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横浜市立大学/2009年度/前期

横浜市立大学 2009年 数学 第III問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2009年度第III問

平面上に四角形ABCDがあり,AB=a,BC=b,∠A=θ\mathrm{AB}=a,\qquad \mathrm{BC}=b,\qquad \angle\mathrm{A}=\theta とする。条件 ∠A=∠B=∠C,π3<θ<π2,b<a<b2cos⁡θ\displaystyle \angle\mathrm{A}=\angle\mathrm{B}=\angle\mathrm{C},\qquad \frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2},\qquad b<a<\frac{b}{2\cos\theta} のもとで,以下の問いに答えよ。

四角形ABCDの図で、Aが右下、Bが上、Cが左、Dが下にあり、辺ABにa、辺BCにbが記されている。Aの内角に弧とθの表示がある。

(1) CD=c\mathrm{CD}=c を a,b,θa,b,\theta を用いて表せ。

(2) a,ba,b を固定して,θ\theta が π3<θ<π2\displaystyle \frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2} を動くとき,cc の最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) c=a−2bcos⁡θ1−4cos⁡2θ\displaystyle c=\frac{a-2b\cos\theta}{1-4\cos^2\theta}。 (2) cの最小値は a+a2−b22\displaystyle \frac{a+\sqrt{a^2-b^2}}{2}。
  • (1)c=a−2bcos⁡θ1−4cos⁡2θ,\displaystyle \quad c=\dfrac{a-2b\cos\theta}{1-4\cos^2\theta},\qquad (2)min⁡c=a+a2−b22.\displaystyle \quad \min c=\dfrac{a+\sqrt{a^2-b^2}}{2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

座標を回転し,A=(0,0), B=(a,0)A=(0,0),\ B=(a,0) とし,CC が上側にあるように取る。∠B=θ\angle B=\theta より,BC→\overrightarrow{BC} の向きは正のxx軸からπ−θ\pi-\theta であるから,C=(a−bcos⁡θ, bsin⁡θ)C=(a-b\cos\theta,\ b\sin\theta) である。四角形は凸であり,CC での外角はπ−θ\pi-\theta なので,CD→\overrightarrow{CD} の向きは2π−2θ2\pi-2\theta となる。したがって D=(a−bcos⁡θ+ccos⁡2θ, bsin⁡θ−csin⁡2θ).D=(a-b\cos\theta+c\cos2\theta,\ b\sin\theta-c\sin2\theta). ∠A=θ\angle A=\theta よりADAD は正のxx軸となす角がθ\theta の半直線である。よってDD の座標はyDcos⁡θ=xDsin⁡θy_D\cos\theta=x_D\sin\theta を満たす。これに代入すると bsin⁡θcos⁡θ−csin⁡2θcos⁡θ=asin⁡θ−bsin⁡θcos⁡θ+ccos⁡2θsin⁡θ,b\sin\theta\cos\theta-c\sin2\theta\cos\theta=a\sin\theta-b\sin\theta\cos\theta+c\cos2\theta\sin\theta, ゆえに,加法定理から csin⁡3θ=sin⁡θ(2bcos⁡θ−a).c\sin3\theta=\sin\theta(2b\cos\theta-a). ここでsin⁡3θ=sin⁡θ(4cos⁡2θ−1)\sin3\theta=\sin\theta(4\cos^2\theta-1) だから,sin⁡θ>0\sin\theta>0 を用いて c=2bcos⁡θ−a4cos⁡2θ−1=a−2bcos⁡θ1−4cos⁡2θ.(1)\displaystyle c=\frac{2b\cos\theta-a}{4\cos^2\theta-1}=\frac{a-2b\cos\theta}{1-4\cos^2\theta}.\tag{1}

次にx=cos⁡θx=\cos\theta とおく。a>b>0a>b>0 および条件a<b2cos⁡θ\displaystyle a<\frac{b}{2\cos\theta} から 0<x<b2a<12.\displaystyle 0<x<\frac{b}{2a}<\frac12. したがって分母1−4x21-4x^2 は正であり,(1)はc=a−2bx1−4x2\displaystyle c=\frac{a-2bx}{1-4x^2} と書ける。s=a2−b2s=\sqrt{a^2-b^2} とおくと c−a+s2=a−2bx−a+s2(1−4x2)1−4x2=2(a+s)(x−b2(a+s))21−4x2≧0.\displaystyle c-\frac{a+s}{2}=\frac{a-2bx-\frac{a+s}{2}(1-4x^2)}{1-4x^2}=\frac{2(a+s)\left(x-\frac{b}{2(a+s)}\right)^2}{1-4x^2}\geq0. 等号はx=b2(a+s)\displaystyle x=\frac{b}{2(a+s)} のとき成立する。この値は0<b2(a+s)<b2a<12\displaystyle 0<\frac{b}{2(a+s)}<\frac{b}{2a}<\frac12 を満たすので,許されるθ\theta の範囲内で実際に取れる。よって min⁡c=a+a2−b22.\displaystyle \boxed{\min c=\frac{a+\sqrt{a^2-b^2}}{2}}.

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 二次関数の最大・最小
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式

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