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信州大学/2024年度

信州大学 2024年 数学 第5問解答・解説

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1問題

信州大学2024年度第5問

原点を O とする座標平面において, 直線 y = (1/√3)x の x > 0 の部分を l, 直線 y = -(1/√3)x の x > 0 の部分を m とする。点 P は l 上を, 点 Q は m 上を, PQ = 2 を満たしながら動くとする。このとき, 次の問いに答えよ。(1) ∠OPQ = t とするとき, P, Q の座標を t を用いて表せ。(2) 線分 PQ の中点 M の軌跡を求め, 座標平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

原点での角がπ/3の三角形として正弦定理を適用し、点の方向ベクトルから座標を得た。中点を媒介変数表示し、恒等式で楕円の方程式と弧の範囲を特定し、端点の可否を元の半直線条件で確認した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0<t<2π3,P=(2sin⁡(2π3−t),23sin⁡(2π3−t)),Q=(2sin⁡t,−23sin⁡t).\displaystyle (1)\space{}0<t<\frac{2\pi}{3},\quad P=\left(2\sin(\frac{2\pi}{3}-t),\frac2{\sqrt3}\sin(\frac{2\pi}{3}-t)\right),\quad Q=\left(2\sin t,-\frac2{\sqrt3}\sin t\right).
    (2) x23+3y2=1,x>32; (32,±12)\displaystyle (2)\space{}\frac{x^2}{3}+3y^2=1,\quad x>\frac{\sqrt3}{2};\space{}\left(\frac{\sqrt3}{2},\pm\frac12\right)は除く。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 角度はラジアンで表す。直線 l,ml,m の正の部分はそれぞれ偏角 π6,−π6\displaystyle \frac{\pi}{6},-\frac{\pi}{6} の半直線なので、∠POQ=π3\displaystyle \angle POQ=\frac{\pi}{3} である。PQ=2PQ=2 より三角形 OPQOPQ は退化せず、t=∠OPQt=\angle OPQ とすると 0<t<2π3,∠OQP=2π3−t.\displaystyle 0<t<\frac{2\pi}{3},\qquad \angle OQP=\frac{2\pi}{3}-t. 正弦定理を用いると OP=2sin⁡(2π3−t)sin⁡(π3)=43sin⁡(2π3−t),OQ=2sin⁡tsin⁡(π3)=43sin⁡t.\displaystyle OP=\frac{2\sin(\frac{2\pi}{3}-t)}{\sin(\frac{\pi}{3})} =\frac4{\sqrt3}\sin\left(\frac{2\pi}{3}-t\right),\qquad OQ=\frac{2\sin t}{\sin(\frac{\pi}{3})}=\frac4{\sqrt3}\sin t. それぞれの半直線の方向の単位ベクトルは (32,12)\displaystyle (\frac{\sqrt3}{2},\frac12) と (32,−12)\displaystyle (\frac{\sqrt3}{2},-\frac12) である。よって P=(2sin⁡(2π3−t),23sin⁡(2π3−t)),\displaystyle \boxed{P=\left(2\sin\left(\frac{2\pi}{3}-t\right),\frac2{\sqrt3}\sin\left(\frac{2\pi}{3}-t\right)\right)}, Q=(2sin⁡t,−23sin⁡t)(0<t<2π3).\displaystyle \boxed{Q=\left(2\sin t,-\frac2{\sqrt3}\sin t\right)} \qquad\left(0<t<\frac{2\pi}{3}\right).

(2) 中点 M=(x,y)M=(x,y) の座標は x=sin⁡(2π3−t)+sin⁡t,y=13{sin⁡(2π3−t)−sin⁡t}.\displaystyle x=\sin\left(\frac{2\pi}{3}-t\right)+\sin t, \qquad y=\frac1{\sqrt3}\left\{\sin\left(\frac{2\pi}{3}-t\right)-\sin t\right\}. u=π3−t\displaystyle u=\frac{\pi}{3}-t とおき、和積の公式を使うと x=3cos⁡u,y=13sin⁡u,−π3<u<π3.\displaystyle x=\sqrt3\cos u,\qquad y=\frac1{\sqrt3}\sin u, \qquad -\frac{\pi}{3}<u<\frac{\pi}{3}. 従って x23+3y2=cos⁡2u+sin⁡2u=1.\displaystyle \frac{x^2}{3}+3y^2=\cos^2u+\sin^2u=1. また ∣u∣<π3\displaystyle |u|<\frac{\pi}{3} より cos⁡u>12\displaystyle \cos u>\frac12 なので x>32\displaystyle x>\frac{\sqrt3}{2} である。逆にこの範囲の uu はすべて t=π3−u\displaystyle t=\frac{\pi}{3}-u(0<t<2π3\displaystyle 0<t<\frac{2\pi}{3})に対応し、正弦定理で得る正の OP,OQOP,OQ は指定された半直線上にあり、PQ=2PQ=2 を満たす。したがって軌跡は x23+3y2=1,x>32\displaystyle \boxed{\frac{x^2}{3}+3y^2=1,\qquad x>\frac{\sqrt3}{2}} で表される楕円の右側の弧である。端点 (32,±12)\displaystyle \left(\frac{\sqrt3}{2},\pm\frac12\right) は t=0,2π3\displaystyle t=0,\frac{2\pi}{3} に対応し、そのとき Q=OQ=O または P=OP=O となって条件 x>0x>0 の半直線から外れるため、いずれも含まない。

原点Oと右向きのx軸・上向きのy軸をもつ座標平面に、楕円 x²/3+3y²=1 のうち x>√3/2 の部分である右側へ膨らむ青い弧を描いた図。弧の上端 (√3/2, 1/2) と下端 (√3/2, −1/2) は除く点として白丸で示し、弧はx軸上の黒丸の点 (√3, 0) を通る。

この問題で使う考え方

  • 正弦定理
  • 三角比と相互関係
  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の加法定理
  • 軌跡
  • 曲線の媒介変数表示
  • 楕円

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