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岐阜大学/2014年度

岐阜大学 2014年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2014年度第5問

nを正の整数とし,x ≧ 0とする。以下の問に答えよ。

(1) r_n(x) = e^x − (1 + x + (1/2!)x^2 + ⋯ + (1/n!)x^n)とする。r_n(x) ≧ 0をnに関する数学的帰納法を使って示せ。

(2) lim_{x→∞} x^n e^(−x) = 0を示せ。

(3) t ≧ 0とし,f(t) = ∫_0^t x^n e^(−x) dxとする。lim_{t→∞} f(t)を求めよ。 (配点比率 20 %)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

剰余関数を微分して帰納法で非負を示す。次数n+1までの評価で指数関数の極限をはさみうちし、積分は部分積分の漸化式で評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)rn(x)≧0(n≧1, x≧0).(2)lim⁡x→∞xne−x=0.(3)lim⁡t→∞f(t)=n!.\displaystyle \begin{gathered} (1)\quad r_n(x)\ge0\quad(n\ge1,\space{}x\ge0).\\ (2)\quad \lim\limits _{x\to\infty}x^ne^{-x}=0.\\ (3)\quad \lim\limits _{t\to\infty}f(t)=n!. \end{gathered}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) r1(x)=ex−1−xr_1(x)=e^x-1-x について、r1(0)=0r_1(0)=0 かつ r1′(x)=ex−1≧0 (x≧0)r_1'(x)=e^x-1\ge0\ (x\ge0) だから r1(x)≧0r_1(x)\ge0。 次に、ある正整数 nn について rn(x)≧0r_n(x)\ge0 がすべての x≧0x\ge0 で成り立つと仮定する。定義を微分すると rn+1′(x)=ex−(1+x+⋯+xnn!)=rn(x)≧0.\displaystyle r_{n+1}'(x)=e^x-\left(1+x+\cdots+\frac{x^n}{n!}\right)=r_n(x)\ge0. また rn+1(0)=0r_{n+1}(0)=0 なので、rn+1r_{n+1} は x≧0x\ge0 の範囲 で0以上。これで nn に関する帰納法が示された。

(2) (1)を n+1n+1 に適用すると、x≧0x\ge0 に対して ex≧1+x+⋯+xn+1(n+1)!≧xn+1(n+1)!.\displaystyle e^x\ge1+x+\cdots+\frac{x^{n+1}}{(n+1)!}\ge\frac{x^{n+1}}{(n+1)!}. よって x>0x>0 では 0≦xne−x≦(n+1)!x⟶0(x→∞),\displaystyle 0\le x^ne^{-x}\le\frac{(n+1)!}{x}\longrightarrow0\quad(x\to\infty), はさみうちの原理から lim⁡x→∞xne−x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}x^ne^{-x}=0。

(3) Ik(t)=∫0txke−x dx (k=0,1,…,n)\displaystyle I_k(t)=\int_0^t x^ke^{-x}\,dx\ (k=0,1,\ldots,n) とおく。 I0(t)=1−e−t⟶1I_0(t)=1-e^{-t}\longrightarrow1。 k≧1k\ge1 に対し部分積分すると Ik(t)=[−xke−x]0t+kIk−1(t)=−tke−t+kIk−1(t).I_k(t)=\left[-x^ke^{-x}\right]_0^t+kI_{k-1}(t)=-t^ke^{-t}+kI_{k-1}(t). (2)より tke−t→0t^ke^{-t}\to0 だから、IkI_k の極限が存在すれば lim⁡t→∞Ik(t)=klim⁡t→∞Ik−1(t).\displaystyle \lim\limits _{t\to\infty}I_k(t)=k\lim\limits _{t\to\infty}I_{k-1}(t). これを k=1,2,…,nk=1,2,\ldots,n と順に用いると、 lim⁡t→∞f(t)=lim⁡t→∞In(t)=n(n−1)⋯1⋅1=n!.\displaystyle \lim\limits _{t\to\infty}f(t)=\lim\limits _{t\to\infty}I_n(t)=n(n-1)\cdots1\cdot1=n!.

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • HS_III_MONOTONIC
  • 関数の極限
  • HS_III_DEFINITE_INTEGRAL
  • 部分積分法

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