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東北大学/2002年度

東北大学 2002年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東北大学2002年度第2問

0∘≦θ≦180∘0^{\circ} \leq \theta \leq 180^{\circ} として, x の関数 f(x)f(x) を

f(x)=x2+2cos⁡θ3x−2sin⁡θ\displaystyle f (x) = x ^ {2} + \frac {2 \cos \theta}{\sqrt {3}} x - 2 \sin \theta

と定める。x が整数を動くときの f(x)f(x) の最小値を m(θ)m(\theta) とおく。

(1) θ\theta が cos⁡θ≧32\displaystyle \cos\theta\geq\frac{\sqrt{3}}{2} をみたす場合に, m(θ)m(\theta) が最小となる θ\theta の値を求めよ。

(2) m(θ)m(\theta) が最小となる θ\theta の値と, そのときの最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    θ=30°θ=30°で最小値−1
  • (2)
    θ=90°θ=90°で最小値−2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

c=cos⁡θc=\cos\theta、s=sin⁡θs=\sin\theta とおく。∣x∣≧2|x|\ge2 の整数について、x≧2x\ge2 なら x+2c/3≧2−2/3>0x+2c/\sqrt3\ge2-2/\sqrt3>0、x≦−2x\le-2 なら x+2c/3≦−2+2/3<0x+2c/\sqrt3\le-2+2/\sqrt3<0 である。よって x(x+2c/3)>0x(x+2c/\sqrt3)>0 となり、f(x)>f(0)f(x)>f(0)。したがって最小値は x=−1,0,1x=-1,0,1 のいずれかで生じる。

f(−1)−f(0)=1−2c3,f(1)−f(0)=1+2c3.\displaystyle f(-1)-f(0)=1-\frac{2c}{\sqrt3},\qquad f(1)-f(0)=1+\frac{2c}{\sqrt3}. c≧0c\ge0 のときは f(1)>f(0)f(1)>f(0)、c≦0c\le0 のときは f(−1)>f(0)f(-1)>f(0) である。これらの差を比較すると m(θ)={1−23cos⁡θ−2sin⁡θ,0∘≦θ≦30∘,−2sin⁡θ,30∘≦θ≦150∘,1+23cos⁡θ−2sin⁡θ,150∘≦θ≦180∘.\displaystyle m(\theta)=\begin{cases} 1-\dfrac{2}{\sqrt3}\cos\theta-2\sin\theta,&0^\circ\le\theta\le30^\circ,\\ -2\sin\theta,&30^\circ\le\theta\le150^\circ,\\ 1+\dfrac{2}{\sqrt3}\cos\theta-2\sin\theta,&150^\circ\le\theta\le180^\circ. \end{cases} 隣り合う式は境界で同じ値を与える。

(1) 条件 cos⁡θ≧3/2\cos\theta\ge\sqrt3/2 は 0∘≦θ≦30∘0^\circ\le\theta\le30^\circ と同値なので、この範囲では m(θ)=1−23cos⁡θ−2sin⁡θ=1−43sin⁡(θ+30∘).\displaystyle m(\theta)=1-\frac{2}{\sqrt3}\cos\theta-2\sin\theta=1-\frac{4}{\sqrt3}\sin(\theta+30^\circ). θ+30∘\theta+30^\circ は 30∘30^\circ から 60∘60^\circ まで動き、この範囲で正弦は増加する。したがって m(θ)m(\theta) は θ=30∘\theta=30^\circ で最小となり、最小値は 1−43⋅32=−1\displaystyle 1-\frac{4}{\sqrt3}\cdot\frac{\sqrt3}{2}=-1 である。

(2) 30∘≦θ≦150∘30^\circ\le\theta\le150^\circ では m(θ)=−2sin⁡θ≧−2m(\theta)=-2\sin\theta\ge-2 であり、等号は θ=90∘\theta=90^\circ のときに成り立つ。(1) より 0∘≦θ≦30∘0^\circ\le\theta\le30^\circ では m(θ)≧−1m(\theta)\ge-1。また m(180∘−θ)=m(θ)m(180^\circ-\theta)=m(\theta) だから、150∘≦θ≦180∘150^\circ\le\theta\le180^\circ でも m(θ)≧−1m(\theta)\ge-1 である。よって全範囲での最小値は −2-2 であり、それをとるのは θ=90∘\theta=90^\circ である。

この問題で使う考え方

  • 因数分解による整数候補限定
  • 候補値の比較
  • 三角関数の区間単調性

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