徳島大学/2012年度/前期
徳島大学 2012年 数学 第3問解答・解説
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1問題
2次の正方行列 で表される1次変換を とする。 を原点とする座標平面上に、異なる2点 があって、次の2つの条件を満たす。
条件1:1次変換 により、点 は点 に移る。
条件2:合成変換 により、点 は点 に移る。
(1) 行列 で表される1次変換により、点 は点 に、点 は点 に移ることを示せ。
(2) 3点 は同一直線上にないことを示し、 を示せ。
(3) を示せ。ただし、 は2次の単位行列である。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)、。したがってP,Qはそれぞれへ移る。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (2)O,P,Qは一直線上にない。したがって。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (3)。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
点P,Qの位置ベクトルをそれぞれ とする。条件より である。
(1) 線形性から よって、求める移り先はそれぞれ 、 である。
(2) まず である。もし ならば より となり、PとQが同じ点になって矛盾する。同様に、 ならば より となるので、 でもある。
O,P,Qが同一直線上にあると仮定する。 なので、ある実数 を用いて と表せる。このとき したがって より 。 は実数だから であり、、すなわちP=Qとなる。これは異なる2点という条件に反する。よってO,P,Qは同一直線上にない。
さらに と仮定する。 である。 ならば なので となる。 ならば であり、仮定から 、ゆえに だから となる。いずれの場合もO,P,Qが同一直線上にあることになり、先ほどの結論に反する。したがって 。
(3) とおく。任意の点の位置ベクトル に対し、 とおけば、成分を計算して を得る。(1)と線形性より よって は座標平面のすべての点を原点を中心に 倍する変換であり、その行列は である。
この問題で使う考え方
- 位置ベクトルと一次変換の線形性
- 一直線上を実数倍として矛盾を導く
- 2次元行列式と一次独立性
- 基底上の作用から線形変換を決める
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