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徳島大学/2014年度/前期

徳島大学 2014年 数学 第3問解答・解説

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1問題

徳島大学2014年度第3問

nn 枚のカードに1から nn までの自然数がひとつずつ書かれている。異なるカードには異なる数が書かれている。これら nn 枚のカードを横一列に並べて,左端から ii 番目(1≦i≦n1\leq i\leq n)のカードに書かれた数を aia_i とする。

(1) n=5n=5 のとき,a1<a2<a3a_1<a_2<a_3 かつ a3>a4>a5a_3>a_4>a_5 を満たすカードの並べ方の総数を求めよ。

(2) n≧3n\geq3 とする。次の条件 (i),(ii) を満たすカードの並べ方の総数を nn の式で表せ。ただし,(ii)では,k=2k=2 のとき a1<a2<⋯<aka_1<a_2<\cdots<a_k は a1<a2a_1<a_2 を表し,k=n−1k=n-1 のとき ak>ak+1>⋯>ana_k>a_{k+1}>\cdots>a_n は an−1>ana_{n-1}>a_n を表す。

(i) 1<k<n1<k<n

(ii) a1<a2<⋯<aka_1<a_2<\cdots<a_k かつ ak>ak+1>⋯>ana_k>a_{k+1}>\cdots>a_n

(3) n≧4n\geq4 とする。次の条件 (i),(ii),(iii) を満たすカードの並べ方の総数を nn の式で表せ。ただし,(iii)のそれぞれの不等式は(2)と同様に,p=2p=2 のとき a1>a2a_1>a_2 を表し,q=p+1q=p+1 のとき ap<ap+1a_p<a_{p+1} を表し,q=n−1q=n-1 のとき an−1>ana_{n-1}>a_n を表す。

(i) 1<p<q<n1<p<q<n

(ii) a1=na_1=n かつ ap=1a_p=1

(iii) a1>a2>⋯>apa_1>a_2>\cdots>a_p かつ ap<ap+1<⋯<aqa_p<a_{p+1}<\cdots<a_q かつ aq>aq+1>⋯>ana_q>a_{q+1}>\cdots>a_n

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各単調区間の順序は、そこに置く数の選択が決まれば一意に決まることを用いて数え上げた。(2)では最大値の位置で場合分けし、(3)では1の位置pと、位置p以降の最大値の位置qで場合分けした。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 6,
    (2)  2n−1−2,(2)\;2^{n-1}-2,
    (3)  3n−2−2n−1+12.\displaystyle (3)\;\frac{3^{n-2}-2^{n-1}+1}{2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)\text{(1)}\quad a3a_3 は左側の2枚より大きく、右側の2枚よりも大きいので、全体の最大値5である。残りの{1,2,3,4}\{1,2,3,4\}から左側に置く2枚を選べば、左側は小さい順、右側は残りを大きい順に置くしかない。したがって (42)=6\displaystyle \binom{4}{2}=6 通りである。

(2)\text{(2)}\quad kk を固定すると、aka_k は列全体の最大値 nn である。左側の k−1k-1 枚を{1,2,…,n−1}\{1,2,\ldots,n-1\}から選ぶと、その並びは小さい順に定まり、残りは右側に大きい順に定まる。よってこの kk に対する並べ方は(n−1k−1)\displaystyle \binom{n-1}{k-1}通りである。最大値の位置 kk は一意なので、異なる kk の場合は重ならない。したがって求める総数は ∑k=2n−1(n−1k−1)=∑r=1n−2(n−1r)=2n−1−(n−10)−(n−1n−1)=2n−1−2\displaystyle \sum\limits _{k=2}^{n-1}\binom{n-1}{k-1} =\sum\limits _{r=1}^{n-2}\binom{n-1}{r} =2^{n-1}-\binom{n-1}{0}-\binom{n-1}{n-1} =2^{n-1}-2 通りである。

(3)\text{(3)}\quad p,qp,q を固定する。a1=n, ap=1a_1=n,\ a_p=1 であり、a1>a2>⋯>apa_1>a_2>\cdots>a_p だから、位置22から p−1p-1 には{2,3,…,n−1}\{2,3,\ldots,n-1\}から選んだ p−2p-2 個を大きい順に置く。選び方は(n−2p−2)\displaystyle \binom{n-2}{p-2}通りである。残る n−pn-p 個の数を位置 p+1 から n に置くが、条件より aqa_q はその最大値であり、位置 qq の左側は小さい順、右側は大きい順に定まる。最大値以外の n-p-1 個から、位置 p+1p+1 から q−1q-1 に置く q−p−1q-p-1 個を選べばよい。したがって固定した p,qp,q に対する数は (n−2p−2)(n−p−1q−p−1)\displaystyle \binom{n-2}{p-2}\binom{n-p-1}{q-p-1} である。1 の位置 pp と、残った列の最大値の位置 qq はそれぞれ一意だから、全体は Nn=∑p=2n−2∑q=p+1n−1(n−2p−2)(n−p−1q−p−1)=∑p=2n−2(n−2p−2)(2n−p−1−1).\displaystyle \begin{aligned} N_n &=\sum\limits _{p=2}^{n-2}\sum\limits _{q=p+1}^{n-1} \binom{n-2}{p-2}\binom{n-p-1}{q-p-1}\\ &=\sum\limits _{p=2}^{n-2}\binom{n-2}{p-2} \left(2^{n-p-1}-1\right). \end{aligned} ここで m=n−2, j=p−2m=n-2,\ j=p-2 とおくと Nn=∑j=0m−2(mj)(2m−1−j−1)=(3m2−m−12)−(2m−m−1)=3m−2m+1+12=3n−2−2n−1+12.\displaystyle \begin{aligned} N_n &=\sum\limits _{j=0}^{m-2}\binom{m}{j}\left(2^{m-1-j}-1\right)\\ &=\left(\frac{3^m}{2}-m-\frac12\right) -\left(2^m-m-1\right)\\ &=\frac{3^m-2^{m+1}+1}{2} =\frac{3^{n-2}-2^{n-1}+1}{2}. \end{aligned} したがって求める総数は3n−2−2n−1+12\displaystyle \frac{3^{n-2}-2^{n-1}+1}{2}通りである。

この問題で使う考え方

  • 順列
  • 組合せ

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