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山口大学/2019年度/前期

山口大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

山口大学2019年度第1問配点 50点

次の問いに答えなさい。ただし、対数は自然対数とする。

(1) x>0x>0 のとき、不等式 x>log⁡(1+x)x>\log(1+x) が成り立つことを示しなさい。

(2) 関数 f(x)f(x) は、x≧0x\geq0 で定義された連続関数で、f(0)=0f(0)=0 を満たし、x>0x>0 で第2次導関数 f′′(x)f''(x) をもつとする。x>0x>0 で常に f′′(x)<0f''(x)<0 ならば、関数 f(x)x\displaystyle \frac{f(x)}{x} は x>0x>0 で減少することを示しなさい。

(3) 0<a<b<10<a<b<1 のとき、次の不等式が成り立つことを示しなさい。ab<log⁡(1+a)log⁡(1+b)<1log⁡2⋅ab\displaystyle \frac{a}{b}<\frac{\log(1+a)}{\log(1+b)}<\frac{1}{\log 2}\cdot\frac{a}{b}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x>log⁡(1+x) (x>0)x>\log(1+x)\ (x>0)
  • (2)
    f(x)/xisstrictlydecreasingforx>0f(x)/x is strictly decreasing for x>0
  • (3)
    ab<log⁡(1+a)log⁡(1+b)<ablog⁡2\displaystyle \frac ab<\frac{\log(1+a)}{\log(1+b)}<\frac{a}{b\log2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) g(x)=x−log⁡(1+x)g(x)=x-\log(1+x) とおき、g(0)=0, g′(x)=x1+x>0\displaystyle g(0)=0,\ g^{\prime}(x)=\frac{x}{1+x}>0。(2) 0<x<y0<x<yに対し二つの区間で平均値の定理を用いるとf(x)x=f′(u)\displaystyle \frac{f(x)}{x}=f^{\prime}(u)、f(y)−f(x)y−x=f′(v)\displaystyle \frac{f(y)-f(x)}{y-x}=f^{\prime}(v)となり、u<v, f′′<0u<v,\ f^{\prime\prime}<0より前者が大きい。f(y)y\displaystyle \frac{f(y)}{y}はこの二つの傾きの正の重み付き平均なのでf(y)y<f(x)x\displaystyle \frac{f(y)}{y}<\frac{f(x)}{x}。(3) F(x)=log⁡(1+x)F(x)=\log(1+x)はF′′<0F^{\prime\prime}<0なのでF(x)x\displaystyle \frac{F(x)}{x}は減少し、a<ba<bから左側を得る。右側は(1)のF(a)a<1\displaystyle \frac{F(a)}{a}<1と、b<1b<1によるF(b)b>F(1)=log⁡2\displaystyle \frac{F(b)}{b}>F(1)=\log2を組み合わせる。詳細な高校生向け証明はauthor.tex。

この問題で使う考え方

  • 差を関数にした導関数判定
  • 平均値の定理と割線の傾き
  • 関数の単調性と不等式整理

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