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山口大学/2001年度/前期

山口大学 2001年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2001年度第3問配点 50点

さいころを nn 回振って,出た目が i1,i2,…,ini_1,i_2,\ldots,i_n であったとき, f(x)=∣x−i1∣+∣x−i2∣+⋯+∣x−in∣f(x)=|x-i_1|+|x-i_2|+\cdots+|x-i_n| とします。また,さいころを nn 回振ったときの関数 y=f(x)y=f(x) のグラフの屈折点(折れ線の頂点)の個数が kk になる確率を Pn(k)P_n(k)(k=1,2,…,nk=1,2,\ldots,n)で表します。

(1) さいころを3回振ったとき,出た目が5,2,3でした。関数 y=f(x)y=f(x) のグラフをかきなさい。

(2) P3(1),P3(2),P3(3)P_3(1),P_3(2),P_3(3) を求めなさい。

(3) P4(2),P4(3)P_4(2),P_4(3) を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    折れ点 (2,4),(3,3),(5,5); piecewise slopes −3,−1,1,3
  • (2)
    P3(1)=136,P3(2)=512,P3(3)=59\displaystyle P_3(1)=\frac1{36},\quad P_3(2)=\frac5{12},\quad P_3(3)=\frac59
  • (3)
    P4(2)=35216,P4(3)=59\displaystyle P_4(2)=\frac{35}{216},\quad P_4(3)=\frac59

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=∑j=1n∣x−ij∣\displaystyle f(x)=\sum\limits _{j=1}^n|x-i_j| は、出目の値が変わる場所ごとに傾きが変化する。したがって屈折点の個数は、出た目の異なる値の個数に等しい。 (1) 出目 5,2,35,2,3 のとき f(x)={10−3x(x≦2),6−x(2≦x≦3),x(3≦x≦5),3x−10(x≧5).f(x)= \begin{cases} 10-3x &(x\le2),\\ 6-x &(2\le x\le3),\\ x &(3\le x\le5),\\ 3x-10 &(x\ge5). \end{cases} よってグラフは点 (2,4),(3,3),(5,5)(2,4),(3,3),(5,5) を屈折点とする折れ線で、各区間の傾きは −3,−1,1,3-3,-1,1,3。

右向きのx軸と上向きのy軸のある折れ線のグラフ。黒点(2,4)、(3,3)、(5,5)が青い実線で順に結ばれ、(2,4)から左上へ、(5,5)から右上へ延びる線の端には矢印がある。x軸の目盛は2、3、5である。

(2) 全事象は 63=2166^3=216 通り。 P3(1)=6216=136.\displaystyle P_3(1)=\frac{6}{216}=\frac1{36}. ちょうど2種類の目が出る場合は、目の2種類を選ぶ方法が (62)\displaystyle \binom62、その2種類を両方含む並び方が 23−22^3-2 通りなので P3(2)=(62)(23−2)216=512.\displaystyle P_3(2)=\frac{\binom62(2^3-2)}{216}=\frac5{12}. 3種類がすべて異なる並び方は 6⋅5⋅46\cdot5\cdot4 通りだから P3(3)=6⋅5⋅4216=59.\displaystyle P_3(3)=\frac{6\cdot5\cdot4}{216}=\frac59. (3) 全事象は 64=12966^4=1296 通り。ちょうど2種類なら P4(2)=(62)(24−2)1296=35216.\displaystyle P_4(2)=\frac{\binom62(2^4-2)}{1296}=\frac{35}{216}. ちょうど3種類では、出る3種類の選び方が (63)\displaystyle \binom63。そのうち1種類だけが2回出るものは、繰り返す目を3通り、位置を (42)\displaystyle \binom42 通り、残る2位置への異なる目の並べ方を 2!2! 通り選べる。よって P4(3)=(63)⋅3(42)⋅2!1296=59.\displaystyle P_4(3)=\frac{\binom63\cdot3\binom42\cdot2!}{1296}=\frac59.

折れ線の折れ点は出目の異なる値ごとに1つできる。(1)は絶対値を区間ごとに外し、4本の直線をつないで描く。(2)(3)は使われる目の種類数を数え、全てのサイコロの出方で割る。 (1) では折れ点(2,4),(3,3),(5,5)を通る折れ線を座標軸上に描き、左右の半直線も矢印で示す。

この問題で使う考え方

  • 絶対値の区間分け
  • 重複を除く場合の数

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