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和歌山県立医科大学/2026年度/前期

和歌山県立医科大学 2026年 数学 第2問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2026年度第2問

座標平面上の放物線 y=(x−3)2y=(x-3)^{2} を CC とし、直線 y=−xy=-x を ℓ\ell とする。点 P(t,−t)P(t,-t) は ℓ\ell 上を動くとし、CC 上の点で PP からの距離が最小となるものを QQ とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) t=3t=3 のときの QQ の座標と線分 PQPQ の長さを求めよ。

(2) t=−3t=-3 のときの QQ の座標と線分 PQPQ の長さを求めよ。

(3) 線分 PQPQ の長さが最小となるときの P,QP,Q の座標と線分 PQPQ の長さを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    Q=(3,0),PQ=3Q=(3,0), PQ=3
  • (2)
    Q=(1,4),PQ=17Q=(1,4),\quad PQ=\sqrt{17}
  • (3)
    P=(98,−98),Q=(52,14),PQ=1128\displaystyle P=\left(\frac98,-\frac98\right),\quad Q=\left(\frac52,\frac14\right),\quad PQ=\frac{11\sqrt2}{8}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

放物線 C:y=(x−3)2C:y=(x-3)^2 上の点を Q=(u,(u−3)2)Q=(u,(u-3)^2)、直線 ℓ:y=−x\ell:y=-x 上の点を P=(t,−t)P=(t,-t) とおく。距離の二乗を用いれば、平方根を扱わずに最小値を調べられる。

(1) t=3t=3

このとき P=(3,−3)P=(3,-3)。v=(u−3)2v=(u-3)^2 とおくと v≧0v\ge0 であり、

PQ2=(u−3)2+((u−3)2+3)2=v+(v+3)2=v2+7v+9.PQ^2=(u-3)^2+\bigl((u-3)^2+3\bigr)^2 =v+(v+3)^2=v^2+7v+9.

したがって

PQ2−9=v(v+7)≧0.PQ^2-9=v(v+7)\ge0.

等号は v=0v=0、すなわち u=3u=3 のときに限る。よって最近点は Q=(3,0)Q=(3,0) であり、

Q=(3,0),PQ=3.\boxed{Q=(3,0),\quad PQ=3}.

(2) t=−3t=-3

このとき P=(−3,3)P=(-3,3)。w=u−3w=u-3 とおくと Q=(w+3,w2)Q=(w+3,w^2) なので、

PQ2=(w+6)2+(w2−3)2=w4−5w2+12w+45.PQ^2=(w+6)^2+(w^2-3)^2=w^4-5w^2+12w+45.

これを最小値候補 1717 との差で因数分解すると

PQ2−17=w4−5w2+12w+28=(w+2)2(w2−4w+7)=(w+2)2((w−2)2+3)≧0.PQ^2-17=w^4-5w^2+12w+28 =(w+2)^2(w^2-4w+7) =(w+2)^2\bigl((w-2)^2+3\bigr)\ge0.

等号は w=−2w=-2 のときに限る。したがって u=w+3=1u=w+3=1、Q=(1,4)Q=(1,4) であり、

Q=(1,4),PQ=17.\boxed{Q=(1,4),\quad PQ=\sqrt{17}}.

(3) PQPQ が最小となるとき

すべての tt と放物線 CC 上の点 QQ の組について距離を下から評価し、その下限を実現する組を求める。Q=(u,y)Q=(u,y) とおけば y=(u−3)2y=(u-3)^2 であり、P=(t,−t)P=(t,-t) との距離の二乗は

PQ2=(u−t)2+(y+t)2=2(t−u−y2)2+(u+y)22≧(u+y)22.\displaystyle PQ^2=(u-t)^2+(y+t)^2 =2\left(t-\frac{u-y}{2}\right)^2+\frac{(u+y)^2}{2} \ge \frac{(u+y)^2}{2}.

等号は t=(u−y)/2t=(u-y)/2 のときに成立する。ここで

u+y=u+(u−3)2=u2−5u+9=(u−52)2+114≧114.\displaystyle u+y=u+(u-3)^2 =u^2-5u+9 =\left(u-\frac52\right)^2+\frac{11}{4} \ge\frac{11}{4}.

よって任意の組で PQ2≧12(11/4)2=121/32\displaystyle PQ^2\ge\frac12(11/4)^2=121/32。両方の等号が成立するのは

u=52,y=(52−3)2=14,t=u−y2=98\displaystyle u=\frac52,\qquad y=\left(\frac52-3\right)^2=\frac14,\qquad t=\frac{u-y}{2}=\frac98

のときである。この組は全体の下限を実現するため、固定した P=(9/8,−9/8)P=(9/8,-9/8) に対しても Q=(5/2,1/4)Q=(5/2,1/4) が最近点となる。したがって

P=(98,−98),Q=(52,14),PQ=12132=1128.\displaystyle \boxed{P=\left(\frac98,-\frac98\right),\quad Q=\left(\frac52,\frac14\right),\quad PQ=\sqrt{\frac{121}{32}}=\frac{11\sqrt2}{8}}.

検算・自己点検

(1) の点では距離が ∣0−(−3)∣=3|0-(-3)|=3。 (2) では座標差が (4,1)(4,1) なので距離は 16+1=17\sqrt{16+1}=\sqrt{17}。 (3) では座標差が (11/8,11/8)(11/8,11/8) であり、距離は 2(11/8)2=112/8\sqrt{2(11/8)^2}=11\sqrt2/8 と一致する。全小問で距離の二乗の非負差を示し等号条件を確認した。座標による距離、平方完成、因数分解のみを用いた。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 二次関数の最大・最小
  • 等式・不等式の証明

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