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島根大学/2018年度/前期

島根大学 2018年 数学 第1問解答・解説

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1問題

島根大学2018年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) nn が3で割って1余る自然数であるとき,1+n+n21+n+n^2 は3の倍数であることを示せ。

(2) すべての自然数 nn に対し,n(n+1)(1+n+n2)n(n+1)(1+n+n^2) は3の倍数であることを示せ。

(3) すべての自然数 n,kn,k に対し,n(n+1)(n+2)⋯(n+k)(1+n+n2+⋯+nk+1)n(n+1)(n+2)\cdots(n+k)(1+n+n^2+\cdots+n^{k+1}) は k+2k+2 の倍数であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    3∣1+n+n2(n≡1(mod3))3\mid 1+n+n^2\quad(n\equiv1\pmod3)
  • (2)
    3∣n(n+1)(1+n+n2)3\mid n(n+1)(1+n+n^2)
  • (3)
    k+2∣n(n+1)…(n+k)(1+n+…+n(k+1))k+2 | n(n+1)…(n+k)(1+n+…+n^{(k+1)})

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) n=3q+1n=3q+1 とおけば 1+n+n2=1+(3q+1)+(3q+1)2=3(3q2+3q+1),1+n+n^2=1+(3q+1)+(3q+1)^2=3(3q^2+3q+1), よって 1+n+n21+n+n^2 は3の倍数である。

(2) nn を3で割った余りで分ける。n≡0(mod3)n\equiv0\pmod3 なら nn が3の倍数、n≡1(mod3)n\equiv1\pmod3 なら(1)より 1+n+n21+n+n^2 が3の倍数、n≡2(mod3)n\equiv2\pmod3 なら n+1n+1 が3の倍数である。従って、いずれの場合も n(n+1)(1+n+n2)n(n+1)(1+n+n^2) は3の倍数。

(3) m=k+2m=k+2 とおき P=n(n+1)⋯(n+m−2),S=1+n+n2+⋯+nm−1P=n(n+1)\cdots(n+m-2),\qquad S=1+n+n^2+\cdots+n^{m-1} とする。m=2m=2 なら PS=n(n+1)PS=n(n+1) は偶数。以下 m≧3m\ge3 とする。

まず mm が素数でも4でもない場合を考える。素因数分解 m=∏pa\displaystyle m=\prod p^a において、各素数 pp に対し pa∣mp^a\mid m かつ pa+1∤mp^{a+1}\nmid m とし、t=m/pat=m/p^a とおく。j=1,…,aj=1,\ldots,a に対し、連続する mm 個の整数 n,n+1,…,n+m−1n,n+1,\ldots,n+m-1 の中には pjp^j の倍数がちょうど m/pjm/p^j 個ある。PP は最後の整数を除いた積なので、PP の素因数に含まれる pp の個数は少なくとも ∑j=1a(mpj−1)=t(1+p+⋯+pa−1)−a\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{a}\left(\frac{m}{p^j}-1\right) =t(1+p+\cdots+p^{a-1})-a である。a=1,t≧2a=1,t\ge2 なら右辺は t−1≧1=at-1\ge1=a。a≧2,p≧3a\ge2,p\ge3 なら 1+p+⋯+pa−1≧2a1+p+\cdots+p^{a-1}\ge2a。p=2,a≧3p=2,a\ge3 でも 1+2+⋯+2a−1≧2a1+2+\cdots+2^{a-1}\ge2a。残る p=2,a=2p=2,a=2 では m≠4m\ne4 より t≧2t\ge2 なので 3t−2≧a3t-2\ge a。ゆえに、いまの場合は各 pap^a が PP を割る。異なる素数の冪は互いに素なので m∣Pm\mid P、従って m∣PSm\mid PS。

mm が素数 pp の場合、連続する pp 個の整数 n,n+1,…,n+p−1n,n+1,\ldots,n+p-1 には pp の倍数がちょうど1個ある。それが PP に含まれれば p∣Pp\mid P。含まれない場合は最後の n+p−1n+p-1 が倍数で、n≡1(modp)n\equiv1\pmod p。このとき S≡1+1+⋯+1=p≡0(modp),S\equiv1+1+\cdots+1=p\equiv0\pmod p, よってどちらの場合も p∣PSp\mid PS。

最後に m=4m=4 とする。nn が偶数なら nn または n+2n+2 が4の倍数なので 4∣P4\mid P。nn が奇数なら n+1n+1 は偶数である。これが4の倍数なら同じく 4∣P4\mid P。そうでなければ n+1≡2(mod4)n+1\equiv2\pmod4、すなわち n≡1(mod4)n\equiv1\pmod4。この場合 S=1+n+n2+n3=(n+1)(n2+1),S=1+n+n^2+n^3=(n+1)(n^2+1), ここで n+1≡n2+1≡2(mod4)n+1\equiv n^2+1\equiv2\pmod4 だから 4∣S4\mid S。以上のどの場合も m∣PSm\mid PS。m=k+2m=k+2 を戻せばよい。

この問題で使う考え方

  • 剰余類による場合分け
  • 素数冪ごとの整除性
  • 連続整数の個数え

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