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徳島大学/2018年度/前期

徳島大学 2018年 数学 第4問解答・解説

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1問題

徳島大学2018年度第4問

nn を3以上の整数とする。nn 人がそれぞれ1個ずつさいころを持っている。nn 人が同時にさいころを投げ,出た目が2種類のときは小さい目を出した人を敗退とし,その後の勝負には加わらない。出た目が1種類あるいは3種類以上のときは誰も敗退しない。敗退しなかった人が2人以上のときは同様の勝負を繰り返す。最後に残った1人を優勝者とする。ただし,(1+x)n=∑k=0nnCkxk\displaystyle \left(1+x\right)^{n}=\displaystyle\sum\limits _{k=0}^{n}{}_{n}C_{k}x^{k} を利用してもよい。

(1) 1回目の勝負で優勝者が決まる確率を求めよ。

(2) 1回目の勝負では誰も敗退しない確率を求めよ。

(3) 1回目の勝負では敗退する人はでるが優勝者が決まらず,2回目の勝負で優勝者が決まる確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  15n6n,(2)  1−15(2n−2)6n,(3)  2256n∑r=2n−1r(nr)6r=225n6n+1[(76)n−1−1−16n−1].\displaystyle \begin{aligned}(1)\;&\frac{15n}{6^n},\\(2)\;&1-\frac{15(2^n-2)}{6^n},\\(3)\;&\frac{225}{6^n}\sum\limits _{r=2}^{n-1}\frac{r\binom nr}{6^r}=\frac{225n}{6^{n+1}}\left[\left(\frac76\right)^{n-1}-1-\frac{1}{6^{n-1}}\right].\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

2種類の目を小さい順に a,ba,b とし、大きい目 bb を出した人数を rr とする。a<ba<b となる目の組は (62)=15\displaystyle \binom62=15 通りあり、rr 人の選び方は (nr)\displaystyle \binom nr 通りである。したがって、1回目にちょうど2種類の目が出て、大きい目を出した rr 人が残る事象を ErE_r とすると、1≦r≦n−11\le r\le n-1 に対して Pr⁡(Er)=15(nr)6n.\displaystyle \Pr(E_r)=\frac{15\binom nr}{6^n}.

(1) 1回目で優勝者が決まるのは、敗退しなかった人数が1人、すなわち r=1r=1 のときに限る。よって Pr⁡(E1)=15(n1)6n=15n6n.\displaystyle \Pr(E_1)=\frac{15\binom n1}{6^n}=\frac{15n}{6^n}.

(2) 1回目に誰も敗退しないのは、出た目が1種類または3種類以上のときである。その余事象はちょうど2種類の目が出る場合であり、各目の組について両方の目が少なくとも1回ずつ出る並び方は 2n−22^n-2 通りである。したがって Pr⁡(敗退者なし)=1−∑r=1n−1Pr⁡(Er)=1−156n∑r=1n−1(nr)=1−15(2n−2)6n.\displaystyle \Pr(\text{敗退者なし})=1-\sum\limits _{r=1}^{n-1}\Pr(E_r)=1-\frac{15}{6^n}\sum\limits _{r=1}^{n-1}\binom nr=1-\frac{15(2^n-2)}{6^n}.

(3) 条件を満たす1回目の結果では、残る人数は 2≦r≦n−12\le r\le n-1 である。残った rr 人の2回目の勝負で優勝者が決まるには、ちょうど2種類の目が出て、大きい目を出す人が1人であればよい。この場合の目の組は15通り、その1人の選び方は rr 通りなので、その確率は 15r/6r15r/6^r である。2回目のさいころの出目は1回目と独立だから、求める確率は ∑r=2n−1Pr⁡(Er)15r6r=2256n∑r=2n−1r(nr)6r.\displaystyle \sum\limits _{r=2}^{n-1}\Pr(E_r)\frac{15r}{6^r}=\frac{225}{6^n}\sum\limits _{r=2}^{n-1}\frac{r\binom nr}{6^r}.

r(nr)=n(n−1r−1)\displaystyle r\binom nr=n\binom{n-1}{r-1} と二項定理より ∑r=2n−1r(nr)6r=n6∑s=1n−2(n−1s)16s=n6[(1+16)n−1−1−16n−1].\displaystyle \sum\limits _{r=2}^{n-1}\frac{r\binom nr}{6^r}=\frac n6\sum\limits _{s=1}^{n-2}\binom{n-1}{s}\frac1{6^s}=\frac n6\left[\left(1+\frac16\right)^{n-1}-1-\frac1{6^{n-1}}\right]. したがって Pr⁡=225n6n+1[(76)n−1−1−16n−1].\displaystyle \Pr=\frac{225n}{6^{n+1}}\left[\left(\frac76\right)^{n-1}-1-\frac1{6^{n-1}}\right].

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 確率の基本法則

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