問題
とおく。 を実数とし、行列 を定める。このとき、次の問いに答えよ。
(1) 自然数 に対して の 乗を とおく。このとき、すべての に対して、 のとき であることを示せ。また、すべての に対して、 のとき であることを示せ。
(2) と は定数とする。このとき、 をみたす実数 が存在するための の条件を求めよ。
(3) をみたす実数 は存在しないことを証明せよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) (すべての自然数 n)。(2) 実数 a,b について 。(3) をみたす実数 x は存在しない。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
解答
を成分ごとに掛けると
(1) のとき では である。 と仮定すると、右から を掛けて となるので である。よって帰納法によりすべての自然数 で 。
のとき では である。 と仮定すると となるので である。したがって帰納法によりすべての自然数 で 。なお を自然数に含める約束でも、 の非対角成分は である。
(2) (1) から、 の非対角成分は である。 と は同時に にはならない(前者が なら 、後者が なら )。よって行列が となるには が必要である。このとき対角成分はともに となるから、さらに が必要である。したがって必要条件は 。
逆に なら とおくと かつ であり、非対角成分・対角成分がすべて となる。ゆえに求める条件は
(3) (1) を用い、 の非対角成分を直接計算すると ここで はすべての実数 で成り立つ。もし なら両非対角成分も なので と が同時に成り立たなければならないが、前者は 、後者は を与え、矛盾する。したがって をみたす実数 は存在しない。
検算 (2) の条件では と選べば の各成分が となる。(3) では が常に正で、二つの非対角成分を同時に にできないことを確認した。
この問題で使う考え方
- 数学的帰納法
- 行列を用いた表現
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