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徳島大学/2001年度/前期

徳島大学 2001年 数学 第1問解答・解説

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1問題

徳島大学2001年度第1問

各学部共通。a,b,ca,b,c を定数として,行列 A=(0ac00b000)A=\begin{pmatrix}0&a&c\\0&0&b\\0&0&0\end{pmatrix} および X=E+AX=E+A を考える。ただし,EE は3次の単位行列とする。次の問いに答えよ。

(1) A2A^2 および A3A^3 を求めよ。

(2) nn を自然数とするとき,Xn=E+nA+n(n−1)2A2\displaystyle X^n=E+nA+\frac{n(n-1)}{2}A^2 が成り立つことを証明せよ。

(3) (−1120−1000−1)15\begin{pmatrix}-1&1&2\\0&-1&0\\0&0&-1\end{pmatrix}^{15} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A2=(00ab000000)\quad A^2=\begin{pmatrix}0&0&ab\\0&0&0\\0&0&0\end{pmatrix}\quad , A3=O\quad A^3=O\quad . (2) Xn=E+nA+n(n−1)2A2\displaystyle \quad X^n=E+nA+\frac{n(n-1)}2A^2\quad . (3) (−115300−1000−1)\quad \begin{pmatrix}-1&15&30\\0&-1&0\\0&0&-1\end{pmatrix}\quad .

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A=(0ac00b000)A=\begin{pmatrix}0&a&c\\0&0&b\\0&0&0\end{pmatrix} より A2=(00ab000000)A^2=\begin{pmatrix}0&0&ab\\0&0&0\\0&0&0\end{pmatrix}、A3=OA^3=O。

n=1n=1 で Xn=E+nA+n(n−1)2A2\displaystyle X^n=E+nA+\frac{n(n-1)}2A^2 は成立する。これを kk で仮定し Xk+1=Xk(E+A)X^{k+1}=X^k(E+A) とすると A3=OA^3=O より Xk+1=E+(k+1)A+k(k+1)2A2\displaystyle X^{k+1}=E+(k+1)A+\frac{k(k+1)}2A^2。よって帰納法で全ての自然数nについて成立。

B=(0−1−2000000)B=\begin{pmatrix}0&-1&-2\\0&0&0\\0&0&0\end{pmatrix} とすれば与えられた行列は −(E+B)-(E+B)、かつ B2=OB^2=O。従ってその15乗は −(E+15B)=(−115300−1000−1)-(E+15B)=\begin{pmatrix}-1&15&30\\0&-1&0\\0&0&-1\end{pmatrix}。

上三角行列の積で冪零性を求め、帰納法で冪公式を証明し、冪零成分の二乗が0である特殊例に適用。

この問題で使う考え方

  • 成分ごとの行列積
  • 冪零性
  • 数学的帰納法

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