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信州大学/2012年度

信州大学 2012年 数学 第6問解答・解説

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1問題

信州大学2012年度第6問

次の問いに答えよ。

(1) 0 < x < π/2 に対し, x < tan x となることを示せ。

(2) x > 0 に対し, log(x + √(1 + x^2)) > sin x となることを示せ。ただし, 対数は自然対数である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

差関数の導関数の符号を調べる。(2)は(1)を用いて区間を示し、残る範囲は対数の初等的下界で示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0<x<π2⟹x<tan⁡x,\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{2}\Longrightarrow x<\tan x,\qquad (2) x>0⟹log⁡ ⁣(x+1+x2)>sin⁡x.x>0\Longrightarrow \log\!\left(x+\sqrt{1+x^2}\right)>\sin x.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) h(x)=tan⁡x−xh(x)=\tan x-x (0≦x<π2\displaystyle 0\le x<\frac\pi2) とおくと、 h(0)=0h(0)=0,   h′(x)=sec⁡2x−1=tan⁡2x>0h'(x)=\sec^2x-1=\tan^2x>0 (0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac\pi2). したがって hh は 0≦x<π/20\le x<\pi/2 の範囲で増加し、0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac\pi2 では h(x)>h(0)=0h(x)>h(0)=0、すなわち x<tan⁡xx<\tan x である。

(2) g(x)=log⁡(x+1+x2)−sin⁡xg(x)=\log(x+\sqrt{1+x^2})-\sin x (x≧0x\ge0) とおく。g(0)=0g(0)=0 であり、 g′(x)=11+x2−cos⁡x.\displaystyle g'(x)=\frac1{\sqrt{1+x^2}}-\cos x. まず 0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac\pi2 とする。(1)より x<tan⁡xx<\tan x であるから、 1+x2<1+tan⁡2x=sec⁡2x=1cos⁡2x.\displaystyle 1+x^2<1+\tan^2x=\sec^2x=\frac1{\cos^2x}. この区間では cos⁡x>0\cos x>0 なので、正の平方根をとって 11+x2>cos⁡x,\displaystyle \frac1{\sqrt{1+x^2}}>\cos x, 従って g′(x)>0g^{\prime}(x)>0 である。よって gg は 0≦x≦π/20\le x\le\pi/2 の範囲で増加し、0<x≦π2\displaystyle 0<x\le\frac\pi2 で g(x)>g(0)=0g(x)>g(0)=0 となる。

次に x≧π2\displaystyle x\ge\frac\pi2 とする。t>1t>1 に対して q(t)=log⁡t−2(t−1)t+1\displaystyle q(t)=\log t-\frac{2(t-1)}{t+1} とおくと、q(1)=0q(1)=0 かつ q′(t)=1t−4(t+1)2=(t−1)2t(t+1)2>0.\displaystyle q'(t)=\frac1t-\frac4{(t+1)^2} =\frac{(t-1)^2}{t(t+1)^2}>0. したがって log⁡t>2(t−1)t+1\displaystyle \log t>\frac{2(t-1)}{t+1} であり、特にt>3t>3 なら log⁡t>1\log t>1 である。ここで t=x+1+x2>2x≧π>3t=x+\sqrt{1+x^2}>2x\ge\pi>3 を用いた。最後の π>3\pi>3 は、単位円の円周 2π2\pi がその内接正六角形の周長 6 より大きいことから従う。従って log⁡(x+1+x2)=log⁡t>1≧sin⁡x\log(x+\sqrt{1+x^2})=\log t>1\ge\sin x であり、g(x)>0g(x)>0 である。以上より、すべての x>0x>0 で所要の不等式が成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の相互関係
  • 導関数と増減
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 商の微分
  • 三角関数の微分

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