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徳島大学/2019年度/前期

徳島大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

徳島大学2019年度第1問

自然数 nn に対し、f(n)=n2(n2+8)f(n)=n^2(n^2+8) と定める。

(1) f(4)f(4) の正の約数の個数を求めよ。

(2) f(n)f(n) は3の倍数であることを証明せよ。

(3) f(n)f(n) の正の約数の個数が10個であるような nn をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 16個。 (2) すべての自然数nで3の倍数。 (3)n=2,9(3) n=2,9。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(4)=42(42+8)=16⋅24=384=27⋅3f(4)=4^2(4^2+8)=16\cdot24=384=2^7\cdot3 なので、正の約数の個数は (7+1)(1+1)=16(7+1)(1+1)=16 個。

(2) nn が3の倍数なら n2n^2 が3の倍数である。そうでなければ n=3k+1n=3k+1 または n=3k+2n=3k+2 と書ける。前者では n2+8=3(3k2+2k+3)n^2+8=3(3k^2+2k+3)、後者では n2+8=3(3k2+4k+4)n^2+8=3(3k^2+4k+4) となる。したがって常に f(n)f(n) は3の倍数。

(3) D(N)D(N) を正の整数 NN の正の約数の個数とする。nn は正とする。もし自然数に0を含めても、f(0)=0f(0)=0 は正の約数を無数にもつので候補に入らない。

nn が奇数なら gcd⁡(n2,n2+8)\gcd(n^2,n^2+8) は8を割り、かつ奇数なので1。よって D(f(n))=D(n2)⋅D(n2+8)D(f(n))=D(n^2)\cdot D(n^2+8)。平方数 n2n^2 の約数個数 D(n2)D(n^2) は奇数であり、積が10だから D(n2)=1D(n^2)=1 または 55。

D(n2)=1D(n^2)=1 なら n=1n=1 だが、f(1)=9f(1)=9 の約数は3個で不適。D(n2)=5D(n^2)=5 なら素因数分解の約数個数公式から n2=p4n^2=p^4、すなわち n=p2n=p^2(pp は素数)であり、D(p4+8)=2D(p^4+8)=2 なので p4+8p^4+8 は素数。pp が3でない素数なら p4p^4 は3で割ると1余るため p4+8p^4+8 は3の倍数で、しかも3より大きく素数にならない。したがって p=3p=3、n=9n=9。実際 p4+8=89p^4+8=89 は素数である(2,3,5,7では割り切れない)から、D(92)=5D(9^2)=5、D(92+8)=2D(9^2+8)=2 で条件を満たす。

次に n=2amn=2^a m(a≧1a\ge 1、mm は奇数)とする。

a=1a=1 なら m2m^2 と m2+2m^2+2 は互いに素な奇数であり、16の素因数2とも互いに素なので、 f(n)=16m2(m2+2),D(f(n))=5D(m2)⋅D(m2+2).\begin{aligned} f(n)&=16m^2(m^2+2),\\ D(f(n))&=5D(m^2)\cdot D(m^2+2). \end{aligned} これが10となるには D(m2)⋅D(m2+2)=2D(m^2)\cdot D(m^2+2)=2。m2+2>1m^2+2>1 なので D(m2+2)≧2D(m^2+2)\ge 2、よって D(m2)=1D(m^2)=1、m=1m=1。したがって n=2n=2 であり、f(2)=48=24⋅3f(2)=48=2^4\cdot3、D(f(2))=10D(f(2))=10。

a≧2a\ge 2 なら最後の因子は1より大きい奇数で、m2m^2 と互いに素である。したがって f(n)=22a+3m2(22a−3m2+1),D(f(n))=(2a+4)D(m2)⋅D(22a−3m2+1)≧(2a+4)⋅2≧16.\begin{aligned} f(n)&=2^{2a+3}m^2(2^{2a-3}m^2+1),\\ D(f(n))&=(2a+4)D(m^2)\cdot D(2^{2a-3}m^2+1)\\ &\ge(2a+4)\cdot2\ge16. \end{aligned} これは10ではない。以上から n=2,9n=2,9。

(1) f(4)=42(42+8)=16⋅24=384=27⋅3f(4)=4^2(4^2+8)=16\cdot24=384=2^7\cdot3 なので、正の約数の個数は (7+1)(1+1)=16(7+1)(1+1)=16 個。

(2) nn が 33 の倍数なら n2n^2 が 33 の倍数である。そうでなければ n=3k+1n=3k+1 または n=3k+2n=3k+2 と書ける。前者では n2+8=3(3k2+2k+3)n^2+8=3(3k^2+2k+3)、後者では n2+8=3(3k2+4k+4)n^2+8=3(3k^2+4k+4) となる。したがって常に f(n)f(n) は 33 の倍数。

(3) D(N)D(N)を正の整数NNの正の約数の個数とする。nnは正とする。もし自然数に0を含めても f(0)=0f(0)=0 は正の約数を無数にもつので候補に入らない。

nnが奇数なら gcd⁡(n2,n2+8)\gcd(n^2,n^2+8) は 88 を割り、かつ奇数なので 11。よって D(f(n))=D(n2)D(n2+8)D(f(n))=D(n^2)D(n^2+8)。平方数 n2n^2 の約数個数 D(n2)D(n^2) は奇数であり、積が 1010 だから D(n2)=1D(n^2)=1 または 55。

D(n2)=1D(n^2)=1なら n=1n=1 だが、f(1)=9f(1)=9 の約数は3個で不適。D(n2)=5D(n^2)=5なら素因数分解の約数個数公式から n2=p4n^2=p^4、すなわち n=p2n=p^2(ppは素数)であり、D(p4+8)=2D(p^4+8)=2なので p4+8p^4+8 は素数。p≠3p\ne3なら p4p^4 は 33 で割ると 11 余るため p4+8p^4+8 は 33 の倍数で、しかも3より大きく素数にならない。したがって p=3p=3、n=9n=9。実際 p4+8=89p^4+8=89 は素数である(2,3,5,7では割り切れない)から、D(92)=5D(9^2)=5、D(92+8)=2D(9^2+8)=2 で条件を満たす。

次に n=2amn=2^a m(a≧1a\ge1、mmは奇数)とする。a=1a=1なら f(n)=16m2(m2+2)f(n)=16m^2(m^2+2)。m2m^2とm2+2m^2+2は互いに素な奇数で、いずれも16の素因数2とは共通因子を持たないから D(f(n))=5D(m2)D(m2+2)D(f(n))=5D(m^2)D(m^2+2)。これが10となるには D(m2)D(m2+2)=2D(m^2)D(m^2+2)=2。m2+2>1m^2+2>1なので D(m2+2)≧2D(m^2+2)\ge2、よって D(m2)=1D(m^2)=1、m=1m=1。したがって n=2n=2 であり、f(2)=48=24⋅3f(2)=48=2^4\cdot3、D(f(2))=10D(f(2))=10。

a≧2a\ge2なら f(n)=22a+3m2(22a−3m2+1)f(n)=2^{2a+3}m^2(2^{2a-3}m^2+1)。最後の因子は1より大きい奇数で、m²と互いに素である。したがって D(f(n))=(2a+4)D(m2)D(22a−3m2+1)≧(2a+4)⋅2≧16D(f(n))=(2a+4)D(m^2)D(2^{2a-3}m^2+1)\ge(2a+4)\cdot2\ge16 となり、1010ではない。以上から n=2,9n=2,9。

この問題で使う考え方

  • 素因数分解と約数個数公式
  • 剰余・場合分け
  • 最大公約数による積の約数数分離

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