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昭和大学/2010年度/Ⅰ期

昭和大学 2010年 数学 第4問解答・解説

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1問題

昭和大学2010年度第4問

『』内の文章を読み,以下の問(1)~(4)に答えよ。ただし,答は結果のみを解答欄に記入せよ。   『疾患 DD に関係する2種類の遺伝子 XA\mathrm{XA} と XB\mathrm{XB} がある。人は必ず XA\mathrm{XA} か XB\mathrm{XB} のどちらか一方のみを持ち,どちらも持たない,あるいは両方を持つという人は存在しないものとする。   今,無作為に1人の人を抽出すると,その人が XA\mathrm{XA} を持つ確率が 0.20.2 である集団について考える。この集団に属しかつ XA\mathrm{XA} を持つ人の中から,無作為に1人の人を抽出すると,その人が疾患 DD である確率は a (0≦a≦1)a\ (0\leq a\leq1) である。同様に,この集団に属しかつ XB\mathrm{XB} を持つ人の中から,無作為に1人の人を抽出すると,その人が疾患 DD である確率は b (0≦b≦1)b\ (0\leq b\leq1) である。』   (1) この集団から無作為に1人を抽出しその人を元に戻す。これを2回繰り返したところ,抽出された2人のうち,一方の人が XA\mathrm{XA} を持ち,残りの人が XB\mathrm{XB} を持っていた。この条件の下で,この2人が両方とも疾患 DD である条件つき確率を求めよ。   (2) この集団から無作為に1人を抽出するとき,その人が疾患 DD である確率を求めよ。   (3) この集団から無作為に1人を抽出したところ,その人は疾患 DD であった。この条件の下で,この人が XA\mathrm{XA} を持つ条件つき確率を求めよ。   (4) (3)の確率が 0.50.5 以上となるために,a,ba,b が満たすべき条件を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ab;\space{}ab;\qquad (2) a+4b5;\displaystyle \space{}\frac{a+4b}{5};\qquad (3) aa+4b(a+4b>0);\displaystyle \space{}\frac{a}{a+4b}\quad(a+4b>0);

    (4) a+4b>0 \space{}a+4b>0\space{} かつ a≧4b(a=b=0\space{}a\ge4b \quad(a=b=0では条件付き確率は定義されない).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

P(XA)=15,P(XB)=45,P(D∣XA)=a,P(D∣XB)=b\displaystyle P(\mathrm{XA})=\frac15,\qquad P(\mathrm{XB})=\frac45,\qquad P(D\mid\mathrm{XA})=a,\quad P(D\mid\mathrm{XB})=b とする。

(1) 2人は復元抽出なので独立である。XAを持つ人とXBを持つ人が1人ずつと分かった条件の下では、それぞれの発病確率は a,ba,b である。よって両方が発病する条件付き確率は abab.

(2) 全確率の公式より P(D)=P(D∣XA)P(XA)+P(D∣XB)P(XB)=a+4b5.\displaystyle P(D)=P(D\mid\mathrm{XA})P(\mathrm{XA}) +P(D\mid\mathrm{XB})P(\mathrm{XB}) =\frac{a+4b}{5}.

(3) P(D)>0P(D)>0、すなわち a+4b>0a+4b>0 のとき、ベイズの公式により P(XA∣D)=P(D∣XA)P(XA)P(D)=a/5(a+4b)/5=aa+4b.\displaystyle P(\mathrm{XA}\mid D) =\frac{P(D\mid\mathrm{XA})P(\mathrm{XA})}{P(D)} =\frac{a/5}{(a+4b)/5} =\frac{a}{a+4b}. a=b=0a=b=0 では P(D)=0P(D)=0 となり、この条件付き確率は定義されない。

(4) (3) の確率が0.5以上である条件は aa+4b≧12.\displaystyle \frac{a}{a+4b}\ge\frac12. ただし分母が正であることが必要である。このもとで両辺に 2(a+4b)>02(a+4b)>0 を掛けると 2a≧a+4b,a≧4b.2a\ge a+4b,\qquad a\ge4b. したがって条件は a+4b>0a+4b>0 かつ a≧4ba\ge4b.

この問題で使う考え方

  • 独立な試行
  • 確率の基本法則
  • 条件付き確率

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