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島根大学/2015年度/前期

島根大学 2015年 数学 第1問解答・解説

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1問題

島根大学2015年度第1問

(医学部医学科用問題)nn を自然数とする。下図のように,同じ大きさの正方形のマスが 2n2^n 個描かれた透明なシート KnK_n を使って次のゲームを行う。

シート Kₙ の図。同じ大きさの正方形のマスが横一列に並び、途中は「…」で省略されている。マス列の下の波括弧に「2ⁿ 個」とある。

まず,1から 2n2^n までの自然数の中から無作為に一つ選ぶ試行を2回行い,1回目に選ばれた自然数を x1x_1,2回目に選ばれた自然数を x2x_2 とする(x1=x2x_1=x_2 となることもある)。このとき,KnK_n の左から x1x_1 個目のマスに ◯\bigcirc を記入し,左から x2x_2 個目のマスに ×\times を記入する。次に,このシートを中央の線(左右のマスの数が等しくなるような縦の線)で折り畳むという操作を繰り返し行い,◯\bigcirc が書かれたマスと ×\times が書かれたマスが重なったときゲームを終了する。ゲームが kk 回の操作で終了したとき,得点を kk とする。例えば,n=3, x1=2, x2=6n=3,\ x_1=2,\ x_2=6 のとき,下図のようになり,得点は2となる。

問題文の例(n=3, x₁=2, x₂=6)の図。K₃は8マスで、左から2番目に○、6番目に×があり、中央の縦線は折り線を示す。左向きの曲線矢印と ⇒ の後は4マスで左から2番目に○、3番目に×がある。さらに左向きの曲線矢印と ⇒ の後は2マスで、右のマスに○と×が重なった⊗がある。

ただし,◯,×\bigcirc,\times が始めから同じマスにある場合は得点を0とする。以上のゲームにおいて kk 点を得る確率を p(n,k)p(n,k) とする。このとき,次の問いに答えよ。

(1) p(n,1)p(n,1) を求めよ。また,n≧2n\geq2 のとき,p(n,2)p(n,2) を求めよ。

(2) 2≦k≦n2\leq k\leq n のとき,p(n,k)p(n,k) を p(n−1,k−1)p(n-1,k-1) を用いて表せ。

(3) 1≦k≦n1\leq k\leq n のとき,p(n,k)p(n,k) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p(n,1)=12n\displaystyle p(n,1)=\frac1{2^n}。n≧2では p(n,2)=12n−1\displaystyle p(n,2)=\frac1{2^{n-1}}。 (2) 2≦k≦n のとき p(n,k)=p(n−1,k−1)p(n,k)=p(n-1,k-1)。 (3) 1≦k≦n のとき p(n,k)=12n−k+1\displaystyle p(n,k)=\frac1{2^{n-k+1}}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

{}(1) 全体のマス数を N=2nN=2^n とする。1回目の折り畳みで、左から xx 番目のマスは左から fn(x)=min⁡{x,2n+1−x}\displaystyle f_n(x)=\min\{x,2^n+1-x\} 番目のマスに重なる。2n2^n は偶数なので中央のマスはなく、各 y=1,2,…,2n−1y=1,2,\ldots,2^{n-1} に対して fn(x)=yf_n(x)=y となる元のマスは x=yx=y と x=2n+1−yx=2^n+1-y の2つである。したがって、折り畳み後の2つの印の位置は、それぞれ独立に 1,2,…,2n−11,2,\ldots,2^{n-1} から一様に選ばれたものとみなせる。  {}1回目の折り畳みで印が重なるのは x2=2n+1−x1x_2=2^n+1-x_1 のときである。各 x1x_1 に対して該当する x2x_2 は1つあり、初めから同じマスの場合はない。全事象は 22n2^{2n} 通りだから、p(n,1)=2n22n=12n\displaystyle p(n,1)=\frac{2^n}{2^{2n}}=\frac{1}{2^n} である。  {}(2) 1回目の折り畳み後の配置は、Kn−1K_{n-1} 上のゲームの初期配置と同じ確率分布をもつ。その後のゲームで k−1k-1 回の操作を要する確率が p(n−1,k−1)p(n-1,k-1) である。k≧2k\geq2 では初回にすでに重なる場合は含まれず、元のゲームがちょうど kk 回で終了する確率はこの確率に等しい。よって p(n,k)=p(n−1,k−1)p(n,k)=p(n-1,k-1)。  {}(1)で得た式とこの関係から、n≧2n\geq2 のとき p(n,2)=p(n−1,1)=12n−1\displaystyle p(n,2)=p(n-1,1)=\frac{1}{2^{n-1}}。  {}(3) 2≦k≦n2\leq k\leq n について (2) を繰り返すと、p(n,k)=p(n−1,k−1)=⋯=p(n−k+1,1)p(n,k)=p(n-1,k-1)=\cdots=p(n-k+1,1)。したがって p(n,k)=12n−k+1\displaystyle p(n,k)=\frac{1}{2^{n-k+1}}。これは k=1k=1 の場合にも (1) と一致する。

この問題で使う考え方

  • 対称性
  • 場合の数
  • 再帰

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