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鳥取大学/2010年度/前期

鳥取大学 2010年 数学 第I問解答・解説

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1問題

鳥取大学2010年度第I問

平面上に一辺の長さが 11 の正五角形があり,その頂点を順に A,B,C,D,E とする。次の問いに答えよ。

(1) 辺 BC と線分 AD は平行であることを示せ。

(2) 線分 AC と線分 BD の交点を F とする。四角形 AFDE はどのような形であるか,その名称と理由を答えよ。

(3) AB→=a⃗\overrightarrow{AB}=\vec{a},BC→=b⃗\overrightarrow{BC}=\vec{b} とするとき,CD→\overrightarrow{CD} を a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    BC∥AD。
  • (2)
    四角形AFDEはひし形。
  • (3)
    →CD=((√5−1)/2)b−a。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

正五角形の各内角は 108∘108^\circ、外接円の隣り合う頂点に対する中心角は 72∘72^\circ である。

(1) AB=BCAB=BC なので △ABC\triangle ABC は二等辺三角形であり、∠ABC=108∘\angle ABC=108^\circ から ∠BCA=∠BAC=36∘.\angle BCA=\angle BAC=36^\circ. また、∠CAD\angle CAD は弧 CDCD に対する円周角である。弧 CDCD の中心角が 72∘72^\circ だから ∠CAD=36∘\angle CAD=36^\circ。したがって、直線 ACAC を横切る BC,ADBC,AD の錯角が等しく、BC∥ADBC\parallel AD。

(2) AC=ADAC=AD は等しい対角線の長さである。△ACD\triangle ACD の頂角 ∠CAD=36∘\angle CAD=36^\circ なので、底角は ∠ACD=∠CDA=72∘\angle ACD=\angle CDA=72^\circ。正五角形の内角より ∠CDE=108∘\angle CDE=108^\circ であり、ACAC と DEDE を横切る CDCD の同側内角の和は 180∘180^\circ。よって AF∥DEAF\parallel DE(FF は ACAC 上)。

同様に、弧 BDBD(AA を含まない方)は二辺分なので ∠BAD=72∘\angle BAD=72^\circ。AD=BDAD=BD より △ABD\triangle ABD で ∠ABD=72∘\angle ABD=72^\circ。また ∠BAE=108∘\angle BAE=108^\circ で、直線 ABAB に対する同側内角の和が 180∘180^\circ だから BD∥AEBD\parallel AE。FF は BDBD 上なので FD∥AEFD\parallel AE。四角形 AFDEAFDE は向かい合う2組の辺がそれぞれ平行な平行四辺形である。さらに隣り合う辺 DE=EA=1DE=EA=1 だから、4辺が等しく、AFDEAFDE はひし形。

(3) d=AC=ADd=AC=AD とおく。ひし形より AF=DE=1AF=DE=1。正五角形なので BC=CD=1BC=CD=1、∠BCD=108∘\angle BCD=108^\circ。したがって二等辺三角形 BCDBCD の底角は ∠CBD=∠BDC=36∘\angle CBD=\angle BDC=36^\circ。三角形 BFCBFC と ABCABC について、∠CBF=∠CBD=36∘\angle CBF=\angle CBD=36^\circ、∠BCF=∠BCA=36∘\angle BCF=\angle BCA=36^\circ で、残る角はいずれも 108∘108^\circ。よって両三角形は相似であり、対応する辺から FCBC=BCAC=1d.\displaystyle \frac{FC}{BC}=\frac{BC}{AC}=\frac1d. BC=1BC=1 なので FC=1/dFC=1/d。また FF は線分 ACAC 上にあるから d=AC=AF+FC=1+1d.\displaystyle d=AC=AF+FC=1+\frac1d. d>0d>0 より d2−d−1=0d^2-d-1=0 の正の解をとり、d=(1+5)/2d=(1+\sqrt5)/2、従って d−1=1/d=(5−1)/2d-1=1/d=(\sqrt5-1)/2。

(1)の平行関係と頂点の順から、AD→\overrightarrow{AD} と BC→=b⃗\overrightarrow{BC}=\vec b は同方向で、∣AD∣/∣BC∣=d|AD|/|BC|=d だから AD→=db⃗\overrightarrow{AD}=d\vec b。一方、経路 A→B→C→DA\to B\to C\to D に沿って AD→=AB→+BC→+CD→=a⃗+b⃗+CD→.\overrightarrow{AD}=\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{BC}+\overrightarrow{CD}=\vec a+\vec b+\overrightarrow{CD}. これを解いて CD→=(d−1)b⃗−a⃗=5−12b⃗−a⃗.\displaystyle \overrightarrow{CD}=(d-1)\vec b-\vec a=\frac{\sqrt5-1}{2}\vec b-\vec a.

この問題で使う考え方

  • 円周角と二等辺三角形の角度計算
  • 錯角・同側内角による平行判定
  • 三角形の相似と黄金比の導出
  • ベクトルの加法

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