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東京医科大学/2019年度/一般

東京医科大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東京医科大学2019年度第1問

(1) 複素数 (3+i)1000(3+i)^{1000} の実部を aa として虚部を bb とする。ここで,ii は虚数単位である。このとき,∣a∣+∣b∣|a|+|b| は アイウ\boxed{\text{アイウ}} 桁の整数であり,aa と bb の大きさについての正しい関係は,つぎの ⓪\text{⓪}〜⑧\text{⑧} のうちの エ\boxed{\text{エ}} である。必要であれば,tan⁡η=3\tan\eta=3 かつ 0.3975π<η<0.3976π0.3975\pi<\eta<0.3976\pi となる実数 η\eta が存在するという事実を利用せよ。

⓪0<b<a\text{⓪}\quad 0<b<a ①0<a<b\text{①}\quad 0<a<b ②0<−a<b\text{②}\quad 0<-a<b ③0<b<−a\text{③}\quad 0<b<-a ④0<−b<−a\text{④}\quad 0<-b<-a ⑤0<−a<−b\text{⑤}\quad 0<-a<-b ⑥0<a<−b\text{⑥}\quad 0<a<-b ⑦0<−b<a\text{⑦}\quad 0<-b<a ⑧⓪\text{⑧}\quad \text{⓪}〜⑦\text{⑦}以外

(2) 文字 xx についての多項式 A=x3−5x+3A=x^3-5x+3 について考える。文字 xx についての方程式 A=0A=0 のすべての解 ζ\zeta について,等式

1ζ+3=オカζ2−キクζ+ケコ\displaystyle \frac{1}{\zeta+3}=\frac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カ}}}\zeta^2-\frac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{ク}}}\zeta+\frac{\boxed{\text{ケ}}}{\boxed{\text{コ}}}

が成立する。

文字 xx についての多項式 A⋅xA\cdot x を x2−3x+3x^2-3x+3 で割った余りは

サシx−ス\boxed{\text{サシ}}x-\boxed{\text{ス}}

である。ここで A⋅xA\cdot x は多項式 AA と文字 xx の積の多項式である。

また,文字 xx についての方程式 A=0A=0 のすべての解 ζ\zeta について,等式

セソζ2−3ζ+3=ζ2+タζ+チツ\displaystyle \frac{\boxed{\text{セソ}}}{\zeta^2-3\zeta+3}=\zeta^2+\boxed{\text{タ}}\zeta+\boxed{\text{チツ}}

が成立する。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • アイウ=501,=501,\quad エ=1  (①),(=1\;(①),\quad (オ/カ,キ/ク,ケ/コ)=(1/9,1/3,4/9),)=(1/9,1/3,4/9),\quad サシ=−3,=-3,ス=3,=3,セソ=21,=21,タ=6,=6,チツ=10=10

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第1問 解答

(1) 3+i=10(cos⁡θ+isin⁡θ)3+i=\sqrt{10}(\cos\theta+i\sin\theta) とおくと、0<θ<π/20<\theta<\pi/2 かつ tan⁡θ=1/3\tan\theta=1/3 である。与えられた tan⁡η=3\tan\eta=3 より θ=π/2−η\theta=\pi/2-\eta。 0.3975π<η<0.3976π0.3975\pi<\eta<0.3976\pi だから 397.5π<1000η<397.6π,δ:=398π−1000η397.5\pi<1000\eta<397.6\pi, \qquad \delta:=398\pi-1000\eta とおけば 0.4π<δ<0.5π0.4\pi<\delta<0.5\pi となる。また 1000θ=500π−1000η=102π+δ≡δ(mod2π).1000\theta=500\pi-1000\eta=102\pi+\delta\equiv\delta\pmod{2\pi}. したがって (3+i)1000=10500(cos⁡δ+isin⁡δ),a=10500cos⁡δ,b=10500sin⁡δ.(3+i)^{1000}=10^{500}(\cos\delta+i\sin\delta), \quad a=10^{500}\cos\delta,\quad b=10^{500}\sin\delta. π/4<δ<π/2\pi/4<\delta<\pi/2 より 0<a<b0<a<b で、選択肢は エ=1\boxed{\text{エ}=1}(①)である。さらに 1<sin⁡δ+cos⁡δ≦2<101<\sin\delta+\cos\delta\le\sqrt2<10 なので 10500<∣a∣+∣b∣<1050110^{500}<|a|+|b|<10^{501}。二項定理から a,ba,b は整数であるから、∣a∣+∣b∣|a|+|b| は 501501 桁の整数であり、アイウ=501\boxed{\text{アイウ}=501}。

(2) A(ζ)=0A(\zeta)=0 なら ζ3=5ζ−3\zeta^3=5\zeta-3 である。恒等式 (x+3)(x29−x3+49)=x3−5x+129=1+A(x)9\displaystyle (x+3)\left(\frac{x^2}{9}-\frac{x}{3}+\frac49\right) =\frac{x^3-5x+12}{9} =1+\frac{A(x)}9 から、すべての根 ζ\zeta について 1ζ+3=19ζ2−13ζ+49.\displaystyle \frac1{\zeta+3}=\frac19\zeta^2-\frac13\zeta+\frac49. よって オ=1,カ=9,キ=1,ク=3,ケ=4,コ=9\boxed{\text{オ}=1,\text{カ}=9,\text{キ}=1,\text{ク}=3,\text{ケ}=4,\text{コ}=9}。

割る式を x2−3x+3x^2-3x+3 とする。この式を法として x2=3x−3x^2=3x-3 だから、x3=6x−9, x4=9x−18x^3=6x-9,\ x^4=9x-18。よって Ax=x4−5x2+3x≡(9x−18)−5(3x−3)+3x=−3x−3,Ax=x^4-5x^2+3x\equiv(9x-18)-5(3x-3)+3x=-3x-3, したがって余りは −3x−3\boxed{-3x-3}(サシ=−3,ス=3\boxed{\text{サシ}=-3,\text{ス}=3})。

また (x2−3x+3)(x2+6x+10)=x4+3x3−5x2−12x+30=21+A(x)(x+3)(x^2-3x+3)(x^2+6x+10) =x^4+3x^3-5x^2-12x+30 =21+A(x)(x+3) である。したがって根 ζ\zeta に対して 21ζ2−3ζ+3=ζ2+6ζ+10,\displaystyle \frac{21}{\zeta^2-3\zeta+3}=\zeta^2+6\zeta+10, ゆえに セソ=21,タ=6,チツ=10\boxed{\text{セソ}=21,\text{タ}=6,\text{チツ}=10}。

この問題で使う考え方

  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 二項定理
  • 二進法・位取り記数法
  • 多項式の除法
  • 剰余・因数定理

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