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鳥取大学/2009年度/前期

鳥取大学 2009年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

鳥取大学2009年度第IV問

関数 f(x)=(1−x)−1(x≠1)f(x)=(1-x)^{-1}\quad(x\neq 1) について, 次の問いに答えよ。

(1) 自然数 nn に対して, 関数 f(x)f(x) を nn 回微分して得られる関数 f(n)(x)f^{(n)}(x) を求めよ。

(2) 自然数 nn に対して,f(a)=1+a+a2+⋯+an−1+∫0an(a−x)n−1(1−x)n+1 dx(⋆)\displaystyle f(a)=1+a+a^{2}+\dots+a^{n-1}+\int_{0}^{a}\frac{n(a-x)^{n-1}}{(1-x)^{n+1}}\,dx\tag{$\star$}が成り立つことを数学的帰納法により証明せよ。ただし 0<a<10<a<1 とする。

(3) 前問(2)の(⋆\star)式右辺において, 積分で表される項を次のように Rn(a)R_n(a) とする。Rn(a)=∫0an(a−x)n−1(1−x)n+1 dx\displaystyle R_n(a)=\int_{0}^{a}\frac{n(a-x)^{n-1}}{(1-x)^{n+1}}\,dx0<a<10<a<1 のとき, lim⁡n→∞Rn(a)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}R_n(a) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    n!/(1−x)n+1n!/(1−x)^{n+1}
  • (2)
    帰納法で成立
  • (3)
    0

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答 (1) f′(x)=(1−x)−2f'(x)=(1-x)^{-2}。微分を繰り返すと f(n)(x)=n!(1−x)n+1.\displaystyle f^{(n)}(x)=\frac{n!}{(1-x)^{n+1}}.

(2) R1(a)=∫0a(1−x)−2dx=f(a)−1\displaystyle R_1(a)=\int_0^a(1-x)^{-2}dx=f(a)-1 なので n=1n=1 で成立する。さらに ddx((a−x)n(1−x)n+1)=−n(a−x)n−1(1−x)n+1+(n+1)(a−x)n(1−x)n+2.\displaystyle \frac{d}{dx}\left(\frac{(a-x)^n}{(1-x)^{n+1}}\right)=-\frac{n(a-x)^{n-1}}{(1-x)^{n+1}}+\frac{(n+1)(a-x)^n}{(1-x)^{n+2}}. これを0からaまで積分すると Rn+1(a)−Rn(a)=−anR_{n+1}(a)-R_n(a)=-a^n,すなわち Rn(a)=an+Rn+1(a)R_n(a)=a^n+R_{n+1}(a)。従って f(a)=1+a+⋯+an−1+Rn(a)f(a)=1+a+\cdots+a^{n-1}+R_n(a) が成り立つとき,右辺を 1+a+⋯+an+Rn+1(a)1+a+\cdots+a^n+R_{n+1}(a) に書き換えられ,帰納法が完了する。

(3) (2)と等比数列の和から Rn(a)=11−a−1−an1−a=an1−a⟶0(0<a<1).\displaystyle R_n(a)=\frac1{1-a}-\frac{1-a^n}{1-a}=\frac{a^n}{1-a}\longrightarrow0\quad(0<a<1).

この問題で使う考え方

  • 微分の帰納
  • 積分恒等式
  • 等比数列の極限

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