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山形大学/2012年度

山形大学 2012年 数学 第1問解答・解説

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1問題

山形大学2012年度第1問

袋の中に 1 から 8 までの数字が 1 つずつ重複せずに書かれた 8 枚のカードが入っている.袋の中からカードを 1 枚取り出して,もとに戻すという操作を 4 回繰り返す.1 回目,2 回目,3 回目,4 回目に取り出されたカードに書かれた数をそれぞれ a, b, c, d とする.このとき,次の問に答えよ.

(1) a+b+c+d=6a + b + c + d = 6 となる確率を求めよ.

(2) 積 abcd が奇数となる確率を求めよ.

(3) (a−1)(b−1)(c−1)(d−1)=0(a-1)(b-1)(c-1)(d-1)=0 となる確率を求めよ.

(4) 1ab+2cd=12\displaystyle \frac{1}{ab} + \frac{2}{cd} = \frac{1}{2} となる確率を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 52048,\displaystyle (1)\space{}\frac5{2048},
    (2) 116,\displaystyle (2)\space{}\frac1{16},
    (3) 16954096,\displaystyle (3)\space{}\frac{1695}{4096},
    (4) 5512.\displaystyle (4)\space{}\frac5{512}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

全結果は,各回に 1,2,…,81,2,\ldots,8 のいずれかが出る順序つき組 (a,b,c,d)(a,b,c,d) で表せる。復元抽出なので全事象は 84=40968^4=4096 通りで,すべて同様に確からしい。

(1) a+b+c+d=6a+b+c+d=6 で a,b,c,da,b,c,d は正整数である。x=a−1, y=b−1, z=c−1, w=d−1x=a-1,\ y=b-1,\ z=c-1,\ w=d-1 と置けば x+y+z+w=2x+y+z+w=2 の非負整数解を数えればよい。その個数は (2+4−14−1)=(53)=10.\displaystyle \binom{2+4-1}{4-1}=\binom53=10. 各変数はこの場合 11 から 33 までなのでカードの範囲内であり,確率は 1084=52048.\displaystyle \frac{10}{8^4}=\frac5{2048}.

(2) 積 abcdabcd が奇数であるためには4回とも奇数を引けばよい。各回の確率は 4/84/8 で,復元抽出による独立性から (48)4=116.\displaystyle \left(\frac48\right)^4=\frac1{16}.

(3) (a−1)(b−1)(c−1)(d−1)=0(a-1)(b-1)(c-1)(d-1)=0 は,少なくとも1回 11 を引くことと同値である。余事象は4回とも 22 から 88 のいずれかを引く場合なので 1−(78)4=84−7484=16954096.\displaystyle 1-\left(\frac78\right)^4=\frac{8^4-7^4}{8^4}=\frac{1695}{4096}.

(4) m=ab, q=cdm=ab,\ q=cd と置く。両辺に 2abcd2abcd を掛けると 1ab+2cd=12すなわち2cd+4ab=abcdすなわち(m−2)(q−4)=8.\displaystyle \frac1{ab}+\frac2{cd}=\frac12 \quad\text{すなわち}\quad 2cd+4ab=abcd \quad\text{すなわち}\quad (m-2)(q-4)=8. m,qm,q は正整数である。m−2<0m-2<0 なら m=1m=1 で m−2=−1m-2=-1 だが,q−4≧−3q-4\ge-3 なので積を 88 にできない。また片方が 00 でも積は 88 にならない。したがって両因子は正であり,正の因数対 (m−2,q−4)=(1,8),(2,4),(4,2),(8,1)(m-2,q-4)=(1,8),(2,4),(4,2),(8,1) だけを調べればよい。対応する (m,q)(m,q) は (3,12),(4,8),(6,6),(10,5)(3,12),(4,8),(6,6),(10,5) である。1≦u,v≦81\le u,v\le8 の順序つき組で uv=suv=s となる個数を N(s)N(s) とすれば N(3)=2, N(12)=4, N(4)=3, N(8)=4, N(6)=4, N(10)=2, N(5)=2.N(3)=2,\ N(12)=4,\ N(4)=3,\ N(8)=4,\ N(6)=4,\ N(10)=2,\ N(5)=2. よって条件を満たす組は N(3)N(12)+N(4)N(8)+N(6)2+N(10)N(5)=2⋅4+3⋅4+4⋅4+2⋅2=40N(3)N(12)+N(4)N(8)+N(6)^2+N(10)N(5) =2\cdot4+3\cdot4+4\cdot4+2\cdot2=40 通りであり,求める確率は 4084=5512.\displaystyle \frac{40}{8^4}=\frac5{512}.

この問題で使う考え方

  • 復元抽出の独立試行
  • 非負整数解の数え上げ
  • 余事象
  • 積の法則・順序つき因数対の計数

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