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鳥取大学/2012年度/前期

鳥取大学 2012年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

鳥取大学2012年度第IV問

3以上の自然数 nn に対して Sn=∑k=3nlog⁡kk(n=3,4,5,…)\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=3}^{n}\frac{\log k}{k}\qquad(n=3,4,5,\ldots) とおいて数列 {Sn}\{S_n\} を定める。次の問いに答えよ。

(1) 関数 y=log⁡xx(x>0)\displaystyle y=\frac{\log x}{x}\quad(x>0) の増減と極値を調べよ。

(2) 4以上の自然数 nn に対して不等式 Sn−log⁡33≦∫3nlog⁡xx dx≦Sn−1\displaystyle S_n-\frac{\log 3}{3}\le\int_3^n\frac{\log x}{x}\,dx\le S_{n-1} が成り立つことを示せ。

(3) lim⁡n→∞Sn(log⁡n)2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{S_n}{(\log n)^2} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) fは(0,e)で増加、(e,∞)(e,\infty)で減少し、最大値1/e;
    (2) Sn−log⁡33≦∫3nlog⁡xxdx≦Sn−1;\displaystyle (2)\space{}S_n-\frac{\log3}{3}\le\int_3^n\frac{\log x}{x}dx\le S_{n-1};
    (3)12\displaystyle (3)\frac12

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=log⁡xx\displaystyle f(x)=\dfrac{\log x}{x} とおくと f′(x)=1−log⁡xx2.\displaystyle f'(x)=\frac{1-\log x}{x^2}. x>0x>0 では分母は正であり、f′(x)>0f'(x)>0 は 0<x<e0<x<e、f′(e)=0f'(e)=0、f′(x)<0f'(x)<0 は x>ex>e である。したがって ff は 0<x<e0<x<e で増加し、x>ex>e で減少する。極大値(最大値)は f(e)=1/ef(e)=1/e であり、極小値はない。実際、x→0+x\to0+ とすると t=1/x→∞t=1/x\to\infty なので f(x)=−tlog⁡t→−∞f(x)=-t\log t\to-\infty である。

(2) (1)より ff は x>ex>e で減少し、3>e3>e だから x≧3x\ge3 で減少する。各 k=3,4,…,n−1k=3,4,\ldots,n-1 について、k≦x≦k+1k\le x\le k+1 なら f(k+1)≦f(x)≦f(k).f(k+1)\le f(x)\le f(k). これを k≦x≦k+1k\le x\le k+1 の範囲で積分し、k=3k=3 から n−1n-1 まで加えると ∑k=3n−1f(k+1)≦∫3nf(x) dx≦∑k=3n−1f(k).\displaystyle \sum\limits _{k=3}^{n-1}f(k+1) \le\int_3^n f(x)\,dx \le\sum\limits _{k=3}^{n-1}f(k). 左端は Sn−f(3)=Sn−log⁡33\displaystyle S_n-f(3)=S_n-\dfrac{\log3}{3}、右端は Sn−1S_{n-1} である。よって Sn−log⁡33≦∫3nlog⁡xx dx≦Sn−1.\displaystyle S_n-\frac{\log3}{3}\le\int_3^n\frac{\log x}{x}\,dx\le S_{n-1}.

(3) (2)で Sn−1=Sn−f(n)S_{n-1}=S_n-f(n) と書けば ∫3nlog⁡xx dx+f(n)≦Sn≦∫3nlog⁡xx dx+f(3).\displaystyle \int_3^n\frac{\log x}{x}\,dx+f(n)\le S_n \le\int_3^n\frac{\log x}{x}\,dx+f(3). また ∫3nlog⁡xx dx=(log⁡n)2−(log⁡3)22.\displaystyle \int_3^n\frac{\log x}{x}\,dx =\frac{(\log n)^2-(\log3)^2}{2}. これを (log⁡n)2(\log n)^2 で割ると、積分項の比は 1/21/2 に収束する。一方、f(3)/(log⁡n)2→0f(3)/(\log n)^2\to0 であり、f(n)/(log⁡n)2=1/(nlog⁡n)→0f(n)/(\log n)^2=1/(n\log n)\to0 である。はさみうちの原理により lim⁡n→∞Sn(log⁡n)2=12.\displaystyle \boxed{\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{S_n}{(\log n)^2}=\frac12}.

この問題で使う考え方

  • 対数の微分、導関数による増減、減少関数の区間上下和、原始関数と数列極限のはさみうち。高校数学の範囲。

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