本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

東京大学/2026年度

東京大学 2026年 数学 第4問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

東京大学2026年度第4問

kを実数とし、座標平面上の曲線Cを y=x^3−kx で定める。C上の2点P,Qに対する以下の条件(*)を考える。 条件(*):原点O、点P、点Qは相異なり、CのO,P,Qにおける接線のうち、どの2本も交わり、そのなす角はすべてπ/3となる。ただし、2直線のなす角は0以上π/2以下の範囲で考えるものとする。

(1) 条件(*)を満たすP,Qが存在するようなkの範囲を求めよ。

(2) kが(1)で定まる範囲にあるとする。P,Qが条件(*)を満たすように動くとき、CのO,P,Qにおける接線によって囲まれる三角形の面積Sの最大値をM、最小値をmとおく。ただし、3本の接線が1点で交わるときはS=0とする。M=4mとなるkの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) k>13\displaystyle k>\frac1{\sqrt3}。(2) k=543=5312\displaystyle k=\frac5{4\sqrt3}=\frac{5\sqrt3}{12}。
  • (1)k>13\displaystyle \quad k>\frac1{\sqrt3}\quad , \quad \quad(2)k=543=5312.\displaystyle \quad k=\frac5{4\sqrt3}=\frac{5\sqrt3}{12}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

曲線 C:y=x3−kxC:y=x^3-kx 上の x=tx=t における接線は f′(t)=3t2−k,f(t)−tf′(t)=−2t3f'(t)=3t^2-k,\qquad f(t)-tf'(t)=-2t^3 より ℓt:y=(3t2−k)x−2t3\ell_t:y=(3t^2-k)x-2t^3 である。特に原点での接線は ℓ0:y=−kx\ell_0:y=-kx。

(1) ℓ0\ell_0 の傾きを m0=−km_0=-k とする。傾き mm の直線と ℓ0\ell_0 のなす角の正接は ∣m−m01+m0m∣=∣m+k1−km∣.\displaystyle \left|\frac{m-m_0}{1+m_0m}\right| =\left|\frac{m+k}{1-km}\right|. したがって、ℓ0\ell_0 と 60∘60^\circ をなす他の2方向の傾きは m+=−k+31+3k,m−=−k−31−3k.\displaystyle m_+=\frac{-k+\sqrt3}{1+\sqrt3k},\qquad m_-=\frac{-k-\sqrt3}{1-\sqrt3k}. 分母が 00 となる方向は垂直であり、有限傾きの曲線の接線にはならない。曲線の接線の傾きは 3t2−k≧−k3t^2-k\ge-k で、t≠0t\ne0 なら −k-k より大きい。また m++k=3(1+k2)1+3k,m−+k=3(1+k2)3k−1.\displaystyle m_++k=\frac{\sqrt3(1+k^2)}{1+\sqrt3k},\qquad m_-+k=\frac{\sqrt3(1+k^2)}{\sqrt3k-1}. 両方向が接線の傾きとして実現する必要十分条件は、両式が正であること、すなわち k>13.\displaystyle k>\frac1{\sqrt3}. このとき a2=m++k3=1+k23(1+3k),b2=m−+k3=1+k23(3k−1)\displaystyle a^2=\frac{m_++k}{3} =\frac{1+k^2}{\sqrt3(1+\sqrt3k)},\qquad b^2=\frac{m_-+k}{3} =\frac{1+k^2}{\sqrt3(\sqrt3k-1)} とおけば 0<a<b0<a<b である。t=±a,±bt=\pm a,\pm b における接線が必要な2方向を与えるので、この条件は十分でもある。

(2) (1)の a,ba,b を用いる。3接線 ℓ0,ℓr,ℓs\ell_0,\ell_r,\ell_s を選ぶとき、順序を適宜定めて r=±a, s=±br=\pm a,\ s=\pm b とできる。ℓr,ℓs\ell_r,\ell_s と ℓ0\ell_0 の交点をそれぞれ Ar,AsA_r,A_s とすると、 Ar=(2r3,−2kr3),As=(2s3,−2ks3),∣ArAs∣=23∣r−s∣1+k2.\displaystyle A_r=\left(\frac{2r}{3},-\frac{2kr}{3}\right),\qquad A_s=\left(\frac{2s}{3},-\frac{2ks}{3}\right), \qquad |A_rA_s|=\frac23|r-s|\sqrt{1+k^2}. また C0=ℓr∩ℓsC_0=\ell_r\cap\ell_s とおく。r2≠s2r^2\ne s^2 より r+s≠0r+s\ne0 であり、2接線の式から xC0=2(r2+rs+s2)3(r+s),yC0+kxC0=2r2s2r+s.\displaystyle x_{C_0}=\frac{2(r^2+rs+s^2)}{3(r+s)},\qquad y_{C_0}+kx_{C_0}=\frac{2r^2s^2}{r+s}. よって C0C_0 から ℓ0\ell_0 までの距離は ∣yC0+kxC0∣1+k2=2r2s2∣r+s∣1+k2,\displaystyle \frac{|y_{C_0}+kx_{C_0}|}{\sqrt{1+k^2}} =\frac{2r^2s^2}{|r+s|\sqrt{1+k^2}}, したがって三角形の面積 SS は S=12∣ArAs∣ d(C0,ℓ0)=23r2s2∣r−s∣∣r+s∣.\displaystyle S=\frac12|A_rA_s|\,d(C_0,\ell_0) =\frac23r^2s^2\frac{|r-s|}{|r+s|}. r,sr,s が同符号なら S=23a2b2b−aa+b\displaystyle S=\frac23a^2b^2\frac{b-a}{a+b}、異符号なら S=23a2b2a+bb−a\displaystyle S=\frac23a^2b^2\frac{a+b}{b-a} である。後者が最大値 MM、前者が最小値 mm となるから、 Mm=(a+bb−a)2.\displaystyle \frac{M}{m}=\left(\frac{a+b}{b-a}\right)^2. M=4mM=4m は b=3ab=3a と同値である。一方、 b2a2=1+3k3k−1.\displaystyle \frac{b^2}{a^2}=\frac{1+\sqrt3k}{\sqrt3k-1}. これを 99 とおいて解くと 9=1+3k3k−1したがってk=543=5312.\displaystyle 9=\frac{1+\sqrt3k}{\sqrt3k-1} \quad\text{したがって}\quad k=\frac5{4\sqrt3}=\frac{5\sqrt3}{12}. この値は (1) の範囲を満たす。

三次関数の接線の傾き・切片を求め、角条件から接点の絶対値を固定したうえで、符号による接線三角形の面積を比較する。

この問題で使う考え方

  • 接線の傾き
  • 方向角と加法定理
  • 面積比の比較

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。