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徳島大学/2001年度/前期

徳島大学 2001年 数学 第3問解答・解説

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1問題

徳島大学2001年度第3問

医学部・歯学部・薬学部志願者用。複素数平面上において,点 A(α) (∣α∣>1)A(\alpha)\ (|\alpha|>1) から,原点 OO を中心とする半径1の円に接線を2本引く。これら2接線と円との2つの接点のうち,一方の接点を BB,他方を CC とし,直線 BCBC 上に点 P(z)P(z) があるとする。点 BB を表す複素数を β\beta とする。次の問いに答えよ。

(1) 線分 OBOB と線分 ABAB が直交することより,適当な実数 ss によって β=α1−si\displaystyle \beta=\frac{\alpha}{1-si} と表されることを示せ。

(2) z=β+αti(t は実数)z=\beta+\alpha ti\qquad(t\text{ は実数}) と表されることを示せ。

(3) αˉz+αzˉ\bar{\alpha}z+\alpha\bar{z} は点 A,PA,P のとり方に関係なく一定であることを示し,その値を求めよ。ただし,αˉ,zˉ\bar{\alpha},\bar{z} はそれぞれ α,z\alpha,z の共役な複素数を表す。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)β=α/(1−si)(s∈R)(1) β=α/(1−si) (s∈R)。 (2)z=β+αti(t∈R)(2) z=β+αti (t∈R)。 (3)αˉz+αzˉ=2(3) ᾱz+αz̄=2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

∣β∣=1|\beta|=1 であり、接点Bでは OB⊥ABOB\perp AB。従って Re⁡((α−β)βˉ)=0,Re⁡(αβˉ)=1.\operatorname{Re}((\alpha-\beta)\bar\beta)=0, \quad \operatorname{Re}(\alpha\bar\beta)=1. (1) よってある実数sについて αβˉ=1−si\alpha\bar\beta=1-si と書ける。βˉβ=1\bar\beta\beta=1 だから α=(1−si)β\alpha=(1-si)\beta、すなわち β=α/(1−si)\beta=\alpha/(1-si)。

(2) Cの複素数を γ\gamma とする。接点Cについても同じ直交条件から αˉγ+αγˉ=2,αˉβ+αβˉ=2.\bar\alpha\gamma+\alpha\bar\gamma=2, \qquad \bar\alpha\beta+\alpha\bar\beta=2. 差を取り、u=(γ−β)/(αi)u=(\gamma-\beta)/(\alpha i) とおくと i∣α∣2(u−uˉ)=0i|\alpha|^2(u-\bar u)=0。従って uu は実数であり、直線BC上の点は z=β+q(γ−β)=β+αi(qu)z=\beta+q(\gamma-\beta)=\beta+\alpha i(qu) と表せる。実数 t=qut=qu とおけば求める形となる。

(3) (2)を代入すると αˉz+αzˉ=αˉβ+αβˉ+i∣α∣2t−i∣α∣2t=2,\bar\alpha z+\alpha\bar z =\bar\alpha\beta+\alpha\bar\beta+i|\alpha|^2t-i|\alpha|^2t=2, (1)の関係から一定値は2である。

この問題で使う考え方

  • 複素数の共役と実部
  • 接線と半径の垂直
  • 直線の方向ベクトル表示

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