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和歌山県立医科大学/2021年度/前期

和歌山県立医科大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2021年度第1問

(1) 半径 11 の3つの円があり,それぞれ互いに接しているとする。これらの3つの円が同時に内接する円の半径を求めよ。

(2) 幅 33,高さ hh の長方形の中に半径 11 の2つの円を,それらの内部が共有点をもたないように描くことを考える。それが可能となる hh の最小値を求めよ。ただし,円は長方形と接してよい。

(3) 幅 33,高さ hh の長方形の中に半径 11 の3つの円を,どの2つの円の内部も共有点をもたないように描くことを考える。それが可能となる hh の最小値を求めよ。ただし,円は長方形と接してよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

円の内部が重ならない条件を中心間距離が2以上と読み替える。幅3の長方形では円の中心の横座標の差が最大1であることを使って、必要な縦方向の距離を評価し、等号を達成する配置を示す。(1)は正三角形の外心を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)1+233\displaystyle (1) \displaystyle 1+\frac{2\sqrt{3}}{3}
    (2)2+3(2) \displaystyle 2+\sqrt{3}
    (3)2+23(3) \displaystyle 2+2\sqrt{3}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 3つの円の中心を A,B,CA,B,C とする。互いに接するので AB=BC=CA=2AB=BC=CA=2 であり、△ABC\triangle ABC は一辺2の正三角形である。共通に内接する円の中心を OO、半径を RR とすると、各小円がこの円に内接することから OA=OB=OC=R−1OA=OB=OC=R-1 である。したがって、OO は △ABC\triangle ABC の外心である。

辺 BCBC の中点を MM とすると、AB=2AB=2、BM=1BM=1 より、直角三角形 ABMABM で AM=22−12=3AM=\sqrt{2^2-1^2}=\sqrt{3} となる。正三角形の外心は中線を頂点から 2:12:1 に内分するので、OA=23AM=233\displaystyle OA=\frac{2}{3}AM=\frac{2\sqrt{3}}{3} である。よって R−1=233\displaystyle R-1=\frac{2\sqrt{3}}{3} から、求める半径は 1+233\displaystyle 1+\frac{2\sqrt{3}}{3} である。

(2) 長方形を 0≦x≦3, 0≦y≦h0\le x\le3,\ 0\le y\le h とし、円の中心を (x1,y1),(x2,y2)(x_1,y_1),(x_2,y_2) とする。円が長方形内にあるため 1≦xi≦2, 1≦yi≦h−11\le x_i\le2,\ 1\le y_i\le h-1 であり、∣x1−x2∣≦1\lvert x_1-x_2\rvert\le1 である。内部が共有点をもたない条件は中心間距離が2以上であることだから、 4≦(x1−x2)2+(y1−y2)2≦1+(y1−y2)2.4\le (x_1-x_2)^2+(y_1-y_2)^2\le1+(y_1-y_2)^2. したがって ∣y1−y2∣≧3\lvert y_1-y_2\rvert\ge\sqrt{3} である。一方、両中心の高さの差は h−2h-2 以下なので、h≧2+3h\ge2+\sqrt{3} となる。これは、中心を (1,1),(2,1+3)(1,1),(2,1+\sqrt{3}) に置けば実現する。このとき各円は長方形の辺に接し、中心間距離は 1+3=2\sqrt{1+3}=2 である。よって最小値は 2+32+\sqrt{3} である。

(3) 3つの中心を高さの小さい順に (x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)(x_1,y_1),(x_2,y_2),(x_3,y_3) と並べる。各 xix_i は 1≦xi≦21\le x_i\le2 にあるから、隣り合う高さの中心について ∣xi+1−xi∣≦1\lvert x_{i+1}-x_i\rvert\le1 である。中心間距離が2以上であることから、(2)と同じ計算により、 4≦(xi+1−xi)2+(yi+1−yi)2≦1+(yi+1−yi)24\le(x_{i+1}-x_i)^2+(y_{i+1}-y_i)^2\le1+(y_{i+1}-y_i)^2 となり、yi+1−yi≧3(i=1,2)y_{i+1}-y_i\ge\sqrt{3}\quad(i=1,2) を得る。よって y3−y1≧23y_3-y_1\ge2\sqrt{3} である。中心の高さの範囲は 1≦yi≦h−11\le y_i\le h-1 なので y3−y1≦h−2y_3-y_1\le h-2 であり、h≧2+23h\ge2+2\sqrt{3} となる。

実際、中心を (1,1),(2,1+3),(1,1+23)(1,1),(2,1+\sqrt{3}),(1,1+2\sqrt{3}) に置くと、隣り合う円の中心間距離は2、両端の円の中心間距離は 232\sqrt{3} である。したがってどの2円の内部も交わらず、上端・下端の円は長方形の辺に接する。ゆえに h=2+23h=2+2\sqrt{3} で実現でき、これが最小値である。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 三角形の中心
  • 三角形の性質
  • 座標による距離

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