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岐阜大学/2013年度

岐阜大学 2013年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2013年度第5問

a, b を a² + b²/6 = 1 を満たす正の実数とする。行列 A = [[2√2a, b], [−b, −√2a]] に対して,以下の問に答えよ。

(1) 実数 p, q が A² = pA + qE を満たすとき,p, q を a を用いて表せ。ただし,E は 2 次の単位行列とする。

(2) a = 1/√2 のとき,∑k=1100\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{100} (−1)^k A^k を求めよ。

(3) a = 1/√2 とし,m を正の整数とする。x と y についての方程式 A^m(x, y)^T = (−x, 0)^T が x = y = 0 以外の解をもつとき,m の満たす条件を求めよ。 (配点比率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p=2a,q=10a2−6p=\sqrt2a,\quad q=10a^2-6
  • (2)
    −A
  • (3)
    m≡1または3 (mod 6)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

u=2\sqrt2a とおくと A=(2ub−b−u)\begin{pmatrix}2u&b\\-b&-u\end{pmatrix},  A^2=(4u2−b2ub−ubu2−b2)\begin{pmatrix}4u^2-b^2&ub\\-ub&u^2-b^2\end{pmatrix}. (1) 非対角成分から bp=ub。b>0 より p=u=2\sqrt2a. 対角成分から q=2u^2-b^2=4a^2-b^2. b^2=6(1-a^2) より p=2a,q=10a2−6\boxed{p=\sqrt2a,\quad q=10a^2-6}.

(2) a=1/2\sqrt2, b=3\sqrt3 だから A=(23−3−1)\begin{pmatrix}2&\sqrt3\\-\sqrt3&-1\end{pmatrix}. 直接計算で A^2=A-E, A^3=-E. B=-A とおけば B^3=E,  B^2+B+E=0. よって ∑k=1100\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{100}(-1)^kA^k=∑k=1100\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{100}B^k=33(B+B^2+E)+B^{100}=B=−A\boxed{-A}.

(3) A^6=E なので m(mod6)\pmod6 の場合分けで十分。各余り r について A^r(x,y)^T=(-x,0)^T を調べると、 r条件非零解0x=0, y=0なし1y=−3xあり22x+3y=0, 3x+2y=0なし(係数の積の差 1)3y=0あり4x+3y=0, 3x+y=0なし(係数の積の差 −2)5y=0, x=0なし\begin{array}{c|c|c}r&\text{条件}&\text{非零解}\\0&x=0,\ y=0&\text{なし}\\1&y=-\sqrt3x&\text{あり}\\2&2x+\sqrt3y=0,\ \sqrt3x+2y=0&\text{なし(係数の積の差 }1\text{)}\\3&y=0&\text{あり}\\4&x+\sqrt3y=0,\ \sqrt3x+y=0&\text{なし(係数の積の差 }-2\text{)}\\5&y=0,\ x=0&\text{なし}\end{array} m≡1 または 3(mod6)\boxed{m\equiv1\text{ または }3\pmod6}.

u=2au=\sqrt2a とおくと A=(2ub−b−u)A=\begin{pmatrix}2u&b\\-b&-u\end{pmatrix}。A2=(4u2−b2ub−ubu2−b2)A^2=\begin{pmatrix}4u^2-b^2&ub\\-ub&u^2-b^2\end{pmatrix} である。A2=pA+qEA^2=pA+qE の非対角成分を比較し、b>0b>0 から p=u=2ap=u=\sqrt2a。対角成分から q=2u2−b2=4a2−b2q=2u^2-b^2=4a^2-b^2。条件 b2=6(1−a2)b^2=6(1-a^2) により q=10a2−6q=10a^2-6。(2) では a=1/2a=1/\sqrt2, b=3b=\sqrt3 なので A=(23−3−1)A=\begin{pmatrix}2&\sqrt3\\-\sqrt3&-1\end{pmatrix}, A2=A−EA^2=A-E, A3=−EA^3=-E。B=−AB=-A とおけば B3=EB^3=E かつ B+B2+E=0B+B^2+E=0。100=3⋅33+1100=3\cdot33+1 より ∑k=1100(−1)kAk=∑k=1100Bk=B\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{100}(-1)^kA^k=\sum\limits _{k=1}^{100}B^k=B。(3) でも同じ AA で A6=EA^6=E だから mm を6で割った余りを調べればよい。r=0,2,4,5r=0,2,4,5 では方程式を成分比較すると x=y=0x=y=0 だけとなる。r=1r=1 では y=−3xy=-\sqrt3x を満たす非零解があり、r=3r=3(A3=−EA^3=-E)では y=0y=0 として x≠0x\ne0 を選べる。したがって必要十分条件は m≡1m\equiv1 または 3(mod6)3\pmod6。

この問題で使う考え方

  • 行列積の成分比較
  • 周期性を利用した和
  • 余り類ごとの連立一次方程式

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