本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

昭和大学/2008年度/Ⅰ期

昭和大学 2008年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

昭和大学2008年度第3問

xyxy 平面上に2つの円 A,BA,B がある。AA は方程式 x2+y2=r2x^2+y^2=r^2(ただし、rr は正の定数)で表されるものとする。BB は、中心の座標が (a,b)(a,b)、半径が cc(cc は正の定数)であり、AA と共有点をもつことなく、AA の内部に含まれているものとする。次に、円 AA 上の y≧0y\geq 0 を満たす部分から任意に点をとり、それを PP とする。また円 AA の PP における法線を ll とする。以下の問 (1)〜(4) に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) a,b,c,ra,b,c,r が満たすべき条件を不等式で表せ。

(2) 法線 ll が円 BB の中心を通るとき、点 PP の座標を a,b,ra,b,r を用いて表せ。ただし、(a,b)≠(0,0)(a,b)\ne(0,0) とする。

(3) 円 BB に接するような法線 ll がただ1本だけ存在するのは、BB がどのような条件を満たす場合か。

(4) a=b=10,c=2a=b=\sqrt{10},\quad c=2 とする。このとき、円 BB と法線 ll が共有点をもつような点 PP の xx 座標の範囲を求めよ。

次に、円 AA を構成する各点の xx 座標を2倍にした点全体で構成される図形を A′A' とする。AA の場合と同様に、A′A' 上の y≧0y\geq 0 を満たす部分からとった任意の点を P′P'、図形 A′A' の P′P' における法線を l′l' とする。以下の問 (5), (6) に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(5) 図形 A′A' を表す方程式を書け。また、点 P′P' の座標を (x1,y1)(x_1,y_1) とするとき、法線 l′l' の方程式を書け。

(6) 円 BB の中心が (0,0)(0,0) にあり、点 P′(2r,22r)\displaystyle P'\left(\sqrt{2}r,\frac{\sqrt{2}}{2}r\right) における A′A' の法線 l′l' が BB と接しているとする。このとき、BB の半径 cc の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

円の包含、法線と中心の距離、楕円の媒介変数表示から導く接線方向と垂直な法線方向を用いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a2+b2+c<r;\sqrt{a^2+b^2}+c<r;\quad (2) d=a2+b2: P={rd(a,b)b>0,−rd(a,b)b<0,(r,0) or (−r,0)b=0;\displaystyle d=\sqrt{a^2+b^2}:\space{} P=\begin{cases}\frac r d(a,b)&b>0,\\-\frac r d(a,b)&b<0,\\(r,0)\text{ or }(-r,0)&b=0;\end{cases}\quad (3) a2+b2=c2;a^2+b^2=c^2;\quad (4) r10≦x≦3r10;\displaystyle \frac r{\sqrt{10}}\le x\le\frac{3r}{\sqrt{10}};\quad (5) x24+y2=r2,4y1(x−x1)−x1(y−y1)=0;\displaystyle \frac{x^2}{4}+y^2=r^2,\quad4y_1(x-x_1)-x_1(y-y_1)=0;\quad (6) c=3r10.\displaystyle c=\frac{3r}{\sqrt{10}}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円AAの中心は原点、半径はrrであり、円BBの中心までの距離をd=a2+b2d=\sqrt{a^2+b^2}とする。円BB全体が円AAの内部にあり、両円に共有点がないための条件は、中心間距離に半径ccを加えた長さがrrより小さいことである。従って d+c<r,すなわち0<c<r,a2+b2<(r−c)2.d+c<r,\qquad\text{すなわち}\qquad 0<c<r,\quad a^2+b^2<(r-c)^2.

(2) 円AAの法線は原点とPPを通るため、(a,b)≠(0,0)(a,b)\ne(0,0)のとき、PPの位置ベクトルは(a,b)(a,b)に平行である。d=a2+b2d=\sqrt{a^2+b^2}とする。b>0b>0なら上半円上の点はrd(a,b)\displaystyle \frac r d(a,b)、b<0b<0なら−rd(a,b)\displaystyle -\frac r d(a,b)である。b=0b=0なら法線はx軸となり、その上半円との交点は両端点(r,0),(−r,0)(r,0),(-r,0)である。

(3) 原点から円BBの中心までの距離をd=a2+b2d=\sqrt{a^2+b^2}とする。原点から円BBに引ける接線は、原点が円BBの外部にあれば2本、円周上にあれば1本、内部にあれば0本である。よってただ1本となる条件は原点が円BB上にあること、すなわち d=cすなわちa2+b2=c2.d=c\quad\text{すなわち}\quad a^2+b^2=c^2. この場合、先の円AAへの内包条件は2c<r2c<rとなる。

(4) P=(x,y)P=(x,y)とするとx2+y2=r2, y≧0x^2+y^2=r^2,\ y\ge0。原点を通りPPに沿う法線と円BBの中心(10,10)(\sqrt{10},\sqrt{10})との距離は 10∣y−x∣r.\displaystyle \frac{\sqrt{10}|y-x|}{r}. 法線が半径2の円BBと共有点をもつ条件はこの距離が2以下であること。従って 10(y−x)2≦4r2すなわちxy≧3r210,\displaystyle 10(y-x)^2\le4r^2 \quad\text{すなわち}\quad xy\ge\frac{3r^2}{10}, ここではx2+y2=r2x^2+y^2=r^2を用いた。右辺は正なのでx,y>0x,y>0。u=x2/r2u=x^2/r^2と置くとy2/r2=1−uy^2/r^2=1-uであり、 u(1−u)≧9100すなわち110≦u≦910.\displaystyle u(1-u)\ge\frac9{100} \quad\text{すなわち}\quad \frac1{10}\le u\le\frac9{10}. ゆえにr/10≦x≦3r/10r/\sqrt{10}\le x\le3r/\sqrt{10}。端点は接する場合であり含む。

(5) 円AA上の点(X,Y)(X,Y)を(x,y)=(2X,Y)(x,y)=(2X,Y)に移すと、X2+Y2=r2X^2+Y^2=r^2から x24+y2=r2\displaystyle \frac{x^2}{4}+y^2=r^2 を得る。上半分の点は0≦θ≦π0\le\theta\le\piを使ってP′=(x1,y1)=(2rcos⁡θ,rsin⁡θ)P'=(x_1,y_1)=(2r\cos\theta,r\sin\theta)と表せる。θ\thetaを動かしたときの接線方向は (dxdθ,dydθ)=(−2rsin⁡θ,rcos⁡θ)\displaystyle \left(\frac{dx}{d\theta},\frac{dy}{d\theta}\right)=(-2r\sin\theta,r\cos\theta) である。この方向と(x1,4y1)=(2rcos⁡θ,4rsin⁡θ)(x_1,4y_1)=(2r\cos\theta,4r\sin\theta)との内積は−4r2sin⁡θcos⁡θ+4r2sin⁡θcos⁡θ=0-4r^2\sin\theta\cos\theta+4r^2\sin\theta\cos\theta=0。したがって(x1,4y1)(x_1,4y_1)が法線の方向である。P′P'を通り、この方向に平行な直線の方程式は 4y1(x−x1)−x1(y−y1)=0.4y_1(x-x_1)-x_1(y-y_1)=0. θ=0,π/2,π\theta=0,\pi/2,\piでも接線方向ベクトルは零にならず、この式は端点と上端を含めて成り立つ。

(6) x1=2r, y1=22r\displaystyle x_1=\sqrt2r,\ y_1=\frac{\sqrt2}{2}rを法線式に代入すると 22r x−2r y−3r2=0.2\sqrt2r\,x-\sqrt2r\,y-3r^2=0. 円BBの中心は原点なので、この直線と原点との距離が半径ccである。よって c=3r2(22r)2+(2r)2=3r10.\displaystyle c=\frac{3r^2}{\sqrt{(2\sqrt2r)^2+(\sqrt2r)^2}} =\frac{3r}{\sqrt{10}}.

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 楕円
  • 曲線の媒介変数表示
  • ベクトルの内積
  • 三角関数の微分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。