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鳥取大学/2021年度/前期

鳥取大学 2021年 数学 第II問解答・解説

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1問題

鳥取大学2021年度第II問

複素数 ω,z\omega,z が ∣ω∣=3|\omega|=\sqrt{3}、z=ωω+1\displaystyle z=\frac{\omega}{\omega+1} を満たすとする。複素数平面上の点 A(ω),B(z)A(\omega),B(z)、原点 OO に対し、SS を、この3点が一直線上にないときは △OAB\triangle OAB の面積とし、一直線上にあるときは0と定める。以下の問いに答えよ。

(1) SS を ω,ω‾\omega,\overline{\omega} を用いて表せ。ただし、ω‾\overline{\omega} は ω\omega の共役複素数である。

(2) SS の最大値を求めよ。また、このとき △OAB\triangle OAB はどのような三角形か。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S=3∣ω−ω‾∣/[4(ω+1)(ω‾+1)]\quad S=3|\omega-\overline\omega|/[4(\omega+1)(\overline\omega+1)]\quad 。 (2) 最大値 33/4\quad 3\sqrt3/4\quad 。最大時 OA=OB=3,AB=3,∠AOB=120∘\quad OA=OB=\sqrt3, AB=3, \angle AOB=120^\circ\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)S=12∣Im⁡(ω‾z)∣,ω‾z=∣ω∣2ω+1=3ω+1.Im⁡3ω+1=3(ω‾−ω)2i(ω+1)(ω‾+1),(ω+1)(ω‾+1)=∣ω+1∣2>0,S=3∣ω−ω‾∣4(ω+1)(ω‾+1).(2)ω=x+iy,x2+y2=3,∣ω+1∣2=4+2x=2(x+2),S=3∣y∣4(x+2),S2=9(3−x2)16(x+2)2.3(x+2)2−(3−x2)=(2x+3)2≧0,S2≦2716,S≦334.等号は x=−32,y=±32 で成立。∣ω+1∣=1,OA=3,OB=∣ω∣∣ω+1∣=3,AB=∣ω−z∣=∣ω2ω+1∣=3,cos⁡∠AOB=3+3−9233=−12,∠AOB=120∘.\displaystyle \begin{aligned} \text{(1)}\quad & S=\frac12\left|\operatorname{Im}(\overline\omega z)\right|, \qquad \overline\omega z=\frac{|\omega|^2}{\omega+1}=\frac3{\omega+1}.\\ &\operatorname{Im}\frac3{\omega+1} =\frac{3(\overline\omega-\omega)}{2i(\omega+1)(\overline\omega+1)},\\ & (\omega+1)(\overline\omega+1)=|\omega+1|^2>0,\\ & S=\frac{3|\omega-\overline\omega|}{4(\omega+1)(\overline\omega+1)}.\\[2pt] \text{(2)}\quad & \omega=x+iy,\quad x^2+y^2=3,\quad |\omega+1|^2=4+2x=2(x+2),\\ & S=\frac{3|y|}{4(x+2)},\qquad S^2=\frac{9(3-x^2)}{16(x+2)^2}.\\ & 3(x+2)^2-(3-x^2)=(2x+3)^2\ge0,\\ & S^2\le\frac{27}{16},\qquad S\le\frac{3\sqrt3}{4}.\\ & \text{等号は}\ x=-\frac32,\quad y=\pm\frac{\sqrt3}{2}\ \text{で成立。}\\ & |\omega+1|=1,\quad OA=\sqrt3,\quad OB=\frac{|\omega|}{|\omega+1|}=\sqrt3,\\ & AB=|\omega-z|=\left|\frac{\omega^2}{\omega+1}\right|=3,\\ & \cos\angle AOB=\frac{3+3-9}{2\sqrt3\sqrt3}=-\frac12,\quad \angle AOB=120^\circ. \end{aligned}

複素平面の面積公式から S=12∣Im⁡(ω‾z)∣\displaystyle S=\frac12|\operatorname{Im}(\overline\omega z)|。条件より ω‾z=3/(ω+1)\overline\omega z=3/(\omega+1) で、分母は ∣ω+1∣2>0|\omega+1|^2>0。ω=x+iy\omega=x+iy とおくと x2+y2=3x^2+y^2=3、S2=9(3−x2)/(16(x+2)2)S^2=9(3-x^2)/(16(x+2)^2)。恒等式 3(x+2)2−(3−x2)=(2x+3)23(x+2)^2-(3-x^2)=(2x+3)^2 から S≦33/4S\le3\sqrt3/4。x=−3/2,y=±3/2x=-3/2,y=\pm\sqrt3/2 で等号が実現する。このとき三辺は OA=OB=3,AB=3OA=OB=\sqrt3, AB=3 で、余弦定理から頂角は 120∘120^\circ。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトルの行列式/虚部による面積
  • 共役複素数を用いた虚部計算
  • 平方の非負性による上界証明
  • 等号条件と余弦定理

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