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東北大学/2026年度

東北大学 2026年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東北大学2026年度第2問

以下の問いに答えよ。

(1) a2+2b2=c2a^{2} + 2b^{2} = c^{2} を満たす正の整数の組 (a,b,c)(a, b, c) を 1 つ求めよ。なお,解答は答えのみでよい。

(2) a2+2b2=c2a^{2} + 2b^{2} = c^{2} を満たす正の整数の組 (a,b,c)(a, b, c) は無数に存在することを示せ。

(3) 正の整数の組 (a,b,c)(a, b, c) は a2+2b2=c2a^{2} + 2b^{2} = c^{2} を満たすとする。このとき, a+ca + c および b は偶数であることを示せ。さらに,もし a と c が偶数ならば b は 4 の倍数であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 例:(1,2,3)。(2)(t,2t,3t)(t=1,2,...)(2) (t,2t,3t) (t=1,2,...) が無限解。(3) a+c と b は偶数。a,cが偶数なら4|b。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

原文・入力

数学の確認

a,b,ca,b,c は正の整数とする。

(1) (a,b,c)=(1,2,3)(a,b,c)=(1,2,3) とすれば 12+2⋅22=1+8=9=32.1^2+2\cdot2^2=1+8=9=3^2. したがって条件を満たす一例は (1,2,3)(1,2,3)。

(2) 任意の正整数 tt に対し (a,b,c)=(t,2t,3t)(a,b,c)=(t,2t,3t) とおくと a2+2b2=t2+2(2t)2=9t2=(3t)2=c2.a^2+2b^2=t^2+2(2t)^2=9t^2=(3t)^2=c^2. tt が異なれば a=ta=t も異なるため、正整数解は無数に存在する。

(3) 元の式を c2−a2=2b2c^2-a^2=2b^2 と書く。これを2で割った余りで考えると a2≡c2(mod2)a^2\equiv c^2\pmod2。整数 xx は x2≡x(mod2)x^2\equiv x\pmod2 を満たすので a≡c(mod2)a\equiv c\pmod2、よって a+ca+c は偶数である。 また、同じ偶奇の整数の平方は4で割った余りも等しい。実際、偶数の平方は4の倍数、奇数の平方は4で割ると1余る。したがって 4∣(c2−a2)=2b24\mid(c^2-a^2)=2b^2、ゆえに b2b^2 は偶数であり bb も偶数である。

さらに a,ca,c が偶数と仮定する。すでに bb も偶数と分かったので a=2A, b=2B, c=2Ca=2A,\ b=2B,\ c=2C と書ける。これを元の式に代入し4で割れば A2+2B2=C2.A^2+2B^2=C^2. (A,B,C)(A,B,C) も正整数解だから、いま証明した「解の第2成分は偶数」という結論をこの組に適用でき、BB は偶数。よって b=2Bb=2B は4の倍数である。

(1)では採用F04の(2,4,6)とB04の(1,2,3)は異なるが、どちらも条件を満たす有効な一例である。(2)もF04の族はB04の族の2倍であり、ともに無限個の正整数解を与える。(3)の結論は両答案と一致する。

範囲・表示・ラベル

平方数の偶奇、mod 2とmod 4、整数倍による無限解の構成を用いる高校範囲。追加条件では、既に示した偶奇命題を縮小三つ組に再適用した。

この問題で使う考え方

  • 偶奇による場合分け
  • 合同式
  • 整数倍による解の構成

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