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徳島大学/2021年度/前期

徳島大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

徳島大学2021年度第3問

a,ba,b を整数,cc を平方数ではない自然数として, r=b+ca+c,n=r−1r\displaystyle r=\frac{b+\sqrt{c}}{a+\sqrt{c}},\qquad n=r-\frac{1}{r} とする。ただし,平方数とはある自然数の2乗で表される数のことである。また,c\sqrt{c} が無理数であることは証明なしに用いてよい。

(1) c=5, r=1+52\displaystyle c=5,\ r=\frac{1+\sqrt{5}}{2} であるとき,a,ba,b および nn を求めよ。

(2) a=−1a=-1 とする。nn が自然数となる組 (b,c,n)(b,c,n) をすべて求めよ。

(3) n=−an=-a かつ a<−1a<-1 となる組 (b,c,n)(b,c,n) をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a=1,b=3,n=1a=1, b=3, n=1
  • (2)
    (b,c,n)=(−3,5,1),(5,13,3),(3,5,4)(b,c,n)=(−3,5,1),(5,13,3),(3,5,4)
  • (3)
    (b,c,n)=(15,117,3),(12,80,4),(12,90,6)(b,c,n)=(15,117,3),(12,80,4),(12,90,6)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) c=5, r=(1+5)/2c=5,\ r=(1+\sqrt5)/2 を式に代入する。 b+5a+5=1+52したがって2b+25=(a+5)+(a+1)5.\displaystyle \frac{b+\sqrt5}{a+\sqrt5}=\frac{1+\sqrt5}{2} \quad\text{したがって}\quad 2b+2\sqrt5=(a+5)+(a+1)\sqrt5. 5\sqrt5 は無理数なので係数を比べ、a=1,b=3a=1,b=3。また n=r−1r=1+52−5−12=1.\displaystyle n=r-\frac1r=\frac{1+\sqrt5}{2}-\frac{\sqrt5-1}{2}=1.

(2) a=−1a=-1、s=cs=\sqrt c とする。式 n=r−1/rn=r-1/r を整理すると n(s−1)(b+s)=(b+s)2−(s−1)2.n(s-1)(b+s)=(b+s)^2-(s-1)^2. c\sqrt c の有理部分と無理部分を比較して n(c−b)=b2−1,n(b−1)=2(b+1).n(c-b)=b^2-1,\qquad n(b-1)=2(b+1). 後者から n=2n=2 は不可能。n=1n=1 なら b=−3,c=5b=-3,c=5。n>2n>2 なら b=1+4n−2\displaystyle b=1+\frac4{n-2} なので n−2n-2 は4の正の約数。候補 n=3,4,6n=3,4,6 を前式に戻すと、n=3n=3 で (b,c)=(5,13)(b,c)=(5,13)、n=4n=4 で (3,5)(3,5)、n=6n=6 では c=5/2c=5/2 となり自然数でない。従って (b,c,n)=(−3,5,1), (5,13,3), (3,5,4).(b,c,n)=(-3,5,1),\ (5,13,3),\ (3,5,4).

(3) a=−na=-n とおけば nn は整数で n>1n>1。再び s=cs=\sqrt c として整理し、無理数の係数を比べると n(c−nb)=b2−n2,n(b−n)=2(b+n).n(c-nb)=b^2-n^2,\qquad n(b-n)=2(b+n). 後者より n=2n=2 は不可能で、n>2n>2 のとき b=n+4+8n−2.\displaystyle b=n+4+\frac8{n-2}. 従って n−2n-2 は8の正の約数で、候補は n=3,4,6,10n=3,4,6,10。前式から順に c=117,80,90,325/2c=117,80,90,325/2。最後は自然数でないので除く。いずれも残る cc は平方数ではない。よって (b,c,n)=(15,117,3), (12,80,4), (12,90,6).(b,c,n)=(15,117,3),\ (12,80,4),\ (12,90,6). ここでは入試で通常のように自然数を正整数とした。

式を有理化して有理部分と c\sqrt c の係数を比較し、整数条件から nn の候補を有限個に絞ります。候補を元の式に代入して cc が自然数かつ平方数でないものだけを残します。(3) では n=−a>1n=-a>1 も使います。

この問題で使う考え方

  • 無理数係数の比較
  • 整数の約数条件

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