第1問 訂正解答 a,b,c は三角形の辺の長さなので正の整数である。 ∠BAC=π/3 に余弦定理を用いると a2=b2+c2−2bccos3π=b2+c2−bc.(*)
(1) ab=21 の場合 正整数の順序付き組 (a,b) は (1,21),(3,7),(7,3),(21,1) の4通りに限られる。 式 (*) を c の二次方程式とみると c2−bc+(b2−a2)=0,Δ=b2−4(b2−a2)=4a2−3b2. それぞれの判別式は (a,b)Δ(1,21)−1319(3,7)−111(7,3)169(21,1)1761 である。前の2組は Δ<0。最後の 1761 は 412=1681<1761<1764=422 だから整数の平方でなく、 c を整数にできない。(a,b)=(7,3) では c=23±169=8または−5. 辺の長さは正なので c=8 のみである。従って (a,b,c)=(7,3,8).
(2) a+b+c=bc/2 の場合 s=b+c、p=bc と置く。p>0 であり、問題の条件は a=p/2−s>0 である。式 (*) は a2=s2−3p と書ける。ここへ a=p/2−s を代入すると (2p−s)2=s2−3pすなわちp(p−4s+12)=0. p>0 なので p=4s−12 であり、 a=2p−s=s−6=b+c−6>0,(b−4)(c−4)=p−4s+16=4.(**) 最後の積は正で、b−4,c−4 はともに正か、ともに負である。 ともに負なら正整数 b,c はどちらも4未満、従って b+c≦3+3=6 となり、a=b+c−6>0 に反する。 よって両因子は正の整数である。積4の順序付き因子組は (b−4,c−4)=(1,4),(2,2),(4,1) のみ。これから (b,c)=(5,8),(6,6),(8,5)、 それぞれ a=b+c−6=7,6,7 を得る。従って (a,b,c)=(6,6,6),(7,5,8),(7,8,5).
検算と十分性 (7,3,8) では ab=21 かつ b2+c2−bc=32+82−3⋅8=49=a2 である。 (6,6,6) では a+b+c=18=bc/2 かつ b2+c2−bc=36=a2。(7,5,8) と (7,8,5) では a+b+c=20=bc/2 かつ b2+c2−bc=25+64−40=49=a2 である。 これらはいずれも正の辺をもち、(*) が成り立つと a2−(b−c)2=bc>0,(b+c)2−a2=3bc>0 となるので厳密な三角不等式を満たす。また余弦定理から cos∠BAC=(b2+c2−a2)/(2bc)=1/2 であり、 指定された角 π/3 が得られる。