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山口大学/2010年度/前期

山口大学 2010年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2010年度第3問配点 50点

a,ba,b は a<ba<b を満たす実数とする。放物線 y=x2y=x^{2} 上の2点 A(a,a2), B(b,b2)\mathrm{A}(a,a^{2}),\ \mathrm{B}(b,b^{2}) においてそれぞれ接線を引く。この2つの接線の交点を P(p,q)\mathrm{P}(p,q) とする。このとき、次の問いに答えなさい。

(1) p,qp,q を a,ba,b を用いて表しなさい。

(2) 2点 A,B\mathrm{A},\mathrm{B} が ∠APB=π4\displaystyle \angle\mathrm{APB}=\frac{\pi}{4} を満たしながらこの放物線上を動くとき、点 P\mathrm{P} の軌跡の方程式を求めなさい。

(3) (2) の条件の下で、この放物線と2つの接線で囲まれた図形の面積を qq を用いて表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p=(a+b)/2,q=abp=(a+b)/2, q=ab
  • (2)
    q=−34−p2+12,p∈R\displaystyle q=-\frac34-\sqrt{p^2+\frac12},\quad p\in\mathbb{R}
  • (3)
    S=−(4q+1)396\displaystyle S=-\frac{(4q+1)^3}{96}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

放物線上の点 (t,t2)(t,t^2) における接線は y−t2=2t(x−t),y=2tx−t2y-t^2=2t(x-t),\qquad y=2tx-t^2 である。2接線の交点では 2ap−a2=2bp−b22ap-a^2=2bp-b^2。a<ba<b より p=a+b2,q=ab.\displaystyle p=\frac{a+b}{2},\qquad q=ab.

d=b−a>0d=b-a>0 とおくと、余弦定理に使う辺の長さは AP=da2+14,BP=db2+14,AB=d1+(a+b)2.\displaystyle AP=d\sqrt{a^2+\frac14},\quad BP=d\sqrt{b^2+\frac14},\quad AB=d\sqrt{1+(a+b)^2}. したがって cos⁡∠APB=−ab+14(a2+14)(b2+14).\displaystyle \cos\angle APB =-\frac{ab+\frac14}{\sqrt{(a^2+\frac14)(b^2+\frac14)}}. 角が π/4\pi/4 なので q=ab<−14\displaystyle q=ab<-\frac14。余弦の式を2乗し a+b=2p, ab=qa+b=2p,\ ab=q を用いると 2(q+14)2=q2+p2−q2+116,(q+34)2=p2+12.\displaystyle 2\left(q+\frac14\right)^2 =q^2+p^2-\frac q2+\frac1{16}, \qquad \left(q+\frac34\right)^2=p^2+\frac12. q<−14\displaystyle q<-\frac14 から q+34<12\displaystyle q+\frac34<\frac12 であり、p2+1/2>1/2\sqrt{p^2+1/2}>1/2 だから q=−34−p2+12.\displaystyle q=-\frac34-\sqrt{p^2+\frac12}. 逆に任意の実数 pp に対してこの qq は q<−14\displaystyle q<-\frac14 を満たす。a=p−p2−qa=p-\sqrt{p^2-q}、b=p+p2−qb=p+\sqrt{p^2-q} とすれば a<b, a+b=2p, ab=qa<b,\ a+b=2p,\ ab=q。上の等式から角の余弦の二乗は 1/21/2、また q<−14\displaystyle q<-\frac14 により余弦は正なので、角は π/4\pi/4。よって軌跡全体である。

a≦x≦pa\le x\le p では上側の境界はAでの接線、p≦x≦bp\le x\le b ではBでの接線である。放物線と各接線との差はそれぞれ (x−a)2,(x−b)2(x-a)^2,(x-b)^2 なので、 S=∫ap(x−a)2 dx+∫pb(x−b)2 dx=(b−a)312=23(p2−q)3/2.\displaystyle S=\int_a^p(x-a)^2\,dx+\int_p^b(x-b)^2\,dx =\frac{(b-a)^3}{12} =\frac23(p^2-q)^{3/2}. さらに p2−q=(q+14)2\displaystyle p^2-q=(q+\frac14)^2 で q<−14\displaystyle q<-\frac14 だから S=−23(q+14)3=−(4q+1)396.\displaystyle S=-\frac23\left(q+\frac14\right)^3 =-\frac{(4q+1)^3}{96}.

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 余弦定理
  • 軌跡の逆構成
  • 定積分による面積

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