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鳥取大学/2026年度/前期

鳥取大学 2026年 数学 第II問解答・解説

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1問題

鳥取大学2026年度第II問

原点を OO とする座標平面上に、自然数 nn に対して点 PnP_n を次のように定める。

・点 P1P_1 の座標は (1,1)(1,1) である。

・n≧2n\geq 2 に対して、点 PnP_n の座標 (xn,yn)(x_n,y_n) は、 {xn=xn−1+12n−1,yn=yn−1+22n−1\displaystyle \begin{cases} x_n=x_{n-1}+\dfrac{1}{2^{n-1}},\\[4pt] y_n=y_{n-1}+\dfrac{2}{2^{n-1}} \end{cases} を満たす。 以下の問いに答えよ。

(1) 点 PnP_n の座標 (xn,yn)(x_n,y_n) の一般項を求めよ。

(2) xn>1.5x_n>1.5 となる最小の nn を求めよ。

(3) 点 PnP_n の位置ベクトルを p⃗n\vec{p}_n とするとき、nn を用いて内積 p⃗1⋅p⃗n\vec{p}_1\cdot\vec{p}_n を表し、極限値 lim⁡n→∞p⃗1⋅p⃗n\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\vec{p}_1\cdot\vec{p}_n を求めよ。

(4) 点 PnP_n から直線 y=xy=x までの距離を dnd_n とする。極限値 lim⁡n→∞dn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}d_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各座標の増分を等比数列の和として合計し、得た一般項を用いて不等式・内積・点と直線の距離を計算した。極限では2^{-(n-1)}が0に収束することを使った。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (xn,yn)=(2−2−(n−1), 3−2−(n−2)) (n≧1).(1)\space{}(x_n,y_n)=\left(2-2^{-(n-1)},\,3-2^{-(n-2)}\right)\space{}(n\ge1).
    (2) n=3.(2)\space{}n=3.
    (3) p⃗1⋅p⃗n=5−3⋅2−(n−1), lim⁡n→∞p⃗1⋅p⃗n=5.\displaystyle (3)\space{}\vec p_1\cdot\vec p_n=5-3\cdot2^{-(n-1)},\space{}\lim\limits _{n\to\infty}\vec p_1\cdot\vec p_n=5.
    (4) lim⁡n→∞dn=12.\displaystyle (4)\space{}\lim\limits _{n\to\infty}d_n=\frac1{\sqrt2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} 漸化式を順に足し合わせると、n≧1n\ge1 に対して xn=1+∑k=2n12k−1,yn=1+∑k=2n22k−1\displaystyle x_n=1+\sum\limits _{k=2}^{n}\frac1{2^{k-1}},\qquad y_n=1+\sum\limits _{k=2}^{n}\frac2{2^{k-1}} となる(n=1n=1 のときは和を空和とする)。等比数列の和 ∑j=1n−112j=1−12n−1\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{n-1}\frac1{2^j}=1-\frac1{2^{n-1}} を用いれば xn=2−12n−1,yn=3−12n−2(n≧1)\displaystyle \boxed{x_n=2-\frac1{2^{n-1}},\qquad y_n=3-\frac1{2^{n-2}}}\qquad(n\ge1) を得る。n=1n=1 でも右辺は (1,1)(1,1) となり、初期条件と一致する。

agraph{(2)} (1)より xn>1.5であるための必要十分条件は2−2−(n−1)>32、すなわち2−(n−1)<2−1、すなわちn>2.\displaystyle x_n>1.5\text{であるための必要十分条件は} 2-2^{-(n-1)}>\frac32 \text{、すなわち} 2^{-(n-1)}<2^{-1} \text{、すなわち} n>2. したがって最小の自然数は n=3\boxed{n=3} である。なお x2=1.5x_2=1.5 なので、等号の場合は条件を満たさない。

agraph{(3)} p⃗1=(1,1)\vec p_1=(1,1) だから p⃗1⋅p⃗n=xn+yn=5−2−(n−1)−2−(n−2)=5−3⋅2−(n−1).\vec p_1\cdot\vec p_n=x_n+y_n =5-2^{-(n-1)}-2^{-(n-2)} =5-3\cdot2^{-(n-1)}. 2−(n−1)→02^{-(n-1)}\to0 より p⃗1⋅p⃗n=5−3⋅2−(n−1),lim⁡n→∞p⃗1⋅p⃗n=5.\displaystyle \boxed{\vec p_1\cdot\vec p_n=5-3\cdot2^{-(n-1)},\qquad \lim\limits _{n\to\infty}\vec p_1\cdot\vec p_n=5}.

agraph{(4)} 点 Pn=(xn,yn)P_n=(x_n,y_n) から直線 y=xy=x への垂線の足を QQ とすると Q=(xn+yn2,xn+yn2).\displaystyle Q=\left(\frac{x_n+y_n}{2},\frac{x_n+y_n}{2}\right). 実際、QQ は y=xy=x 上にあり、QPn→\overrightarrow{QP_n} の成分は互いに反対符号なので、方向ベクトル (1,1)(1,1) と垂直である。よって dn=PnQ=2(xn−yn2)2=∣yn−xn∣2.\displaystyle d_n=P_nQ =\sqrt{2\left(\frac{x_n-y_n}{2}\right)^2} =\frac{|y_n-x_n|}{\sqrt2}. (1)から yn−xn=1−2−(n−1)≧0(n≧1)y_n-x_n=1-2^{-(n-1)}\ge0\qquad(n\ge1) なので、絶対値を外して dn=1−2−(n−1)2.\displaystyle d_n=\frac{1-2^{-(n-1)}}{\sqrt2}. 従って lim⁡n→∞dn=12.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{n\to\infty}d_n=\frac1{\sqrt2}}.

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 総和記号と数列の和
  • 等比数列の一般項と和
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 座標による距離
  • 数列の極限

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