横浜市立大学/2009年度/前期
横浜市立大学 2009年 数学 第II問解答・解説
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1問題
X,Yをそれぞれ成分が負でない整数からなる行列とし, とおく。以下の問いに答えよ。
(1) Xを とする。 ならば であることを示せ。特に, ならば は1または3であることを示せ。
(2) となるための必要十分条件は であることを示せ。
(3) 二つの等式 を同時に満たすXおよびYは存在しないことを示せ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)a≦9。ならまたは3
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (2)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (3)とを満たす非負整数行列X,Yは存在しない
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
とおく。成分を比較すると、 より を得る。
まず、 なら だから である。 のときは であるから、 は9と4の正の公約数であり、 となる。このとき なので であり、。いずれの場合も である。
さらに なら、 である。したがって は9と3の正の公約数だから、 または である。
次に、両辺を成分で計算すると よって なら、左上成分と右下成分を比較して を得る。逆にこの2式が成り立つとする。右上成分の差は 左下成分の差は となる。いずれも上の2式を代入した結果である。したがって4成分がすべて一致し、これらは必要十分条件である。
最後に、 を同時に満たすと仮定する。結合則より であるから、すでに示した必要条件より 。 より であり、 とおけば は0以上の整数で、 となる。また から である。
のときは、(1)で示した条件から または3である。一方 だから であり、。 の左下成分から 、右下成分から となるので、。これは が整数であることに反する。
のとき、 を満たす可能性は に限られる。
・ なら 。 の右下成分から 、左下成分から となり、。 に反する。
・ なら 。 の左上、右上成分から 。前式と より または1であるが、前者なら右辺左の式の左辺は18、後者なら7となり、いずれも4にならない。
・ なら 。 の左上成分は となるが、左辺は偶数であり矛盾する。
どの場合も矛盾する。したがって、 と を同時に満たす非負整数行列 は存在しない。
この問題で使う考え方
- 行列積の成分比較
- 必要十分条件の確認
- 整数の有限場合分け
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