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和歌山県立医科大学/2026年度/前期

和歌山県立医科大学 2026年 数学 第3問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2026年度第3問

aa を実数とし、二次関数 f(x)=ax(1−x)f(x)=ax(1-x) を考える。ただし、1<a≦41<a\leq4 とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) 0≦x≦10\leq x\leq1 のとき、0≦f(x)≦10\leq f(x)\leq1 であることを示せ。

(2) 方程式 f(x)=xf(x)=x の実数解をすべて求めよ。

(3) 方程式 f(f(x))=xf(f(x))=x が異なる4つの実数解をもつような aa の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    0≦f(x)≦10 \le f(x) \le 1
  • (2)
    x=0,x=1−1/ax=0,\quad x=1-1/a
  • (3)
    3<a≦43<a\le4

3解答

解答を見る途中式つきの解答

1<a≦41<a\le4、f(x)=ax(1−x)f(x)=ax(1-x) とする。

(1) 0≦x≦10\le x\le1 のとき

x(1−x)=14−(x−12)2\displaystyle x(1-x)=\frac14-\left(x-\frac12\right)^2

より、0≦x≦10\le x\le1 では x(1−x)≧0x(1-x)\ge0 かつ x(1−x)≦1/4x(1-x)\le1/4 である。また a>0a>0、a≦4a\le4 なので

0≦f(x)=ax(1−x)≦a4≦1.\displaystyle 0\le f(x)=a x(1-x)\le\frac a4\le1.

したがって 0≦f(x)≦10\le f(x)\le1。

(2) f(x)=xf(x)=x の実数解

ax(1−x)=x、すなわち x{a(1−x)−1}=0.ax(1-x)=x \text{、すなわち } x\{a(1-x)-1\}=0.

よって

x=0またはx=1−1a.\displaystyle x=0\quad\text{または}\quad x=1-\frac1a.

条件 a>1a>1 から 1−1/a>01-1/a>0 であり、二つの解は異なる。さらに a≦4a\le4 より 1−1/a≦3/41-1/a\le3/4 である。したがって実数解は

x=0,x=1−1a.\displaystyle \boxed{x=0,\quad x=1-\frac1a}.

(3) f(f(x))=xf(f(x))=x が異なる4つの実数解をもつ aa

恒等式

f(y)−f(x)=a(y−x)(1−y−x)f(y)-f(x)=a(y-x)(1-y-x)

に y=f(x)y=f(x) を用いると

f(f(x))−x={f(f(x))−f(x)}+{f(x)−x}={f(x)−x}{1+a(1−f(x)−x)}.\begin{aligned} f(f(x))-x &=\{f(f(x))-f(x)\}+\{f(x)-x\}\\ &=\{f(x)-x\}\{1+a(1-f(x)-x)\}. \end{aligned}

したがって

f(f(x))−x=x(a−1−ax){a2x2−a(a+1)x+(a+1)}.f(f(x))-x =x(a-1-ax)\{a^2x^2-a(a+1)x+(a+1)\}.

第1因子から得る二つの解は x=0x=0 と x=(a−1)/ax=(a-1)/a であり、a>1a>1 のため異なる。第2因子を B(x)B(x) とおくと、その判別式は

D={a(a+1)}2−4a2(a+1)=a2(a+1)(a−3).\begin{aligned} D &=\{a(a+1)\}^2-4a^2(a+1)\\ &=a^2(a+1)(a-3). \end{aligned}

- 1<a<31<a<3 のとき、D<0D<0 なので B(x)=0B(x)=0 に実数解はなく、全体の実数解は二つである。 - a=3a=3 のとき、B(x)=9x2−12x+4=(3x−2)2B(x)=9x^2-12x+4=(3x-2)^2 である。その重解 x=2/3x=2/3 は第1因子からの解 x=(a−1)/a=2/3x=(a-1)/a=2/3 と一致するため、異なる実数解は 0,2/30,2/3 の二つである。 - 3<a≦43<a\le4 のとき、D>0D>0 なので B(x)=0B(x)=0 は異なる二つの実数解 x=a+1±(a+1)(a−3)2a\displaystyle x=\frac{a+1\pm\sqrt{(a+1)(a-3)}}{2a} をもつ。これらが第1因子の解と重ならないことを確認する。B(0)=a+1>0B(0)=a+1>0 なので 00 とは異なる。また x∗=(a−1)/ax_*=(a-1)/a では f(x∗)=x∗f(x_*)=x_* だから B(x∗)=1+a{1−f(x∗)−x∗}=1+a(1−2x∗)=3−a≠0.B(x_*)=1+a\{1-f(x_*)-x_*\}=1+a(1-2x_*)=3-a\ne0. よってこの二解は x=0, (a−1)/ax=0,\ (a-1)/a のどちらとも異なる。

以上より異なる4つの実数解をもつ条件は

3<a≦4.\boxed{3<a\le4}.

検算・自己点検

合成式の因数分解は f(f(x))−f(x)f(f(x))-f(x) の差の因数分解と f(x)−xf(x)-x の和で導いた。a=3a=3 で残りの二次因子の重解が固定点と一致する点を別に確認し、単に判別式だけで四解と数えないようにした。a=4a=4 では判別式が正で、固定点とも重ならず、条件の上端を含む。平方完成、不等式、因数分解、判別式と二次方程式の解の公式だけを用いた。

この問題で使う考え方

  • 二次関数の最大・最小
  • 二次方程式とグラフ
  • 高次方程式
  • 二次方程式の判別式
  • 等式・不等式の証明

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