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大阪医科薬科大学/2019年度/一般(前期)

大阪医科薬科大学 2019年 数学 第5問解答・解説

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1問題

大阪医科薬科大学2019年度第5問

ii を虚数単位とし、複素数 zz に対し、zˉ\bar{z}、arg⁡z\arg z をそれぞれ zz の複素共役、偏角とする。

(1) ∣w1∣=∣w2∣=1|w_1|=|w_2|=1 である複素数 w1,w2w_1,w_2 に対し、θ=arg⁡w1w2\displaystyle \theta=\arg\frac{w_1}{w_2} とするとき、∣w1−w2∣=2∣sin⁡θ2∣\displaystyle |w_1-w_2|=2\left|\sin\frac{\theta}{2}\right| を示せ。

(2) α=−1,  β=1+3i2,  γ=βˉ\displaystyle \alpha=-1,\;\beta=\frac{1+\sqrt{3}i}{2},\;\gamma=\bar{\beta} とする。複素数 zz が ∣z∣=1|z|=1 を満たすように動くとき、∣z−α∣+∣z−β∣+∣z−γ∣|z-\alpha|+|z-\beta|+|z-\gamma| の最大値と最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)∣w1−w2∣=2∣sin⁡θ2∣.\displaystyle \quad |w_1-w_2|=2\left|\sin\frac{\theta}{2}\right|.\qquad (2)max⁡=4,min⁡=23.\displaystyle \quad \max=4,\quad \min=2\sqrt3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) ∣w1∣=∣w2∣=1|w_1|=|w_2|=1 より ∣w1−w2∣=∣w1/w2−1∣|w_1-w_2|=|w_1/w_2-1|。また ∣w1/w2∣=1|w_1/w_2|=1 で、その偏角が θ\theta だから w1/w2=eiθw_1/w_2=e^{i\theta} と書ける。従って ∣w1−w2∣2=∣eiθ−1∣2=(eiθ−1)(e−iθ−1)=2−2cos⁡θ=4sin⁡2θ2,\displaystyle |w_1-w_2|^2=|e^{i\theta}-1|^2 =(e^{i\theta}-1)(e^{-i\theta}-1) =2-2\cos\theta=4\sin^2\frac{\theta}{2}, 両辺の平方根をとればよい。

(2) z=eitz=e^{it}、x=cos⁡tx=\cos t とおくと −1≦x≦1-1\le x\le1 である。α=eiπ\alpha=e^{i\pi}、β=eiπ/3\beta=e^{i\pi/3}、γ=e−iπ/3\gamma=e^{-i\pi/3} である。dα=∣z−α∣d_\alpha=|z-\alpha| などとおくと dα2=2+2x,dβ2=2−x−3sin⁡t,dγ2=2−x+3sin⁡t.d_\alpha^2=2+2x,\quad d_\beta^2=2-x-\sqrt3\sin t, \quad d_\gamma^2=2-x+\sqrt3\sin t. ここから (dβ+dγ)2=4−2x+2(2−x)2−3sin⁡2t=4−2x+2(2x−1)2=4−2x+2∣2x−1∣,\begin{aligned} (d_\beta+d_\gamma)^2 &=4-2x+2\sqrt{(2-x)^2-3\sin^2t}\\ &=4-2x+2\sqrt{(2x-1)^2} =4-2x+2|2x-1|, \end{aligned} 従って dβ+dγ={2(1+x)(x≧1/2),6(1−x)(x≦1/2).d_\beta+d_\gamma= \begin{cases} \sqrt{2(1+x)}&(x\ge1/2),\\ \sqrt{6(1-x)}&(x\le1/2). \end{cases} 求める和を S(x)S(x) とすると、x≧1/2x\ge1/2 では S(x)=22(1+x)S(x)=2\sqrt{2(1+x)} で、1/2≦x≦11/2\le x\le1 で増加するから値域は 23≦S(x)≦42\sqrt3\le S(x)\le4。 x≦1/2x\le1/2 では S(x)=2(1+x)+6(1−x).S(x)=\sqrt{2(1+x)}+\sqrt{6(1-x)}. その導関数は S′(x)=12(1+x)−621−x\displaystyle S'(x)=\frac1{\sqrt{2(1+x)}}-\frac{\sqrt6}{2\sqrt{1-x}} で、x=−1/2x=-1/2 で0となり、そこまで正、その後負である。従ってこの区間の最大値は S(−1/2)=1+3=4S(-1/2)=1+3=4、最小値は両端でとり、S(−1)=S(1/2)=23S(-1)=S(1/2)=2\sqrt3。よって全体の最大値は4、最小値は 232\sqrt3 である。

この問題で使う考え方

  • 複素数の極形式
  • 複素数平面
  • 半角の公式
  • 合成関数の微分
  • 導関数と増減

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