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和歌山県立医科大学/2021年度/前期

和歌山県立医科大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2021年度第3問

座標平面上に曲線 C:y=x3C:y=x^{3} がある。

(1) CC 上の点 (t,t3)(t,t^{3}) における接線の方程式を求めよ。

(2) 座標平面上の点で,その点から CC への接線が3つ引けるようなものの範囲を図示せよ。

(3) 点 (−1,4)(-1,4) を通る直線で,CC に接するものはただ1つであることを示せ。その直線を ll とするとき,ll の方程式を求め,さらに CC と ll で囲まれた部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) y=3t2x−2t3\quad y=3t^2x-2t^3\quad . / (2) x>0\quad x>0\quad では 0<y<x3\quad 0<y<x^3\quad 、x<0\quad x<0\quad では x3<y<0\quad x^3<y<0\quad (y=0\quad y=0\quad と y=x3\quad y=x^3\quad の間の境界を除く領域)。 / (3) l:y=12x+16\quad l:y=12x+16\quad 、面積 108\quad 108\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

曲線 C:y=x3C:y=x^3 上の点 (t,t3)(t,t^3) における接線の傾きは、導関数 y′=3x2y'=3x^2 に x=tx=t を代入して 3t23t^2 である。よって接線は y−t3=3t2(x−t),y=3t2x−2t3.y-t^3=3t^2(x-t),\qquad y=3t^2x-2t^3. これが (1) の答えである。  (2) 点 P=(a,b)P=(a,b) がこの接線上にある条件は b=3at2−2t3=:ga(t)b=3at^2-2t^3=:g_a(t) である。異なる tt が異なる接線を与える。実際、同じ直線なら傾きと切片が等しいので t2=s2, t3=s3t^2=s^2,\ t^3=s^3 となり、t=st=s である。したがって、求める接線の本数は方程式 ga(t)=bg_a(t)=b の異なる実数解の個数に等しい。  a>0a>0 のとき、ga′(t)=6t(a−t)g_a'(t)=6t(a-t) より、gag_a は t<0t<0 で減少し、0<t<a0<t<a で増加し、t>at>a で減少する。極小値は ga(0)=0g_a(0)=0、極大値は ga(a)=a3g_a(a)=a^3 であり、t→−∞t\to-\infty で ga(t)→+∞g_a(t)\to+\infty、t→+∞t\to+\infty で ga(t)→−∞g_a(t)\to-\infty だから、水平線 y=by=b とグラフが異なる3点で交わるのは 0<b<a30<b<a^3 のときに限る。a<0a<0 のときは、gag_a は t<at<a で減少し、a<t<0a<t<0 で増加し、t>0t>0 で減少する。極小値 ga(a)=a3g_a(a)=a^3、極大値 ga(0)=0g_a(0)=0 をとるため、異なる3解をもつのは a3<b<0a^3<b<0 のときに限る。a=0a=0 なら g0(t)=−2t3g_0(t)=-2t^3 は単調減少で、解は常に1つである。端点 b=0b=0 または b=a3b=a^3 では水平線が極値点で接し、a≠0a\ne0 なら異なる実数解は2つである(a=0a=0 では上記のとおり1つ)。したがって、これらも3つの接線を与えない。  よって、求める範囲は {0<y<x3(x>0),x3<y<0(x<0)\begin{cases} 0<y<x^3 &(x>0),\\ x^3<y<0 &(x<0) \end{cases} である。すなわち、曲線 y=0y=0 と y=x3y=x^3 に挟まれた領域のうち、2曲線上の境界を除いた部分を図示すればよい。

右向きの破線の x軸と上向きの y軸の座標平面に、両端に矢印の付いた青い破線の曲線 y=x³ が原点Oの白丸を通って描かれている。右上では x軸と曲線の間が薄紫色に塗られ、引出し線で「0<y<x³」、左下では曲線と x軸の間が同じ色に塗られ、引出し線で「x³<y<0」と記されている。図の下に「破線の境界と原点は含まない」とある。

斜線に代えて薄く塗った部分が求める範囲である。破線の境界 y=0, y=x3y=0,\ y=x^3 と原点は含まない。領域は図の外へ続く。

(3) 点 (−1,4)(-1,4) が tt における接線上にある条件は 4=3t2(−1)−2t3,2t3+3t2+4=0.4=3t^2(-1)-2t^3,\qquad 2t^3+3t^2+4=0. 左辺は 2t3+3t2+4=(t+2)(2t2−t+2)2t^3+3t^2+4=(t+2)(2t^2-t+2) と因数分解できる。二次式 2t2−t+22t^2-t+2 の判別式は 1−16=−15<01-16=-15<0 なので実数解をもたず、実数 tt は t=−2t=-2 ただ1つである。したがって、求める接線は l:y=3(−2)2x−2(−2)3=12x+16.l:y=3(-2)^2x-2(-2)^3=12x+16. 曲線 CC と ll の交点の xx 座標は x3=12x+16,x3−12x−16=(x+2)2(x−4)=0x^3=12x+16,\qquad x^3-12x-16=(x+2)^2(x-4)=0 より x=−2,4x=-2,4 である。差は (12x+16)−x3=(x+2)2(4−x)(12x+16)-x^3=(x+2)^2(4-x) であり、−2<x<4-2<x<4 で正だから、この区間で直線が曲線の上側にある。よって囲まれた部分の面積は S=∫−24((12x+16)−x3) dx=[−x44+6x2+16x]−24=96−(−12)=108.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_{-2}^{4}\bigl((12x+16)-x^3\bigr)\,dx\\ &=\left[-\frac{x^4}{4}+6x^2+16x\right]_{-2}^{4}=96-(-12)=108. \end{aligned}

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