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徳島大学/2009年度/前期

徳島大学 2009年 数学 第4問解答・解説

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1問題

徳島大学2009年度第4問

A=(−1300),E=(1001)A=\begin{pmatrix}-1&3\\0&0\end{pmatrix},\qquad E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix} とする。次の2つの等式を満たす2次の正方行列 X,YX,Y について,下の問いに答えよ。X−1YX2−2X−1Y=E,4X2+Y−1AX=3EX^{-1}YX^2-2X^{-1}Y=E,\qquad 4X^2+Y^{-1}AX=3E

(1) YX−1YX^{-1} を求めよ。

(2) XX を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)YX−1=(−35−350−45).\displaystyle (1)\quad YX^{-1}=\begin{pmatrix}-\frac35&-\frac35\\0&-\frac45\end{pmatrix}.
    (2)X∈{(1332032),(13−5320−32),(−13532032),(−13−320−32)}.\displaystyle (2)\quad X\in\left\{ \begin{pmatrix}\frac1{\sqrt3}&\frac{\sqrt3}2\\0&\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix}, \begin{pmatrix}\frac1{\sqrt3}&-\frac{5\sqrt3}2\\0&-\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix}, \begin{pmatrix}-\frac1{\sqrt3}&\frac{5\sqrt3}2\\0&\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix}, \begin{pmatrix}-\frac1{\sqrt3}&-\frac{\sqrt3}2\\0&-\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix} \right\}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

B=YX−1B=YX^{-1} とおく。第1式を左から XX、右から X−1X^{-1} で挟むと YX−2YX−1=I.YX-2YX^{-1}=I. YX=BX2YX=BX^2 だから B(X2−2I)=IB(X^2-2I)=I、従って X2=2I+B−1X^2=2I+B^{-1} である。

第2式を左から YY、右から X−1X^{-1} で挟むと 4YX+A=3B,4YX+A=3B, すなわち 4BX2+A=3B4BX^2+A=3B となる。BX2=B(2I+B−1)=2B+IBX^2=B(2I+B^{-1})=2B+I を代入すると 5B=−(A+4I),B=YX−1=(−35−350−45).\displaystyle 5B=-(A+4I),\qquad B=YX^{-1}=\begin{pmatrix}-\frac35&-\frac35\\0&-\frac45\end{pmatrix}. したがって X2=2I+B−1=(1354034).\displaystyle X^2=2I+B^{-1}=\begin{pmatrix}\frac13&\frac54\\0&\frac34\end{pmatrix}.

X=(abcd)X=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix} とおいて成分を比較すると a2+bc=13,b(a+d)=54,c(a+d)=0,d2+bc=34.\displaystyle a^2+bc=\frac13,\quad b(a+d)=\frac54,\quad c(a+d)=0,\quad d^2+bc=\frac34. b(a+d)=5/4b(a+d)=5/4 より a+d≠0a+d\ne0 なので c=0c=0。ゆえに a=ε/3a=\varepsilon/\sqrt3, d=δ3/2d=\delta\sqrt3/2(ε,δ はそれぞれ 1 または −1\varepsilon,\delta\text{ はそれぞれ }1\text{ または }-1)であり、 b=54(a+d)=532(2ε+3δ).\displaystyle b=\frac{5}{4(a+d)}=\frac{5\sqrt3}{2(2\varepsilon+3\delta)}. 4通りの符号から得る XX は (1332032),(13−5320−32),(−13532032),(−13−320−32).\displaystyle \begin{pmatrix}\frac1{\sqrt3}&\frac{\sqrt3}2\\0&\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix},\quad \begin{pmatrix}\frac1{\sqrt3}&-\frac{5\sqrt3}2\\0&-\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix},\quad \begin{pmatrix}-\frac1{\sqrt3}&\frac{5\sqrt3}2\\0&\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix},\quad \begin{pmatrix}-\frac1{\sqrt3}&-\frac{\sqrt3}2\\0&-\frac{\sqrt3}2\end{pmatrix}. 各行列は可逆である。それぞれについて Y=BXY=BX と定めれば、上の変形を逆にたどって元の2式を満たす。成分比較で他の平方根がないことも示したので、これら4個がすべての解である。

この問題で使う考え方

  • 左右からの行列積による式変形
  • 2×2行列の成分比較
  • 2×2行列の平方根を成分で全列挙

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